劇的クリエイティブ講座

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781602165

作品紹介・あらすじ

どうすれば、真のプロになれるのか。第一線のヒットメーカーによる刺激に満ちた集中講義。創造の現場から体得した方法論を、包み隠さず公開。

感想・レビュー・書評

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  • クリエイティブ系の本を読み漁ろうと思って探してきた本。めっちゃおもしろかった。当時やっていたらしい劇的3時間show、是非生で見たかった。

    佐藤:
    何か出来るかもしれないと思い続ける/アートは、現実と印象のズレへの共感

    川上:
    ~をしたい、なりたい、という確信が強ければ強いほどいい

    松任谷:
    違うプレッシャーを与えた方が楽になる

    藤村:
    休まないと、ものはつくれない/みんなの話を聞くことで、文句をいう人がいなくなった/自分の視点をちゃんともてば、方向を間違えない

    FG:
    クリエイターは自分でなるもので、ステップの用意されているものではない/世界から需要があるのに、英語が話せないのは勿体ない/~をできる ユリイカ マルセルデュシャン といってしまえば、なんとかなる。修行してたら時間が経ってしまう


    石川:
    周りの人間が喜んでくれることは、人がやりたがらないこと。それをやっていくこと、目標は、周りがくれる/周りが決めてくれた目標を達成していくと、次がまた見えてくる

  • 正しくない方向に必死に頑張るとクリエイティブになる。
    だけど、その時に隣の人のためにすることで
    人にも伝わるしそこには信頼関係がある。
    だからクリエイティブは独りよがりではない。
    評価できない才能だって、
    きっと支えてくれる人がいてこそ
    すごいに集約されていく。
    正しいことをしていても死ぬときは死ぬ。
    それなら自分の信じることをしたい。
    それは口に出さずに、出さないからこそ、
    人に伝わっていく。
    その感触が欲しくてみんな必死に働いている。

  • 今をときめく人ばかり登場してて、胸キュンでしたw

    いつかまた読み返したら、また感覚も違うんだろなぁと思いつつ、いまできることに向き合って行こうと思いました。

    また類似イベントあれば、是非行きたいですね。

  • 一般的なサラリーマンとは異なり、自らの腕一本で、世の中を渡っていく、クリエーターたち。
    その発想、生き方、過去の歩みなど、どれも興味深く、刺激的な内容。

    目当ては、「水曜どうでしょう」の名コンビ、藤村忠寿×嬉野雅道。
    気心の知れた二人のトークは、最も内容が濃く、楽しかった。

    他のメンバーも有名な方が多く、なかなか興味深い。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/frogman-bfb2.html

  • 「水曜どうでしょう」でおなじみ、北海道テレビディレクター藤村忠寿氏。彼の部分だけ内容まとめ。

    *「テレビって面白い」って聞くとみんな面白くないって言う。
    確かに、今テレビを見てるっていうのがカッコ悪い風潮がある気がする。
    藤村さんにとって、テレビは「友達」だったと。
    学校帰って見る2時間ドラマの再放送や「トムとジェリー」とか楽しみにしていた。

    じゃあ、はたして今のテレビ番組は「友達」になれるだろうか?

    ここで「視聴率」というキーワードが出てくる。
    藤村さんは、入社して5年間、お金の計算をしてどうやってテレビが儲けているのか学んだそうでとても意外だった。
    テレビ番組制作で重要なのが言わずもがな「視聴率」。
    だから水曜どうでしょうは視聴率の取れる番組として作ってきた。
    でも「水曜どうでしょう」をゴールデンで流した時、「20%はあるでしょう!」「20...5かなぁ!」なんて言っていたが蓋を開けてみれば12パーセント。
    夜11時台で放送しても変わらず12%。

    ゴールデンで視聴率20%をとるということはどういうことなのか?
    そんな番組って誰にも嫌われないようにするクラスの人気者なんだ。
    でもそんなやつとは友達にはなりたくない。全員は無理だけど、お前は寝かさねえぜっていう深夜番組がいい。

    視聴率っていう尺度を捨てる時期に来ているんです。
    インターネットが出てきたからテレビは面白くなったんじゃない。

    ここで今回の内容の核心の引用。
    ”藤村:100万人を喜ばせようとしたら、俺は出来んよ。
    何からしていいかわからんよ。
    (中略)ただ、俺はあんたを喜ばせるためだったら、ものを作れるよ。
    「嬉野先生、ちょっととってきたんですよ......これこれ。見ますか?僕編集したやつですけど」
    ―僕がやっていることはこれなんですよ。
    (中略)「出来たよ?ちょっと見るかい」「見ましょう」
    なんて言っておもむろにテープをかけて、やっと先生が笑うわけですよ。
    僕の目的はほぼそこで終わってるんですよ。
    (中略)そうすると、ものを作る視点がブレないんですよ。
    だって俺、あんたを裏切るわけにはいかんもん。
    であんたをだますんだったら、やっぱ誠心誠意だますもん(笑)”

    これを聞いて嬉野さんは下の格言を思い出す。
    「近き者説び遠き者来る」 ―孔子『論語』

  • Frogmanのところだけ、異様に面白かった

  • 堤幸彦のインタビューが載ってる。

  • 佐藤 可士和
    川上 未映子
    大宮 エリー
    藤村 忠寿
    FROGMAN

    ここらへんは面白かったです。
    基本的にはモノづくりのスタンスだったりとか。
    川上未映子の下積みの話がよかった。

  • 三葛館一般 704||SA
    多岐にわたる分野のトップクリエイターたちによるライブトークを書籍化したもの。
    持ち時間はひとり3時間。
    現在の名声を得るに至るまでの軌跡や各クリエイターが指名したゲストとの対談など、その人の「素」の顔を垣間見ることができます。

    和医大OPAC → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=59441

  • なろうとがんばってもなかなかなれないクリエイター。はずみでこの世界に入ってしまったとかのケースも多いようだ。

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著者プロフィール

■佐藤 可士和(サトウ カシワ)
クリエイティブディレクター。博報堂を経て「SAMURAI」設立。
主な仕事に国立新美術館のシンボルマークデザイン、ユニクロ、楽天グループのブランドクリエイティブディレクション、「カップヌードルミュージアム」「ふじようちえん」のトータルプロデュースなど。
近年は武田グローバル本社、日清食品関西新工場など大規模な空間デザインプロジェクトにも多く従事。
文化庁文化交流使(2016年度)、慶應義塾大学特別招聘教授(2012-2020年)毎日デザイン賞ほか多数受賞。
2021 年春に国立新美術館で「佐藤可士和展」を開催予定。

「2021年 『佐藤可士和の対話ノート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐藤可士和の作品

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