母子避難、心の軌跡―家族で訴訟を決意するまで

著者 :
  • かもがわ出版
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本棚登録 : 9
感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784780306767

作品紹介・あらすじ

安心した支え合いのなかで自らを語り始め、家族4人で訴訟を決意するまでを赤裸々に綴る。幼子を抱えて避難した母親の感動の手記。

感想・レビュー・書評

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  • 初めて聴いた福島の被災者の声。
    その声に突き動かされるままにその場で購入した1冊。
    読み進めるごとに、自分自身が深くかかわっている解放教育の視点が見事に鏤められているなとしみじみ実感。
    とくに、20年後のあなたへ(手紙:p74-p81)が、そのことを如実に物語っているなと。
    これからのとりくみ・実践の糧にしたいと思う。

    印象に残ったフレーズ

    「子どもたちには、本当の意味での『生きる力』『生き延びる力』をつけていってほしい」(p54)

    「本当に苦しい時には助けを求めることも必要なんだ、助けを求めて一歩踏み込む勇気を持つことも大事なんだ、私は子どもたちに、そう教えていきたい」(p62-63)

  • 郡山市から大阪に当時0歳の娘と3歳の息子を抱え母子避難をした母親の手記。
    避難してから2年半後、筆者は福島第一原発事故により関西に避難した被災者による、東京電力と国に対する損害賠償を求める訴訟の原告となることを決意。
    それまでの心の葛藤、苦しみ、避難生活の困難さ、様々な揺れと子どもの未来を守らなければという信念が綴られ、涙なしには読めなかった。
    原発事故は終わっていないし、避難も終わっていない。改めて、この事故は福島の問題ではなく、日本の問題であり、原発事故によって避難を決意した人たちの実態、心情をよく知り、心を寄せ、「正しく理解する」ことの重要性を知らされた。

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