温泉の平和と戦争: 東西温泉文化の深層

著者 :
  • 彩流社
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レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779121791

作品紹介・あらすじ

湯浴みは心身の疲れを癒す!
温泉は「アジール」だ。
すなわち「避難所、憩いの場、聖域」なのだ。

古代ギリシアでは、各ポリスの神殿が典型的アジールと認められていた
ことから、その言葉の持つ意味が想像できる。アジールという概念は
「平和の場」とされた浴場、湯屋、さらには温泉と深くかかわっている。
古代ローマ共和政時代から帝国時代にかけて
公共の浴場が市民の娯楽・保養の場として生活に欠かせなくなっていた。
遠征先で温泉を見つければ、先住民がすでに利用していた温泉地を
征服した後、駐屯兵らの慰安と健康のために立派な浴場を設けた。
ローマの入浴慣習はイスラム社会に引き継がれ、
今も日常生活に定着している浴場文化の基である。
キリスト教徒も十字軍遠征を通じ、浴場の価値を再認識し、
ヨーロッパ社会に環流させた。
共同浴場には、民間浴場主が経営していた街の風呂屋のほかに、
農民・村人が共同で費用と労力をかけてこしらえた浴場があった。
風呂の用意が整うと呼び声が周囲に響き渡った。
体をきれいにするだけでなく、魂を清める働きを持つと考えられたのだった。

感想・レビュー・書評

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    ── 石川 理夫《温泉の平和と戦争: 東西温泉文化の深層 20151102 彩流社》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4779121795
     
    …… 古来、温泉で争う者はいない。
    ── 石川 理夫《温泉文化の原点 20160226 04:20-04:30 NHK 視点・論点》
     
     石川 理夫 温泉評論 1947‥‥ 仙台 /日本温泉地域学会副会長
    /東京大学法学部卒。全共闘メンバーとして安田講堂事件で籠城逮捕。
    卒業後は、出版社勤務などを経て、編集企画会社を起業。
     
    (20160226)
     

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著者プロフィール

1947年、宮城県に生まれる。東京大学法学部卒業。出版社勤務を経て、編集企画事務所を設立。温泉評論家。著書に『温泉法則』(集英社新書)、『温泉巡礼』(PHP研究所)、『温泉の平和と戦争』(彩流社)、『本物の名湯ベスト100』(講談社現代新書)など。

「2018年 『温泉の日本史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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