本の現場―本はどう生まれ、だれに読まれているか

著者 :
  • ポット出版
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本棚登録 : 228
レビュー : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784780801293

作品紹介・あらすじ

本書は、『図書館の学校』( NPO図書館の学校)で2005年から2007年にかけて連載された原稿を主軸にした、「本が生み出される現場」「本が読まれている現場」の記録である。
この30年で出版点数は4倍になったが、いっぽう1点あたりの販売金額は半分になった。
なぜこんなことが起こったのか。理由を知りたい。
それが取材をはじめるきっかけだったと著者永江朗氏は言う。
この5年間で、「本が生み出される現場」は大きく変化しはじめている。
自費出版ブーム、ケータイ小説の爆発的売れ行き、ライターや編プロが置かれるますます厳しい現状。
一方「本が読まれている現場」はどうか。
変わりつつあるのか。
「読書ばなれ」は本当か。
新書ブーム、ベストセラーはだれが読んでいるのか、などなど。
変遷する「本の現場」から何が見えてくるのか。何を見るのか。
巻末には、本のディレクションを生業とする幅允孝さん(BACH)へのインタビュー、編集部による永江朗氏へのインタビューを収録した。
最後に、そのインタビュー中に「ではこの本は再販をはずしてやってみましょうか」という話になった。
本書は、定価ではなく、希望小売価格で発売します。

感想・レビュー・書評

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  • 読書離れは本当に進んでいる?そんな疑問に答えてくれる本。簡単な統計ひとつとっても電車の中で本を読む人は減っていない。これは青少年の犯罪が実際は減っているのに増えていると感じるのと同じこと。唯、本が売れていないだけ。その他にも本屋大賞の成り立ちや新刊の現在の発行状況等について詳しく教えてくれる。

  • 出版業界で起きている様々なコトをルポ。
    出版社や本屋にとって、今の状況は全然よくない。でも何かを変えるのは、怖い。
    もう限界だ、システムが破綻してると言われ続けて何年経ったんだろう。
    この本が出て、もう5年。事態はさほど変わっていない。

  • 逗子図書館で読む。非常に興味深い本でした。久しぶりに著者の声を聞きました。腹の探り合いでした。そのうち、どうにかなるでしょう。

  • 本の生まれ方 読まれ方 売られ方 並べられ方

    フリーライターの著者。読後、出版事情や図書館事情に明るいっていうよりは、あちこちに顔が広い事情通のおっさんというイメージが出来上がります。

    現在と状況が異なるために、時代遅れの感が強い意見も見られるけれど。書店・出版・流通・作家たちの悪戦苦闘が、僕たちの読書に大きな影響と偏向をもたらしうるという・・・。
    「わかってたけどわかってなかったようなこと」がほんの少し分かった気になる本です。

    幅允孝や沢辺均との対談も載ってます。
    しんどくて給料安い業界だけど、決して地味な人ばかりではないんだ、と。

    先(現在)を追ってみたくなる、間口の広い入門書です。

  • 「新書が多すぎる」に同感。

  • 本の現在(2005から2007の原稿)を制作側と読者側の両方から考えている本。

    本書の特徴は何といっても著者の想像や推測の産物ではなく、関係者へのインタヴューや統計資料を基に考察が行われているという点。

    そのため楽しく読め、かつ、他の本では扱われていない現場(編集プロダクションなど)の声も汲み取られている。

    電子書籍に関してはまだまだ携帯漫画だけの時代なので、ほぼ言及はない。
    ネット発の本に関しては現況の本ということに限るのであれば、現在にも当てはまるのでは。
    ただ、ブログやニュースサイトなどはそれはそれで一つの形態であり、パッケージされた本とは別の次元で考えるべきだとは思う。

    どうしてベストセラーに対して嫌悪感があるのかとういことは自分も気になる。
    多くの人が楽しく読めるということは内容が平易だろうと思ってしまうからか、はたまた、ありきたりな内容の携帯小説がベストセラーになったことがあるという過去の実績からか..。

  • 7年前の本なので、背景的な部分はかなり古い。ただし出版を取り巻く環境や、人といった視点ならば内容的には参考になる部分も多い。

    細かいところまでは理解していなかったが、既存の出版界は返本制度のために「返本による返金があるために、返本になる以上の本を出版しなければならない(出版分-辺本分の金額がキャッシュ・フローになるため)ために、内容の粗悪なものでも数を出して稼がなければならない」という状況。
    こーゆークソな環境がまかり通っていて、それを変えられないような業界ならばもう息は長くないのでしょう。
    なるほど。

  • データ豊富。出版業の論文でも書くなら手始めに読んでみてもいいのでは。

  • 書籍の発行数の変化などのデータがグラフ化されると近年の本の事情がよく把握できる。編集者の役割、朝の読書運動、流通・書店事情など、まさに「本の現場」を見せてくれる。

  • 04年~07年に書かれた記事+補足。
    電子書籍に関する本を読んだ後でやはり古い感じはする。
    ネットの影響がこれ以降どこまで進んでいるのか。
    本を読むって形はそう簡単に変わらないだろうが
    本の形で出てくるものはどんどん変わっていくのかも知んない。
    なんて本屋に行っても洋裁の本しか最近見てない私。
    もっとうろうろしないとなー。
    http://takoashiattack.blog8.fc2.com/blog-entry-1970.html

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著者プロフィール

フリーライター。1958年北海道生まれ。書店勤務の後、編集者を経て、フリーのライターに。「哲学からアダルトまで」を標榜し、幅広い媒体で取材・執筆・講演活動をおこなう。近著に、『東大VS京大入試文芸頂上決戦』(原書房刊)、『日本の時代をつくった本』(WAVE出版)。弊社からは『そうだ、京都に住もう。』を2010年に刊行。

「2017年 『65歳からの京都歩き』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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