怪談論 (フィギュール彩)

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本棚登録 : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779170348

作品紹介・あらすじ

さあさあ、寄ってらっしゃい、
見てらっしゃい!

暑い日、怪談を聴いて背中がゾクッとして涼しくなる?
そんなわけはない。
開けた戸や窓の先には闇が広がった。夏は、人の住む明るい部屋と、
幽霊や妖怪の棲む闇とが交じり合う。
もちろん冬の幽霊や妖怪もいる。家には囲炉裏があって暖かだが、
外は寒く北風が吹き雪も降っている。秋の夜長の幽霊もいれば、
梅雨の幽霊もしっくりくる。
桜の下に幽霊は佇む。狂ったように咲く桜の木の根本には
死体が埋められているという話もある。
季節なんてどうでもいい。
いつの季節にも幽霊の出るロケーションはある。
怪談は「怪しい」「談」と書く。
「談」すなわち「話」だ。誰かが作り、文章にし、語って聞かせたりした。
すべてが創作ではない。
昔から語り継がれたモノや、そのときに起こった話もある。
話には説得力を持たせるための脚色が必要だ。
夏は他の季節よりいくらか演出効果があるのかもしれない。
そんな夏の夜、夕涼みの客の心を掴んだのは、爆笑落語でもなく、
しみじみした人情噺でもなく、どこか妖しく気味の悪い「怪談」だった。

著者プロフィール

1960年東京都生まれ。大衆芸能脚本家、演芸評論家、ライター。主に、落語、講談、浪曲などの脚本、喜劇などの脚本、演出を手掛ける。著書に『食べる落語』(教育評論社)、『浪曲論』(彩流社)、『にっぽん芸能史』(映人社)、『落語に学ぶ大人の極意』(平凡社新書)などがある。

「2018年 『水滸伝に学ぶ組織のオキテ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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