まじめに生きるって損ですか?

著者 :
  • ポット出版
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感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784780802283

作品紹介・あらすじ

◉鮮烈なデビュー作『女子をこじらせて』から5年。
対談集『だって、女子だもん!!』から4年。
雨宮まみが、今度は、崖っぷちに立つ女子たちの愚痴を真っ向から受け止めます。

彼氏ができないのは「努力が足りないから」だと言われ続け、「努力っていったい何なんだよ !?!?」と吐き出す20代後半の女性。

家事も子育て、さらには仕事も完璧にこなしているのに、夫から愛されない。「もう頑張れない」とつぶやく30代後半の女性。

小沢健二似の美しい元彼との恋愛でズタズタになっても、やっぱり「美しい人」に惹かれてしまう20代前半の女性。

努力、恋愛、見た目、生き方─ ─、20代、30代の女子たちが抱える人生の愚痴15編。

◉ウェブサイト「ココロニプロロ」の超人気連載、雨宮まみの「穴の底でお待ちしています」の書籍化。

感想・レビュー・書評

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  • 誰だって愚痴りたいときがある―――。

    この本は読者のお悩みに解答者が一方的にズバッと解決法を提示するいわゆる“人生相談本”ではない。
    読者の“愚痴”に雨宮さんがとことん付き合い、寄り添い、一緒に考えてくれる本だ。

    雨宮さんは、『こじらせ女子』というワードを世に送り出した方。『こじらせ女子』とは“自意識や自らの女性性への自己評価をこじらせた女性”と、Wikipediaには書かれている。

    彼女の著作に、救われた、という女性たちも数多く存在する。
    私も、数年前に『女子をこじらせて』を読んでそう思ったひとりだった。

    今回も、スッキリさせていただきました。

    私は、雨宮さんの本を読んでいると自分を肯定できるんです。

    すごく傷ついて、悩んで、間違って、迷って、今でも迷いつづけていることを隠さない人が、自己開示してくれると、安心するし、なぜか自分の背負ってる荷物もフッと軽くなった気がするのだ。
    愚痴って、話すだけで解決しないし、話す人も選ばないといけないし、人に話すことを躊躇してしまう方も多いと思う。
    人の愚痴をジャッジせず、親身になって聞いてくれる雨宮さん。
    これって難しいことですよね。

    ++++++++++++++++++

    特に気になった投稿。

    「努力ってなんだよ!?」という20台後半のおくみさん。
    これは、わたしの心の声かと思ったくらい、激しく共感。

    私が小学校で不登校していたとき、校長先生にいただいた「努力」と「根性」の文字が入った手作りの竹の筆立てが、嬉しいよりも重かった。

    雨宮さんがコラムで書いている通り、「努力って得体が知れない」。それより、「努力が足りないことよりも、努力という言葉でごまかされる何かのほうを、おそれたほうがいいのではないか」

    「小沢健二似の美しい彼」と別れたという20台前半の借りてきたね子さん。
    彼女は彼の美しさが好きだったのだけれど、他は全然好きじゃなかったそう。
    彼はモラハラ気味で、しかも半年に一回くらい別れを切りだしてきて、一週間程度絶縁、その後、やっぱり君のこと好きだから別れたくない、と言いだし、仲直りのセックスをして元サヤに戻る、ということを繰り返してきたのだそうだ。
    それでも彼女は、美しい人を好きになる。「美しいものに触ったり、撫でたり、唇をつけたりしたい」と思っている。「全然美しくなくて、ドキドキとしない相手となら、もしかしたらモラハラも喧嘩もなく、私が傷つくことがないままで付き合っていけるかもしれない」と、考えていても。
    雨宮さんは、彼女の「幸せ」を尊重する。世間の「幸せ」とは違ってもいいと言う。

    ここ感動した。
    世間にはどこか自分を曲げて得られる“マトモな幸せ”像があって、そうでない人にプレッシャーをかけつづけているように思う。……私がそう感じているだけかもしれないけれど。

    自分にコンプレックスを抱く借りてきたね子さんに雨宮さんは言う。「本当にすべきことは、“自分に都合のいい希望を求めるのをやめること”ではなく、“関係を切られることを恐れるあまり、都合のいい存在になってしまうこと”ではないでしょうか」。

    あとは「私という存在をなかったことにしてほしい」という橘さんにも大共感。
    今はあんまりそう思ってないけれど、かつての自分を見るようで胸が詰まる。

    「正論と、正論じゃ片付けられないものの間を生きるのが人間というもので、だから苦しくて、面白いものなのに、そのグレーゾーンを切って捨てようとするなんて馬鹿げてると思うんです。愚痴というのは、そのグレーゾーンにあるもののような気がしますし、人と人とのつながりというのもまた、そのグレーゾーンの中で生まれていくものだと思うのです。
     どうか、愚痴ぐらい批判されず自由ににこぼせる世界であるように祈っています。」

    • 5552さん
      たださん

      ほんとうに、生きるというのは難しいですね。
      私は子供のころ、母には「普通になりなさい」といわれ、父には「お前、おかしい」と...
      たださん

      ほんとうに、生きるというのは難しいですね。
      私は子供のころ、母には「普通になりなさい」といわれ、父には「お前、おかしい」と、呟かれたのが、強く印象に残っていて、普通って、おかしいって何?というのが、常にあります。
      学校でも、社会でも、「まとも」から程遠いような気がして、いつもビクビクして生きてきたような気がします。

      小説や映画には、「はみ出し者」が主人公のものが多いですよね。
      現実の人間とはあまり深く関われず、その主人公や脇役たちが友人でした。
      なので、今でも、自分変かな〜と思ってレビューを書いたり、コメントしたりしてますよ。

      橘さんのような状況には、私も、何回かなったことあるので、たださんのおっしゃっていること、少しは理解できるような気もします。

      雨宮さんの本、読んでみようと思ってらっしゃるということ。
      レビューを書いたものとして幸せです。


      2022/06/16
    • naonaonao16gさん
      5552さん

      仕事が大変だったりすると、ぶーぶー文句言って、言われた側からすれば「じゃあなんで転職しないの?」であるとか「自分が幸せじゃな...
      5552さん

      仕事が大変だったりすると、ぶーぶー文句言って、言われた側からすれば「じゃあなんで転職しないの?」であるとか「自分が幸せじゃないならその仕事をする意味はないんじゃないか」とかいろんなこと言われるし、恋愛をすればなぜか不幸な恋愛まっしぐらで、何故か落ち着いた方向へいけないのは、パーソナリティ障害のひとつのような気がしています。

      酒井さんの『負け犬の遠吠え』読んだことないです!というか、酒井さん読んだことないんですよ!!
      時代的な変化はあるとはいえ、気持ちは時代を越えますし、読んでみようかな…5552さんのオススメなら間違いなさそうですし!

      橋をかけたままがいいのは、たぶんそうですよね。でもそれだとうまくいかないし。難しいですね。
      わたしはこれからも5552さんの本棚を見続けます笑

      文章頑張って書き写したんですね^^
      ちゃんと刺さってますよ~
      2022/06/17
    • たださん
      5552さん

      度々のお返事、ありがとうございます。

      私は、5552さんの、「普通って、おかしいって何?」に、共感できるものがありまして(...
      5552さん

      度々のお返事、ありがとうございます。

      私は、5552さんの、「普通って、おかしいって何?」に、共感できるものがありまして(ご両親の事、とやかく言う権利は私に無いと思っても、おかしいはいくらなんでも・・ごめんなさい)、何か、その人自身の考え方だけがスタンダードのような捉え方は、ときにとても怖く思われて・・人との出会いの少ない私は、だから、本を介して、色々な人たちの生き方や、私でも寄り添いたくなるような人たちに出会いたいのかもしれません。

      そして、それが実際に叶えられていることが、ひとつの自信となりつつあるのも、私の現実で、そんな私にとって、ブクログはすっかり欠かせないものになりました。

      5552さんの、「変かな~」という思い、それも個性の中のひとつの当たり前のものだと、私は思いたいですし、実際に5552さんのレビューに心動かされたことも、私の中の確かな現実です。

      何か分かったようなこと、書いてしまい、すいません。
      私も変な人間ですので(^_^)
      2022/06/17
  • 5552さんのレビューで知った本書は、「ココロニプロロ」というウェブ媒体での、「穴の底でお待ちしています」という連載コラムをテーマ毎に(努力、恋愛、見た目、生き方)まとめたもので、女性の様々な愚痴を、雨宮さんが聞いてくれるだけでなく、親身になって答えてくれており、その答え全てに頷けるわけではなかったが、それ以上に、私自身がたった一人のレアな一例ではなかった事に、気付けた事が何より嬉しくて、それは、まえがきに書いてあった、『自分を理解する手助けや、他人を理解する手助けになれるように』という、雨宮さんの願いに通じるものがありました。

    ちなみに、愚痴という言葉の意味を調べてみると、
    『(今となっては)言ってもしかたがない事を、言っては嘆くこと』とあるのですが、本書で紹介されている愚痴は、どうも私がイメージしていた、聞いていてネチネチした、あまり気分の良いものではない感じではなく、寧ろ、皆さん、しかたがない事かもしれないけれど、心の奥底では何とかしたい、という切実で強い想いが見え隠れしている印象を受けて・・おそらく、それは愚痴ならではの、赤裸々な本音の部分に人間らしさや愛らしさを感じられるからだと、思っております。

    そして、私が本書を読みたいと思ったきっかけになった愚痴が、

    『私という存在をなかったことにしてほしい』

    おそらく、今がいちばん精神的に満たされてる状態だと実感しているので、こういう事を書けるのですが、私が高校を中退してからの数年間、本当にきつかった時期がありまして。

    その当時、引きこもりのような生活をしていた影響なのか、外出したときの他人の視線が怖くなり、人とすれ違う度に、無意識に目つきが鋭くなる事を繰り返していたら、ある程度、心が落ち着いてきた時期になっても、体が覚えてしまったのか、その癖が抜けず、外出して人とすれ違う度に、顔を逸らされる思いを数え切れないくらい味わっていたら、そんな自分が嫌になって・・なんで、ただ歩いているだけで、嫌な思いをされなきゃいけないんだろうという悲しみと、歩いているだけで人に迷惑をかけるようなダメ人間なんだと感じた惨めさは、まさに自分の存在をなかったことにしてほしいと思ってしまうような絶望感でいっぱいでした(今でも僅かな名残はあります、正直なところ)。

    今が良い状態なら、そんな過去はもう忘れればいいじゃないかと思われるかもしれませんが、私の中で、もう少し悪あがきしたいというか、今だったら、あの頃の自分に、労うような言葉をかけられるんじゃないかという思いもあって・・あれだけ苦しんだことにも、意味を欲しがるんですよね。

    そして、その愚痴に対する雨宮さんの言葉を読んで、まず印象的だったのは、

    『雨宮さん自身も、人や未来が怖くて、消えてしまいたくなるのは当たり前のことだと日常的に感じている気持ちであること』

    この後に、『みんな生きているだけで偉いと思います』の一言に、何か心が軽くなったというか、とても慰められた思いがして、言葉って、ただ存在するだけではダメな場合があって、その言葉を誰が言ってくれるかによって、予測できない大きな力に変わるんだなということを、まざまざと実感させられました。

    また、もう一つ印象的だったのは、

    『生きている限り晒される比較の視線から、心底逃れられる時間の中に浸ってみてください。もっとちゃんと逃げてください』

    逃げるということに対して、私は何か悔しい思いというか、勝手に悪いイメージを持っていたが、ここでの逃げるというのは、自分自身を見つめることからも含まれていて、人間は良いところばかりでないことは分かっている。分かっているのに、なんでそんなに自分自身ばかり責め続けるのかって・・そう感じたとき、当時の私は、自分で自分のことが嫌いだったことを思い出しました。でも、それって、自分を好きになる人は誰もいなくなるという、やるせない思いに、そりゃ絶望感も抱くよなと。

    そうだ、それに気付けなかったんだ。
    当時の私にかけるべき言葉は、「自分のことを愛してやれなくて、ごめんね」だった。それに当時から気付いていれば、もう少し気楽に生きられたかもしれないね・・世の中は正しくないのにさ。
    でも、今、こうした思いでいる自分自身は悪くない感じがする。

    雨宮さんが書かれていた文章の中に、

    『「正しい」って、なんでしょうね。私は自分なんかより、はるかに才能があって努力していて、なにより「生きたい」と望んでいた作家さんが亡くなったとき、自分よりあの人が先に死ぬ世の中は間違ってる、と思いました。自分が一生の間に書くであろう文章よりも、その人の書いた文章のほうが価値があると今でも思っています。命をあげたくても、あげることはできませんでした。世の中は正しくありません。正しくないんですから、安心して間違えてください』

    上記の雨宮さんの思い。これって、そのまま雨宮さん自身にかけてあげたい言葉だなと思って、長文ですが、掲載いたしました。

    愚痴の中で知る人間らしさ、とても身に染みましたし、結局、全ての愚痴を読んで全てに感じた事は、人間って複雑だけど、かわいらしいという、人間を更に好きになれた不思議な読後感は、雨宮さんの魅力なんでしょうね。
    他の著書も読んでみたいです。

    • たださん
      5552さん、こんにちは⭐

      心に沁みるコメントを、ありがとうございます。
      まるで、5552さんが私の愚痴に答えてくださっているようで、恐縮...
      5552さん、こんにちは⭐

      心に沁みるコメントを、ありがとうございます。
      まるで、5552さんが私の愚痴に答えてくださっているようで、恐縮です(^_^;)

      5552さんも高校中退されていたのですね。私の今の心境ですと、中退云々よりも、今の自分が、今の在り方に納得できていれば、それでいいと思えるようになりましたが、当時は劣等感で辛かったですね。

      それから、私も他人を責めてばかりでしたよ。もう、ここには書けないような酷いことを言ったり、物に当たったり・・最低ですよね。私とは違い、口には出さず心の中だけで責める、5552さんは優しい方だなと感じました。

      ただ、今の私にとって、一番大きいのは、私がこれまで抱いてきた、誰にも言えなかった思いを、言葉にすることができて、それを読んでくれる人がいて、私に似た境遇の方々の思いを言葉で知ることで、自分を見つめ直したり、励まされたり、何か言ってあげたいと思ったり・・偉そうな書き方で申し訳ありませんが、正直、色々な人を知ることで、自分を変えることは出来るかもしれないとは、感じられるようになってきました。

      5552さんの、多様な本棚を見る度に、いつも楽しんでおられる印象を受けまして・・・どうせ生きるなら、楽しく生きてやろうと、今ならはっきり言葉に出来るくらい、私もここまで来れました。色々あるとは思いますが、お互い楽しんでいければいいですね(^_^)
      2022/08/07
    • 5552さん
      たださん、お返事ありがとうございます☆

      いきなり自分の人生を語り倒してしまい、後から青くなっていました。
      優しいお返事コメントをいた...
      たださん、お返事ありがとうございます☆

      いきなり自分の人生を語り倒してしまい、後から青くなっていました。
      優しいお返事コメントをいただき、こちらこそ恐縮してしまいます。

      こうやってブクログで思ったことを書いたり、他の方とコメントのやりとりをさせていただいて、ひとりで悶々としていた時代を懐かしく思えるくらいになりました。
      そうですよね。
      いろんな人がいるんですものね。
      いろんな生い立ち、境遇、考え方、そして好きな本。
      みんな違う。それがいい。それでもいい。そこに私もいる。
      自分の存在を認めるって大事ですね。

      本を選ぶこと、読むこと、感想を書くこと、ブクログとフォロワーさんのおかげで、前の何倍も楽しんでいます。
      そうですね。
      色々あっても、お互い、人生を楽しみましょう!

      2022/08/07
    • たださん
      5552さん、返事のお返事ありがとうございます☆

      懐かしく思えるところまで来られて、よかったと思いました。

      自分の存在を認める、本当に大...
      5552さん、返事のお返事ありがとうございます☆

      懐かしく思えるところまで来られて、よかったと思いました。

      自分の存在を認める、本当に大切ですよね。
      私は、ブクログに登録した本や音楽を楽しみ、一人で考えて、思いを書いて、緩やかな繋がりで好きなものについて語り合う、そんな諸々の時間がとても楽しいですし、そうしたことの出来る自分を見直すようになれました(^_^)

      まだまだ人生はこれからです。お互い楽しみましょう!
      2022/08/07
  • 自分が「苦しい」と思っていることを、他人に「あなたなんてましなほう」「恵まれてるほう」と言われ、口を塞がれる仕組みは、誰のことも幸せにしないと私は思います。
    という珠玉のフレーズに痺れた。
    誰のどんな愚痴もジャッジせず、「まぁまぁお疲れさま。まずはお茶でも飲んで」と受け止める雨宮まみさん。きっとすごく頭が良くて、すごく繊細で優しい人だったんだろう。この人が40代50代になってからの文章も読んでみたかった。

  • 「正しい」ことが人を追い詰める。正しさだけで解決できないことがあるから人間なんだって思った。
    「正しさ」という凶器を振りかざさないようにしたいって思った。

  • 雨宮まみさんが寄せられた愚痴に向き合うweb連載を書籍化したもの。ずっとwebの連載を読んでいて、いつか応募したいと思っていました。雨宮まみさんの「正論」ではない、丁寧な回答を読んでいると、少しでも生きづらさがほぐれるようにという思いが感じられて、私も回答が欲しかったなあと後悔しています。

  • もともとのwebコラムを当時リアルタイムで読んでたけど、その連載の真っ最中に亡くなって、私は職場でお昼を食べながら泣いた。
    優しく知的で、弱くても前向きに生きていくための努力をやめない雨宮まみですら生き抜けなかった世界を、これから一人で生き抜いていかなくちゃいけないことがとても怖かった。
    弱くてずるくて暗い私には、どうしてもどうしても、雨宮まみの言葉が必要なのに。

    あれから数年経って悩みの中身も随分変わったけど、今読んでも泣けるし励まされる。
    若いとかババアとか結婚してるかしてないかとか正社員か非正規かとか関係なく、それぞれの場所でみんな弱さや正しさや自分らしさに悩んでるんだと改めて。
    自分だって同じ立場なのに、こんなに優しい言葉をかけられるなんてさすがこじらせ女子のマザー・テレサの異名は伊達じゃない!
    この本があれば、これからも心に雨宮まみがいてくれる。

    グレイテスト・ショーマンのThis is meに励まされてる女子はぜひ読んでほしい。歌詞がそのままといっていいレベルで散りばめられてる…

  • 様々な人たちの愚痴に対する雨宮さんの返事が優しい。とにかく優しい。
    みんなもっと気持ちを楽にして生きていけたらいいね。私も含めて。

  • まみさんの言葉はとても優しくて、心に寄り添ってくれます。ふんわりと、心が軽くなりました。悩む毎日、こう思う自分はダメなやつだ、に押し潰されそうになっていますが、大丈夫、生きよう、と声をかけていただいた気持ちです。素敵な本でした。もっとまみさんのお話を読みたかった。ご冥福をお祈りいたします。

  • 愚痴くらい批判されずに自由にこぼせる世の中になるように
    正論と正論じゃな片付けられないものに挟まれているのが人間で、だから苦しくて面白いものなのに。
    そのグレーゾーンを切って捨てようとするなんて馬鹿げている。愚痴はグレーゾーン。
    人と人とのつながりはグレーゾーンの中で生まれていくもの。

  • 著者は個人です
    なんかフェミってる女性ライターに好かれていたと思います
    その人たちは著者を忘れていると思いますが
    逃げ道を用意するような回答が好きでした
    追い詰められている相談者にアドバイスとも違う、相談文を一節一節温めて解釈していく過程は、読者ともに解してゆきます

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著者プロフィール

ライター。エッセイを中心に書評などカルチャー系の分野でも執筆。著書に『女子をこじらせて』(幻冬舎文庫)、『まじめに生きるって損ですか?』(ポット出版)など。

「2016年 『愛と欲望の雑談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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