- Amazon.co.jp ・マンガ (185ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781601243
作品紹介・あらすじ
産業革命以降、さまざまな商品で溢れかえる現代社会。経済バランスが崩れることが予想されるとしても、なお利益を追求する資本主義社会が抱える矛盾とは?なぜ不況が起こるのか?なぜ失業者が増え、貧富の格差が広がるのか…?『資本論』第1部をベースにした『まんがで読破資本論』の続編として第2部・第3部を漫画化。
感想・レビュー・書評
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資本主義の支配のもと社会はひとつの巨大な商品の集まりという文で始まる
商品・貨幣・剰余価値 使用価値 人の価値観やそのときの状況で価値を判断する「使用価値」 注がれた労力の度合いで価値を判断する「交換価値」
労働者の労力・人数・時間を総称したものを「抽象的人間労働」これが多いほど交換価値が大きくなる 一般的等価物は物⇒金⇒貨幣へ
ただの商品のひとつにすぎなかった貨幣が人間や商品の価値を決定する「貨幣の物神性」
利益の追求 生産と流通で利益を得ることを繰り返す 総労働は必要労働と剰余労働による可変資本になる
資本家は労働力と賃金の等価交換の原則を守りながらも剰余価値を得ている
資本主義社会の矛盾 業績の悪化の悪循環はリストラ給与カット、消費の落ち込みで企業の業績悪化が続き不況と恐慌へ
銀行は銀行自身が支払わなければならない債務をふくらませ貨幣を増加させる「信用創造」というしくみ
信用創造を支えているのは銀行から融資を受けている借り手の返済能力
資本主義社会において不況や恐慌は必ず起こる避けては通れない 需要と供給のバランスを正す役割を担っているという詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
優しく解説してくれているけれど、それでも少し難しい内容。じゃあどうすればいいのか。100分de名著の番組内でゲストの先生が、「環境に優しいので買ってください、は0kcalなのでダイエットコーラ買ってください、と同じ」と言われていて、ハッとした。SDGsも所詮資本主義社会の枠組みを越えることはないのか、と実感。何事もちょうど良いバランスをどう保つかにかかるのだろうか。
いつかは原書にも挑戦したい。 -
資本主義を理解出来る。
本当に人間ってなんなんだろうね
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資本論に記載
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価値=使用価値と交換価値
→交換価値は人間労働が前提にされている。 -
続の方が解説がしっかりしていて分かりやすかった
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マンガなので気軽の購読ができた。
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前作の『まんかで読破 資本論』よりも論理的な解説が増えたおかげで、資本主義のどこに問題があるのかという点が分かりやすくなっている。
正直、前作は何が言いたいのかよく分からなかった。そもそも難解といわれる資本論の第一部なので仕方ないのはわかる。ただ、そこを加味しても前作には漫画化した意味がほとんど見出せずに残念に思っていた。
対して、今作はかなりよく漫画化されている気がしておすすめできる。最後の終わり方には少し無理やり感はあるが、所々で入る解説が漫画では表現出来ていない部分をうまく補足している。これなら資本主義の問題点が誰にでも理解できると思う。
基本的なお金の勉強にもなる本書は、『資本論』や『マルクス&エンゲルス』に興味がない人にもおすすめしたい。『まんがで読破』シリーズはこうであってほしいと思える一冊になっている。