ブッククラブで楽しく学ぶクリティカル・リ-ディング入門: 国際化時代を生き抜く読書力がだれでも身につく

著者 :
  • ナカニシヤ出版
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (122ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779504594

感想・レビュー・書評

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  • クリティカルリーディングとは?

    1文章を正確に理解したうえで
    2書いてあることが本当に価値の高いものか、また正しいことかを、評価し、批判し
    3どこに問題があるか発見し
    4どうしたらその問題が解決できるか自分の意見を発信すること


    14のストラテジー

    1基礎地裁、予備知識、ていぎ
    2体験、体験と結びつけ
    3キーワード理解
    4キーセンテンスの理解
    重要な役割の文章
    登場人物の行動
    登場人物の感情
    作者の意見や感情
    課題や問題
    重要や事実
    筆者の意見、推論
    結論




    5文章構造の理解
    困ったことは何
    本の中ではどう解決したか
    それはよい解決方法か


    6イラスト、図表の理解
    7解釈
    文章から書いてないことを推論
    なぜ〜のように行動したか?

    8予測
    物語の先を予測

    タイトルから
    表紙の絵から
    展開から


    9要約
    だれが、なにを、どうした
    それを
    だれが、どのように、どうした、のか



    10主題
    いいたいこと
    大事なこと



    11クリティカルリーディングの問い
    お話の終わり方はどうか
    賛成か
    他の終わり方なら?
    主人公の行動は?



    12クリエイティブリーディングの問い
    作者になって考える
    自分ならどう書く?
    13パーソナルリーディングの問い
    物語の内容を自分と結びつける

    14視点を変える
    別の登場人物の視点では?

  • 主に小学生に読書会の楽しさを伝えるべく、教員や図書館員を読者対象として書かれたガイド。
    クリティカル・リーディングの技能の必要性や、その育成方法に関する総論には説得力がある。
    しかし、文学作品を題材とした事例解説は、著者の経歴や作品の書かれた時代背景をウィキペディアで調べて、それを持ち出すというやり方で、テキスト本位でないのが私には気持ち悪い。
    まあ、読書会の場を盛り上げるための材料なんだと割り切ればよいのかもしれないが。

  • 読書会のコツとかノウハウみたいなもの。どういう風にテキストを解析するかと論じるかについて具体例をあげて語られる。作品や批評を整理する際のひとつの指針にはなる。実際にやることを前提で書かれている本。きっととっかかりやすくなると思う。

  • どんどん本を読む。そうすれば読解力や国語力がつく、とは限らないんだな、これが。評価・批評的に読むスキルと、問題を発見し、課題解決のための自らの意見を持とうとする姿勢を持つような意識が「クリティカルシンキング」。そういう読み方をする環境・場面としての「ブッククラブ」についてわかりやすく書かれている。実際のテキストから問い(発問)を立てるのだが、そのストラテジー(戦略)を14に分類しており、どういう狙いでテキストを読む(読ませる)かがよく理解できる。ただ、ディスカッションのきっかけとなる「プロンブト」の例は豊富だが、ホストによるファシリテーションについては示されておらず、議論をどう収束させていくか、「答え」を与えてもいいものなのかについては述べられていない。ブッククラブ活動で「楽しかったー」で終わってもいいのかもしれないが、教室での活動で「やりっ放し」になるのは心配がある。

  • 資料ID: W0157415
    分類記号: 019||A 73
    配架場所: 本館1F電動書架A

  • ブッククラブというものが海外にはあるらしい。

    本を読んだら、次の4点を書き留めておくとよいらしい。
    登場人物
    時系列図
    作品の主題
    鍵となる疑問

    1つの本をお互いに批評しあうのも楽しそうだ。

    名古屋アジャイル勉強会では、得書会というものをしている。

  • 概要から具体的な説明へ、そして実践編に…という構成はわかりやすい。実際にブッククラブを主宰するためのいい教材になると思う。

    ただ、クリティカル・リーディングの大切さを書いた本なのに、情報の参照元にWikipediaを使用しているのが、疑問。しかもその記述もいい加減(インターネットの情報を参照した場合は、確認した日時を記すはずなのですが…?)。そのため、Wikipediaを情報源としてどう評価するのかをきちんとレクチャーしてからでないと、学生に薦められないのが残念。(えらい先生だってふつーにやってんだから、学生の自分がやったって問題ないでしょ、なんて言われたらえらいことだ…)

    その点さえ差し引けば、わかりやすくて、入門編として使いやすい一冊。

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著者プロフィール

日本ブッククラブ協会理事長

「2020年 『はじめての読書メソッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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