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- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784779123078
作品紹介・あらすじ
新渡戸稲造は、世界平和を構築するために
1920年に組織された世界最初の国際機関である
国際連盟において日本人第一号の国際公務員として、
激動の時代に輝かしい功績を残した。
その新渡戸は、むしろ「日本人らしさ」を
強烈な個性として前面に出して国際社会で活躍し、
評価を得た。
38歳で『BUSHIDO: The Soul of Japan(武士道)』を
出版したが、ここで描かれる「日本の魂」も、
世界のコンテクストの中で語られた。
「ふつう」「通常」が通用しない国際社会で、
新渡戸の生き方はテキストになる。
本書は、これから活躍する若者たちに向け、
国連・世界保健機関(WHO)で15年活躍した著者が語る、
ひとあじ違う新渡戸の評伝である。
「to beというのはto doというよりも
はるかに重んずべきものぞ。
汝、善なるべし、しかして汝のなすところ皆善なるべし」
→これを著者の言葉で言うと
《何を成すかではなく、どういう人間であるべきか》が
人生ではまず問われるべきである……
新渡戸は人生後半で順風満帆とは行かなくなり、
日本は国際連盟を脱退、戦争への道を突き進むことに
なった。新渡戸のその陰の一面も正面から取り上げ、
彼が経験した一連の出来事の背景と歴史的意味を考える
こととなる。政治家も知識人も国民も、
大きな時代の流れを止めることができなかった、
という、いまに通じる当時の情勢を検証し、
今後のよりよい転換に本書が役立つのであれば……
と考えます。
感想・レビュー・書評
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