復興ストレス:失われゆく被災の言葉

著者 :
  • 彩流社
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レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779123009

作品紹介・あらすじ

あの日から6年
復興のかけ声とは裏腹に、被災の言葉は失われていく
諦めや、泣き寝入りになってしまうこと
本当の意味での風化がいま、始まろうとしている
どうしたら現状を変えられるのだろうか
被災者の不安には、生物学的な合理性があることが分かった
気鋭の科学ライターが、最新の脳科学の成果を踏まえ、打開策を探る

感想・レビュー・書評

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  •  原発事故による放射能への不安をどう考えるべきかストレス研究者が語る。

     科学的に安全であるということは100%何もないことを意味しない。不安という感情は決してマイナスだけではなく必要なものである。そして、不安の感じ方はその人の社会的な環境に大きく左右され、温度差が生じる。
     筆者はそういったことを丁寧に説明しながら、感情抜きの科学的な説明だけでなく、手厚い不安へのカバーを訴える。

     私もそれは不安だからカバーしないという対応ではなく、医療体制の充実や生活への保障など一層手厚いカバーなどの不安への対応が必要だと思う。科学的で客観的に範囲を限定したカバーは功を奏さない。

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著者プロフィール

1961年生まれ。東京大学大学院 総合文化研究科 博士課程修了。ストレス研究で博士
号取得。専門は脳神経科学、リスク論、科学技術社会論。現在は、フリーランスの科
学ライター。国際基督教大学でゲスト講師として講義するなど、放射線の健康リスク
をテーマに、福島県を中心に各地で講演活動も行っている。元新聞記者。雲仙普賢岳
の火砕流や阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、脳死臓器移植、遺伝子組み換え食品
など、科学・先端医療がからむ社会問題を担当した。福島市在住。

「2017年 『復興ストレス 失われゆく被災の言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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