もう一つの『三國志』 ―「演義が語らない異民族との戦い―

著者 :
  • 本の泉社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784780703351

感想・レビュー・書評

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    ★★★★☆ 星4つ

    [感想]
    この本を読むと、三国志の時代にはこんなに異民族と言われる人々が存在していたのかと驚いた。特に孫権の呉に関しては演義では異民族と戦っている描写が全く無いので新鮮だ。
    面白いのはこの時代における異民族対策はかなりの割合で成功を収めていることで、そしてこの時代に異民族対策として実施したことが後年の五胡十六国時代の乱世に繋がる要因となっていることが大変に面白かった。
    演義ではほとんど活躍していない武将でもこの本では大活躍している武将がいるのも面白い

  • 三国志だと脇のエピソードにされがちだが実は漢民族以外とのバトルも多い。

  • 「三国志演義」には、異民族との戦いがほとんど載せられていない。しかし「三國志」に出てくる群雄たちは、さまざまな異民族に対処し、戦っている。その戦いは、三国の興亡にも影響を与えるものとなっている。著者は、「正史」を紐解きながら、それぞれの群雄たちに光を当て、それぞれの英雄たちの考察を行っている。

  • 【配架場所】 図書館1F 222.043/SAK

  • 陸凱の為に買った、満足した
    以上

  • やっと読み終わりました。全然しらねぇえええっていう異民族の長の名前とかが出てきて興味深かったですが、わからないところは流してしまう…山越の章が楽しかった!

  • この人にとって三国志本は7冊目らしく私がこの人の本を読むのは5冊目。
    いまのところハズレはないがこれもアタリである。
    紀伝体に近い部分もあるため少し読みにくいが、内容は非常に面白い。
    異民族より異民族に拘った人物に重点が置かれているが、新たな発見もあり彼等の魅力が再認識できた。
    ただ、田疇や梁習ら著者個人の感情で評価されている人物が少し哀れかな(笑)

    この一年の間に読んだ三国志本(小説除く)では一番良かった。

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著者プロフィール

1934年、東京市下谷区上根岸町(現・東京都台東区)生まれ。1956年、早稲田大学第一政治経済学部新聞学科卒業。会社勤務の後、著述業とデザイン業を兼務。著作に、『三國志群雄? 増補改訂版』『正史三國志群雄銘銘傳 増補・改訂版』『三国志それからの系譜』『正史三国志英雄奇談』などがある。

「2017年 『機略・策謀の三國志』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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