リフレクティング: 会話についての会話という方法

著者 :
  • ナカニシヤ出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779510991

感想・レビュー・書評

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  • 技法ではなく思想。改変可能性を含んだ可塑性の高い思想。
    こういう本で成立までの経緯はあまり面白くないことが多いが、リフレクティングに関しては不可欠な情報だと思いました。この本はコンパクトにまとめられていて素晴らしい。読んでもそれだけではなんの役にも立たないことを痛感させてくれる点もいい。

  • オープンダイアログで注目されているリフレクティング。オープンダイアログだけでなく、スーパービジョンや事例検討会など話し合いの場に色々と応用できる。その基本精神は「はなすことときくことのうつし込み合いの方法」。創始者のアンデルセンの訳本では十分な理解が出来ずモヤモヤしていたところ、オープンダイアログのWSで一緒になった方から紹介された本。理解が進む良本。紹介していただいた方に感謝。家族療法や社会学の概念も基礎としているので、こちらの理解もあれば、より良いと思われる。最後にアンデルセンのリフレクティング・チームの3つのルール。1.その場の家族たちの会話内容に基づいて反応や解釈を行い、他の文脈からそれを持ち込まないこと(ヒア・アンド・ナウ?)、2.(家族が聞いている会話で家族について)否定的ないことを言わない、3.チームのメンバー同士で向き合って話すこと。3つのルールに通底しているのは、物事には多様な見方があり、様々な意見の交換からさらに新たな会話が展開していくことを望ましいとする考え方である。

著者プロフィール

1968 年/宮崎県生まれ1991 年/九州大学文学部卒業2000 年/九州大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学現在/広島国際大学医療福祉学部教授共著書に『[新版]構築主義の社会学』(世界思想社,2006)『ナラティヴからコミュニケーションへ―リフレクティング・プロセスの実践』(弘文堂,2008)『ナラティヴ・アプローチ』(勁草書房,2009)『家族療法テキストブック』(金剛出版,2013)共訳書にJ. A. ホルスタイン& J. F. グブリアム『アクティヴ・インタビュー― 相互行為としての社会調査』(せりか書房,2004)T. マリネンほか『会話・協働・ナラティヴ―アンデルセン・アンダーソン・ホワイトのワークショップ』(金剛出版,2015)

「2016年 『リフレクティング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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