うつ病治療-現場の工夫より―座談会

  • メディカルレビュー社
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779205248

感想・レビュー・書評

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  • ・文字言語というものは切り分けるものだから、本来グラデーションで流動するようになっている生理的な世界と一致している精神機能を切り分けることになる。文字言語が侵入してきて切り分けられたものに適応するように脳が機能させられていくところからいろいろな問題が起こってくる。

    ・僕は、患者さんに「ああ、私はいま焦ってる、焦ってる」と言うように助言しているんです。「焦らない、焦らない」と言うより、「焦ってる、焦ってる」と言う方が落ち着くみたいですね。

    ・資質は天性の素質(隠)と学習(陽)の合成物である。

    ・陰陽のバランスが失調した「病」のヒトを診た時には、自分の得意な方だけを使って頑張ってきたせいで、筋肉活動で変える方法(隠)とイメージや意味づけで変える能力(陽)との自分にとっての最適なバランスが失調し、ひいてはこころ(陽)と身体(隠)のバランスの失調に至っているのではないか、と病歴を眺めてみるのが診断のコツになります。

    ・総じて、個人の中の陽の目を見なかった資質は、「安らかな退行」からの離脱期に現れる「好奇心」「いたずら」の中にその姿を現しますので、それを伸ばしてあげるのが再発防止に役立ちます。

  • メモに色々残したのでそちらで。

  • これで10年前だものねえ。色々と思うところあり。

  •  なんか、さくさくと読み進められない本。
     ちょっと読んでは、休憩、また読んで、休憩の繰り返しで、いまだ読了ならず。
     なんでかなぁ。

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著者プロフィール

1937年生まれ。
1961年、九州大学医学部卒業。
1971-1972年、モーズレイ病院およびタビストック・クリニックに留学
1984年~ 伊敷病院(鹿児島市)にて診療。

本書『精神療法でわたしは変わった』の著者:増井武士、旧知の師匠。

「2022年 『精神療法でわたしは変わった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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