古典がおいしい!平安時代のスイーツ

  • かもがわ出版
3.14
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本棚登録 : 195
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (56ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784780311761

作品紹介・あらすじ

枕草子のけずり氷、源氏物語のつばきもち…古典に登場するスイーツの再現レシピを、その古典作品の内容とともに紹介します。

感想・レビュー・書評

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  • 娘が図書館で見つけて読んでたのを貸してもらった。
    ただ平安時代のお菓子が障害されているだけでなくて、清少納言の枕草子や紫式部の源氏物語とか、その文学に出てきたお菓子を紹介してたりしてとても良かった!
    平安時代にもかき氷があったり、クレープっぽいものやスナック菓子っぽいものがあったのには驚きだったなぁ。
    作り方も載っていたから機会があればやってみよう。
    材料も家にあるものばかりだし。

  • 【オンライン講座】『古典がおいしい!平安時代のスイーツ』出版記念イベント
    https://select-type.com/ev/?ev=RxUScKG1wg8

    古典がおいしい!平安時代のスイーツ
    http://www.kamogawa.co.jp/kensaku/syoseki/ka/1176.html

  • 自分、不器用なんで
    レシピ本を読むことはほとんどないんですが、
    今回は源氏物語に登場する
    平安スイーツを作ろうという
    コンセプトに惹かれて、
    本を入手しました。

    白、赤(あずき)、黒(胡麻)、緑(茶)、黄(きなこ)
    の五色のふずく(粉熟とかくらしい。匂宮のところに
    お祝いで届いた。)という平安スイーツを
    実際に作ってみましたよ。
    いま、粗熱をとってる
    完成待ちの時間です。
    味が楽しみです。

  • 〇いもがゆ、食べてみたい。今昔気分ですね!
    〇すべてのレシピをのせていないことが、かえって想像力を刺激する
    〇紹介されている物語やうたを読みたくなる

    ◎はじめに
    平安時代の古典に出てくるスイーツレシピ。千年前に甘いものってあったのでしょうか?
    “あまづらせん”というシロップを再現しましたが、その甘いこと。
    古典とともに味わってください

    ・平安時代の食事
     唐風から国風へ
     塩漬けのもの以外は味付けをせず、塩・酒・酢・ひしおの4つの調味料で自分で味付けをして食べていた
     匙は取り分けに用い、もっぱら箸で食べた
     あまった料理は使用人たちに下げ渡される

    ・平安時代のお菓子
     食べることのできる植物の実はお菓子と考えられていた
     タケノコやムカゴ、レンコンなども菓子
     唐から伝わった“唐菓子”からくだものとも呼ばれていた
     小麦粉や米粉を練って焼いたり揚げたり
     ←フルーツやドライフルーツなどは木菓子と呼ばれるように
     酒の肴、お見舞い、贈り物、おやつ、お供え物、年中行事に

    ・枕草子
    ☆けずり氷「あてなるもの」
     あまづら風シロップで
     “あまづらせん”の作り方
     かきごおりにハチミツや水あめではなく、あまづらせんが選ばれたわけ
    ☆ほうとう「前の木立高う庭ひろき家の」
     小麦粉を練ってのばして・茹でたものをシロップやジャムで
     ←ほそじのシロップレシピが欲しかった!
    ☆べいだん「二月、官の司」
     和風クレープ

    ・源氏物語
    ☆つばきもち「若菜 上」
     半殺しのもち米を丸めてツバキの葉に挟む
    ☆ふずく「宿木」
     米粉をこねて、棒状に固めてから、コインの形に切る
     お祝いの席のスイーツ

    ・今昔物語集
    ☆むぎなわ「寺の別当の許の麦縄蛇と成る語」
     小麦粉・米粉をねじって揚げる
     塩味スナック、ジャムなどで
     ←そうめんの祖先?
    ☆いもがゆ「利仁の将軍、若き時京従り敦賀に五位を将て行く語」
     長いも・山芋を適宜切って煮て、シロップにつけて
     ←食べてみたい!

    ・いろいろな古典文学
    ☆母子もち『和泉式部集』517番歌
     もち米を使った草もち
     ←いろんな草で試してみたい
    ☆まがり『土佐日記』2月16日条
     唐菓子、小麦粉をハチミツ水でこねて、揚げる
    ☆からくだもの『うつほ物語』「吹上 上」
     白玉をついて、いろんな形にして揚げる
     神饌として現在でも神さまに献上される

    ・お菓子はシルクロードの旅人

  • テーマは面白いし、興味深いけれどレイアウトや文字組が見づらいし、内容と合っていない。興味のある内容なだけにそういう部分で入り込めない感じがするのは残念。

  •  枕草子にでてくる「べいだん」なのですが、復刻したものをネットで検索すると二種類あります。
    ☆日本でいう餅のあいだにミンチ的なものをはさんで四角く切ったもの。たとえば↓
    https://www.toraya-group.co.jp/toraya/bunko/historical-personage/019/
    清少納言と餅餤

    ☆本書でいう、クレープ的なもので具を巻いたもの
    どちらが正しいのか要検討です。


    あと、「ぶと」とか「まがり」なんかは沖縄の伝統菓子に非常によく似てると思いました。

    https://www.alic.go.jp/joho-s/joho07_002598.html
    沖縄県の郷土菓子
    ~琉球王国時代に接待や祭事に用いられていた琉球菓子と古くから庶民に親しまれてきた菓子~


    「はくたく」(ほうとう)を伸ばす神事が春日神社で行われていたみたい。

     あと、芋粥をつくってみたい。

  • 厳密な分類では「歴史」ではないかもしれませんが…
    歴史だけでなく古典もお菓子作りも同時に学べるので楽しく、
    豊富な写真やわかりやすいレシピも付いていて読みやすい。
    「うつほ物語」に出てくる唐菓子(からくだもの)はドーナツのようだし、「枕草子」のけずり氷は現代のかき氷と遜色なく、本当にとても美味しそう。
    気軽に手に取り、授業でも紹介してほしい一冊です。

  • 古典文学に出てくる「削り氷」や「唐果物」など、どんな食べ物かな?と
    想像していたスイーツが再現されました!
    【NDC:383】

  • 平安時代の古典に登場するスイーツのレシピを10種類紹介する本。当時の正確なレシピ書は現存していませんが、お菓子の名前や材料、おおまかな姿形の書かれた資料から、千年前の人々も楽しんでいた美味しいお菓子を、現代でも作れるようにアレンジしています。美味しい物を食べたいという気持ちは今も昔も変わらないものですね。

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