暴力と差別としての米軍基地 (未来への歴史)

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  • かもがわ出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784780307382

作品紹介・あらすじ

なぜ沖縄にだけ基地が押しつけられるのか、植民地の歴史のなかに原点があった!!プエルトリコなどにおける住民排除の基地建設過程を検証しつつ、これまで研究されることの少なかった占領直後の横暴な沖縄基地建設との共通性を跡づける。

感想・レビュー・書評

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  • 沖縄における米軍基地の押しつけと暴力に心を痛める人ならば、そこに植民地主義と人種主義を嗅ぎとらずにはいられないだろう。本書は歴史学の立場から、米国の世界各地における基地建設のプロセスを検証し、この直感を跡付けるものである。焦点は特に現地住民からの基地用地の収奪、および米軍の性犯罪とその不処罰におかれている。
    世界各地の基地建設の事例や、沖縄における基地建設のプロセスを詳述していて、細かい事実についていろいろと学べる本ではあるが、事実を配置するダイナミックな議論が見えないために、「アメリカひどい」で終わってしまいそう。土地収奪と性暴力、犯罪不処罰がどのように植民地主義を構成しているのか、アメリカとその従属国による二重の支配を植民地主義という概念でどのように整理するのか、理論が欠けているのが残念である。

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プロフィール

1955年、神戸市に生まれる。1985年、一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。現在、関東学院大学教授、社会学博士。 ※2015年11月現在【主な編著書】『沖縄戦 強制された「集団自決」』(吉川弘文館、2009年)『米軍基地の歴史―世界ネットワークの形成と展開』(吉川弘文館、2012年)『暴力と差別としての米軍基地』(かもがわ出版、2014年)

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