人間に生れてしまったけれど 新美南吉の詩を歩く

  • かもがわ出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784780312690

作品紹介・あらすじ

「ごん狐」「手袋を買いに」などで知られる童話作家、新美南吉。
南吉は29歳で早逝していますが、童話とともに深い魅力をたたえた「詩」もたくさん遺しています。
これまで、ゆかりの地へ何度も足を運んできた近代詩伝道師 Pippo が、南吉のふるさと・愛知県半田市周辺を探訪しながら、その生涯と詩を紹介します。幼年童話、詩の読書会の様子も併録。
過酷な境遇のなか、夢を諦めずに生きた南吉の詩や言葉がいまを生きる私たちへ伝えてくれるもの。
当時と現代をつないで、まるごと「南吉の詩の世界」へと誘う、これまでになかった一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • この本を読むまでは、ごん狐に代表されるような、教科書に載せるのにちょうどよい、極端に言えば「特に面白みのない」作家、というイメージだった。
    今回この本を読み、詩もたくさん書いていることや、南吉の人生を知り、印象ががらりと変わった。病気や夢と現実との差に押しつぶされそうになりながら、その苦しみをベースにしつつも決して単なる嘆きに終わらない、まさしく「文学」としか言いようのない作品をたくさん残しているのだった。
    新美南吉という作家に出会い直させてくれた本書に心から感謝したい。

  • 病気やさまざまな苦悩に直面しながらも、ひたむきに生きて詩を書き続けた姿に胸を打たれました。

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著者プロフィール

1974年東京生まれ。近代詩伝道師、著述業。青山学院女子短大芸術学科専攻科卒業後、思潮社へ入社。編集部時は多くの詩書編纂に携わる。のち、2008年より、音楽・朗読及び詩の伝道活動を開始。2009年秋より、詩の読書会「ポエトリーカフェ」を開始。継続して開催し、今年14年目を迎える。

「2023年 『人間に生れてしまったけれど』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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