ヨーロッパ服飾物語II (II)

著者 :
  • 北樹出版
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779306150

作品紹介・あらすじ

フランスの服飾文化史を繙くことにより、当時の人々の生活空間、社会環境、感情生活を描く。絵画・展覧会等のアート、雑誌・広告等のメディア、文学・芝居・映画・オペラ等のフィクションといったテーマごとに読み解いていく。恋人になぜリボンをプレゼント? マリー・アントワネットブームの背景とは? モード雑誌と礼儀の関係とは? シンデレラが落としたのは本当にガラスの靴なのか? 服飾学の多彩な魅力に出会える書。
【主要目次】
第Ⅰ部 服飾学のために
第1章 服飾学の意義:芸術や文学の作品理解のために
第2章 モードの意味
Ⅱ部 アート
第3章 雅宴画のリボン
第4章 印象派の絵画とモード
第5章 ルノワールの舞踏会
第6章 ネオ・ロココのモード:アントワーヌ・ヴァトーを中心に
第7章 展覧会から生まれたマリー・アントワネット好み
第Ⅲ部 メディア
第8章 モード雑誌と礼儀作法書
第9章 モードになった花嫁衣装
第10章 モードになった喪服
第11章 モード雑誌と広告
第Ⅳ部 フィクション:文学、芝居、映画、オペラ・・・
第12章 『シンデレラ』のガラスの靴
第13章 『フィガロの結婚』から生まれたモード

感想・レビュー・書評

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  • 第1部 服飾学のために
    第2部 アート
    第3部 メディア
    第4部 フィクション―文学、芝居、映画、オペラ…

  • 主にフランスのブルボン朝辺りからの絵画やファッション雑誌を題材に、服飾を分析した本。
    ブルボン朝の時代には、リボンは現代でいうところの男女間で交わされる指輪のような存在だった、というのが一番印象的だった。財産目録に載るくらい高価なものであり、親愛を分かりやすく示すアイテムだったそうです。個人的にリボンモチーフって甘すぎて苦手なのだが、そういう背景なら納得。
    ブルボン朝は男性ファッションの方がレース、毛皮、ハイヒール…等派手だったのに、後世はモードといえば女性のファッションになっていったのはなぜだったんだろうか、作者の別の本に書いてありそうなのでまた読んでみよう。

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著者プロフィール

1968年東京都生まれ。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程単位取得満期退学。博士(人文科学)。日本女子大学家政学部被服学科教授。専門は西洋服飾文化史、服飾文化論。著書に『マリー・アントワネットの衣裳部屋』(平凡社、2019年)、『名画のドレス――拡大でみる60の服飾小事典』(平凡社、2021年)など。

「2023年 『名画のコスチューム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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