一篇の詩に出会った話

  • かもがわ出版
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784780311150

作品紹介・あらすじ

「詩との出会い」で人生が揺さぶられることもある―。
11名の胸の小箱をそっと開けて。近代詩伝道師Pippoときく、とっておきの話。
【インタビュイー】
西加奈子/穂村弘/後藤聖子/加賀谷敦/前野久美子/出光良/能町みね子/辻村深月/右手新土/青柳しの/宮内悠介

感想・レビュー・書評

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  • 詩の伝道師Pippoさんが、11人の方の「一篇の詩との出会い」をインタビューする。

    作家の西加奈子さん、歌人の穂村弘さん、七月堂の後藤聖子さん、あんず書店の加賀谷敦さん、book cafe火星の庭の前野久美子さん、図書館関係の仕事をしておられる出光良さん、文筆業の能町みね子さん、作家の辻村深月さん、東大の先端科学研究センター勤務で中・短編小説の執筆もされている右手新土さん、会社員の青柳しのさん、作家の宮内悠介さん。

    紹介されるのは大詩人の有名な詩から短歌、テレビアニメのナレーションまで。

    言葉の自由さを思い切り味わえる。

    それぞれの大事にしている詩。
    言葉を生業とする有名人の方から一般人の方まで様々。
    みなさん、言葉に助けられてきたんですね。

    熱っぽく語る皆さんにあてられ、好きな詩人も(また)増えた。
    西尾勝彦さんがいちばん気になる。

    鶴田陽子さんによる装画が見事に本書を現していると思う。

    小人が葉っぱの海に埋もれている。
    その中から一枚の葉っぱを手に取り、満足げに微笑んでいる―――。

    葉っぱはひとつの詩。
    葉っぱは一枚一枚それぞれ形が違う。
    その中から自分にピタッと合う葉っぱ=詩を見つける。

    そんな葉っぱと出会えた人は幸せなんでしょう。

    ちなみに編者のPippoさんは宮内悠介さんと結婚されているらしいです。

    • 5552さん
      リトさんの葉っぱ切り絵の本、読んでみたいんですよ〜。
      前に電子書籍でセールになっていて、買わなかったことを後悔しています。
      でも、液晶で...
      リトさんの葉っぱ切り絵の本、読んでみたいんですよ〜。
      前に電子書籍でセールになっていて、買わなかったことを後悔しています。
      でも、液晶で見るより紙の本で眺めたほうが美しさが体感できるかもしれません。
      綿菓子のような砂糖が焦げる香り!!
      それは是非体験してみたいですね。
      お手頃な山は市内にあるんですが、体力&体調が不安、それより何より勇気がなくて…。
      葉っぱは一見地味だけれどよく見ると美しいです。
      同定には葉っぱの形が決め手になるんですね〜。
      お花と同じくそれぞれの形に個性があるということですね。
      たまに家の植木鉢の植物の葉っぱを触らしてもらうのですが、フカフカしてたり、固かったり。何故だかホッとします。

      2022/12/21
    • hiromida2さん
      5552さん、ヾ(○︎′∪︎`●︎)ノコンバンミャ~~☆︎
      いつも、色んなジャンルの楽しい本や音楽♪の紹介
      ありがとです♪︎(〃▽︎〃)ゞ...
      5552さん、ヾ(○︎′∪︎`●︎)ノコンバンミャ~~☆︎
      いつも、色んなジャンルの楽しい本や音楽♪の紹介
      ありがとです♪︎(〃▽︎〃)ゞ
      この本もまた楽しそうで魅力的ですね。
      私もしずくさんと同じく、リトさんを彷彿しました♪
      私は幸運なことに岡山のリトさんの展示会に
      行った友達から葉っぱ切り絵の本プレゼントしてもらいました♡︎⍢⃝︎♡︎絵葉書付きで。
      嬉しかったのは、何故私がこの本欲しいと思ってたの
      分かったんだろう(✳︎´∨︎`✳︎)好みを知ってくれてた喜び
      5552さんとも時々、同じような感性を持てた
      ことを
      メチャクチャ喜べたり、嬉しかったよ(〃'∇︎'〃)
      5552さんとnaonaoさんと盛り上がってる
      コメントも|ョ・ω・`)チロッ・・・(*ФωФ)ニ゙ィーと覗き見
      一人(o≖︎‿≖︎)ニタァ♥︎楽しませてもらいました♪

      今年も本当にお世話になりました(*u_u*)ペコ

      やっぱりね〜レビューがいつもちゃんと纏められてて
      決め手を突いてるので読んでて楽しかった♪
      今後もよろしくお願いします┌︎|-.-|┐︎

      どうぞお体に気をつけて…
      [良いお年をお迎えください⑅︎◡̈︎*☆︎]
      2022/12/30
    • 5552さん
      hiromida2さん、こんばんは〜!

      こちらの本は様々な方の好きな詩を知ることができて良かったですよ。
      あ、私もこの詩好き!って共...
      hiromida2さん、こんばんは〜!

      こちらの本は様々な方の好きな詩を知ることができて良かったですよ。
      あ、私もこの詩好き!って共感できたり。
      hiromida2さんと大島弓子さんのお話をしたの今年でしたっけ。
      それ以前にも、はじめてhiromida2さんがお声をかけてくださったのも、大島さんのレビューだった気がします。(記憶違いだったらごめんなさい。)もう、ほんと見つけてくださってありがとうですよ。
      何か自分の中の大切なものを共有できた感じがして嬉しかったです。(前にも言ったかも?)
      hiromida2さんにリトさんの写真集を贈られたご友人も素敵な感性の方ですね。
      やっぱり、素敵な方には素敵な方が磁石で引き合うように引き寄せられるんだなと思いましたよ。
      hiromida2さんの文章はキリッとしていてかっこよくて、それでいて情の深さも感じられます。
      辛口というか正直なところもきっといろんな人が惹かれる魅力のひとつなんですね。
      naonaoさんも正直なかただと思うんですが、naonaoさんとコメントのやり取りをさせていただいてると、こちらも格好悪い、正直な気持ちを吐露したくなっちゃって…。
      そのやり取りを「ョ・ω・`)チロッ・・・(*ФωФ)ニ゙ィーと覗き見一人(o≖︎‿≖︎)ニタァ♥︎楽しませてもらいました♪」ですって?
      やー、ちょっと恥ずかしいですね。
      もちろん、ブクログが全世界公開されているという認識はあるのですが。(あるのか?私)

      嬉しいお言葉もありがとうございます。
      何となく纏めたくなるんですよね〜。

      それでは
      今年もお世話になりました。
      来年もよろしくお願いします。
      良いお年を☆彡


      2022/12/31
  • 図書館で見つけて、ぱらぱらページをめくってから借りた本。表紙に書かれているPippoさんの対談者が選んだ詩について、Pippoさんを相手に話をしている。

    私は今、短歌に興味があるのだけど、詩はちょっと苦手。文字量の多さになのか、ことばの迷宮のような感じもして、読んでいるうちにあわあわしてしまう。

    で、印象に残った対談。まずはやはり穂村弘。彼が選んだ詩も強烈。たしかになぁ、どぎつい印象って(悪い意味ではない。)じつは知らず知らずのうちに五感に飛び込んでくるんだなぁ。
    それから、後藤聖子。西尾勝彦という詩人の紡ぎ出す言葉が知りたくなった。
    能町みね子が取り上げていた尾形亀之助も気になる。
    最初が西加奈子の山崎方代だったからこの本を多分手にとったんだな。

    あ、嬉しかったのは、後藤さんの話のなかに、「大阪・葉ね書房」の池上規公子さんが登場したこと。
    また行きたいなぁ。

  • 「詩との出会い」で人生が揺さぶられることもある-。近代詩伝道師Pippoが、西加奈子、穂村弘、能町みね子、宮内悠介などさまざまな分野で活動する11人にインタビューし、「<一篇の詩>との出会い」を聞く。

    book cafe火星の庭の前野久美子さんや穂村弘さん、能町みね子さんが気になって借りた本。ちょっと難しかったかな…(;'∀')

  • 『けれどもいまごろちゃうどおまへの年ごろで
    おまへの素質と力をもってゐるものは
    町と村との一万人のなかになら
    おそらく五人はあるだろう
    それらのひとのどの人もまたどのひとも
    五年のあひだにそれを大抵無くすのだ
    生活のためにけづられたり
    自分でそれをなくすのだ

    すべての才や力や材といふものは
    ひとにとどまるものではない
    ひとさへひとにとどまらぬ』
    宮沢賢治「告別」

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著者プロフィール

1974年東京生まれ。近代詩伝道師、著述業。青山学院女子短大芸術学科専攻科卒業後、思潮社へ入社。編集部時は多くの詩書編纂に携わる。のち、2008年より、音楽・朗読及び詩の伝道活動を開始。2009年秋より、詩の読書会「ポエトリーカフェ」を開始。継続して開催し、今年14年目を迎える。

「2023年 『人間に生れてしまったけれど』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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