MOTOR FAN illustrated - モーターファンイラストレーテッド - Vol.202 (モーターファン別冊)

制作 : モーターファンイラストレーテッド 編集部 
  • 三栄書房
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本棚登録 : 11
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (104ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779648533

感想・レビュー・書評

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  • モデル
     現象や振る舞いをすべて数値化し、開発行為そのものをPCで対応管理したもの
     書類の回覧による情報交換ではなく、メタモデルで管理し、全部署が情報共有
     開発期間 18%程度短縮(1モデル) 市水平展開することで30%以上に

    衝突
     目標設定から1Dでエネルギー吸収の機能配分、断面設計の後、3Dモデル検証
    サスペンション
     目標とする車両運動性能と諸元情報から
     エネルギーの流れ→タイヤ特性→サスペンション特性を導く
     メタモデルによる成立解存在空間を求めていく
    NVH
     形状を主体ではなく、システム間のエネルギーのやり取りに着目

    バリデーション  :有効か有益か? をチェックすること
    べリフィケーション:設計が正しいか?をチェックすること

    リニア感覚≠リニア特性
     ウェーバー・フェヒナーの法則
      :人間の感覚の大きさは、受ける刺激の強さの対数に比例
     スティーブンスの法則
      :物理的刺激の大きさと知覚される強度との関係は、べき乗関数に従う

    操作系統のソフトウェア行数
     facebook=6200万行
     スペースシャトル=40万行、F22=170万行、B787=1400万行
      航空機は車と同じ6軸運動で周囲は等しい粘性の気体
     自動車=1億行 タイヤで極端に粘性が変わる

  • 今号は「MBD とはなにか」です。
    う〜ん、でも結局今ひとつ説明し切れていない気が。まぁ概念的な話しなので難しいのは分かりますが、、、もともと MFi は極めてハードウェア寄りの本なので、ソフトウェアの塊の MBD は説明が難しいのかもしれませんね。
    ちょっと面白かったのは、「人間の感性を把握するという難題に挑む」ですね。人がリニアと感じる動作はハード的にはまったくリニアな動作ではない。そのため人がリニアと感じるように動作させるためにはハードはどう動くべきか、という点を定量的にモデル化する、という話です。難しそうです。
    冒頭に6月8日のトヨタの「テクニカルワークショップ 2023」の記事があります。
    いろいろやっていることは分かります。しかし、、2026 年の目標として、航続距離 1000 km の BEV とありますが、航続距離 1000 km 以上の BEV は 2023 年時点で、すでに何車種か発売されています。次世代電池で LFP をやる、となっていますが、LFP は既に実用化されて久しく、大量に市販されていて、次世代電池として LMFP が既にあり、また、ナトリウム電池とのハイブリッド電池などがすでに発売秒読みです。つまり世間は既に LFP の「次」へ進んでいます。トヨタのこのスピード感で大丈夫か???
    収穫があったと言えば、「全固体電池は究極の解ではない」とトヨタ自体が明言したことですかね。つまり、「全固体電池はゲームチェンジャーで、これさえ実用化できれば大逆転できる、などということはない」とトヨタ自体が言明した言うことですね。まぁそんなおとぎ話を言うのは無責任な有象無象で、当のトヨタはその辺はもうちょっと冷静だ、と言うことでしょうか。

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