- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784780801156
作品紹介・あらすじ
動物園にはいろんな家族がいます。でもペンギンのタンゴの家族はちょっと違っていました。
ロイとシロのパパふたりとタンゴ、それがタンゴの家族なのです──。
ロイとシロのおすペンギンは、いつからかお互いに気に入り、カップルになりました。一緒に泳いで一緒に巣づくりして、いつも一緒にいました。
ところが、他のカップルは、ただ一緒にいるだけでなく、どうやら巣の中で何かをあたためている模様。しかもそうこうしているうちにそのあたためたものがかえって赤ちゃんペンギンが誕生しているではありませんか。
ロイとシロは、近くにあった卵の形をした石を拾ってきて、さっそく毎日毎日交替であたためはじめました。でも石のたまごはちっともかえりません。
そんな様子を眺めていた飼育員がはたと思いつきます。
他のペンギンカップルが育てられなかったたまごをそっとふたりの巣においてやります。そして、ふたりにしっかりあたためられた卵から、タンゴが生まれたのです──。
ニューヨークにあるセントラル・パーク動物園で実際にあった話を絵本にした『and Tango makes three』の邦訳版です。
なかなかかえらない石のたまごを暖め続ける切なさ、待ちに待った赤ちゃんペンギンが生まれる瞬間、読み終わった後、ほんのりあたたかい気持ちになれる絵本です。
子供たちにも、そして大人たちにも、読んでもらえるとうれしい一冊です。
感想・レビュー・書評
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ペンギン社会のLGBTのお話。
セントラル・パーク動物園での実話だったとは!
いつも一緒にいるロイとシロはどちらも男の子。
何をするのも一緒。
飼育係さんは気づきました。
「このこたちは、きっと愛し合っているんだ」
飼育係さん。すごい!すごい観察力!
お陰で、タンゴちゃんは生まれてくることができたし、
ロイとシロもパパになれたんだね。
ペンギンにもいろんな子がいていいんだよね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ニューヨークの動物園で暮らすペンギンのロイとシロ。オス同士の2羽はとても仲良しで、年頃(?)になっても女の子には目もくれず、ずっと2羽で一緒。
回りペンギン達がつがいになり、それぞれ巣作りをはじめると、ロイとシロも同じように巣作りを始めます。
しかし、他の巣からは赤ちゃんが誕生するけど、二人の巣は空のまま…その様子を見ていた飼育員さんはあることを思いつきます。
なるほど、今時はLGBTをこうやって絵本で動物を使って教えるのね…と思って読んでいたら、後書きを見てびっくり。
これはニューヨークの動物園で実際にあったお話なのだそうです。
動物の世界にもこういうことがある…人間だって動物なんだから同じか…とか、
パートナーを求める気持ちに男だからとか女だからとか関係ないんだなとか、
2羽のペンギン達を温かく見守る飼育員さんやニューヨーク市民の懐の広さとか、色々感じた絵本でした。
まさに新しい時代の一冊、という感じです。 -
ニューヨークの動物園で、オスのペンギン二羽がカップルになった実話をもとに描かれた絵本。
お洒落な大人向け絵本ではなく、あくまで子どもを対象にした児童絵本なのがとても良い。
絵が少しユーモラスなのも良かった。
私は読んでいて胸が詰まるものがあったが、大人だからわかる色々なことを読み取ったり重ねたりしているところも大きいので、5歳の娘はどう思うのだろうと思ったら、一度読み聞かせした後で「またよんで」と持って来たので、気に入ったようだった。
嬉しい。-
あ、これは『夜フクロウとドッグフィッシュ』で出てきた絵本ですね!
読んでみたいです!(o^^o)あ、これは『夜フクロウとドッグフィッシュ』で出てきた絵本ですね!
読んでみたいです!(o^^o)2021/01/01 -
2021/01/02
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卵の代わりに石を温めていたワシ、念願叶って本当に父親になる | ハフポスト WORLD
https://www.huffingtonpos...卵の代わりに石を温めていたワシ、念願叶って本当に父親になる | ハフポスト WORLD
https://www.huffingtonpost.jp/entry/murphy-the-eagle-become-father_jp_643b589ce4b03031958d6cf62023/04/17
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このお話が実話と知って驚いた!
なんといってもロイとシロが愛し合っているんだ!と気付いた飼育員さんに拍手を送りたい!
二人のパパとタンゴを見る人々の目も優しい。
とってもステキな絵本!!
大人も子どももたくさんの人たちに読んでもらいたい。 -
6歳8ヶ月の娘
3歳8ヶ月の息子に読み聞かせ
実話!!
なんて素敵な話なんだろう
すごいな
すごいなー!!
著者プロフィール
ジャスティン・リチャードソンの作品
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