- Amazon.co.jp ・マンガ (188ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781603803
作品紹介・あらすじ
仏教のなかでも重要な「空」の思想をわずか262文字の中に凝縮した経典『般若心経』。その教え一つひとつには迷い苦しむ人々を救いたいという願いが込められていた。無心になり己を捨てることで見えてくる本当の幸せとは…?8万4000の法とも言われる大乗仏教の教えを凝縮し、大衆を悟りへと導く仏教経典を漫画化。
感想・レビュー・書評
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般若心境の内容を漫画で簡単に紹介した本。要点をわかりやすく解説してあるので入門書としてはわかりやすいと感じる。
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般若心経に玄奘三蔵や空海が関わっていることは初めて知った。
仏教の思想や用語は少々難しいが小坊主のカンジが和尚様の教えを忠実に守り、般若心経を体得していく展開は上手いと思った。 -
詰め込みがありすぎて、頭に入らない場所もあったが、短い時間で仏教の教えに触れられるのは大変よかった。
「空」。一切はただ変化するだけ。生も死も、美も醜もただ存在するだけ。人間の心が、自分のこだわりをもとに勝手にあてはめている。そのこだわりを自分にも当てはめてしまっているから、自分で自分の心を痛めつけている。
自分が抱える多くの悩みも、自分の心から生じているものだということに気づけたと思う。「○○になりたい」という思いが強すぎている状態だったと思う、そこにたどり着けない自分を周囲と比べることで、ストレスを抱える。悪い循環だ。今の自分も、周囲の自分もあくまで変化の途上にあるものにすぎないんだという考えを取り入れられてよかった。
「ハッ」と気づいた気持ちになった。岩波の般若心経の本でも読もうかな。 -
まんがで読破を読破するシリーズ。読んだ順序は少し間に他のシリーズが挟まったけど、スッタニパータと同じ月に発行された仏教シリーズ。
般若心経262字を修行する小坊主の学びとともに描く。
真髄と言われる「空」やその根底にある釈迦の教え。
うちの近所では法事や仏事では必ずクライマックスで般若心経が出てくるけど、なぜかここだけみんなで唱和する。簡単で有名だからくらいに思っていたけれど、これ自体も真言で心を籠めて唱えるものだって書いてあったので、腹落ち。 -
般若経600巻を短くしたものが般若心経262文字にしたのは初めて知った。
すべてのものを空と例えることができたら苦しみから逃れるとあるが、そんな簡単なものではない。 -
難解かなと思いきや、意外とスッキリ。
煩悩を絶つ事の難しさは想像以上かも。でも、仏教の教えを知る事によって、物の見方が変化しつつあるかな。
般若心経を読み解くには手軽でいい。 -
おすすめ度:75点
主人公が寺で修行をしている姿を、天上から菩薩とお釈迦様の弟子が見守るという設定はとてもよい。
「空」の概念などはとても難解だ。 -
たった262文字に集約された、仏教の教えを、子どもの僧の修行という形で見せる。
他の一神教系の宗教に比べると、仏教がなじむのは、それが日本人の考え方の基盤になっているからであろう。 -
毎日、般若心経をあげていますが、
このまんがシリーズは本当に難しいお経を分かりやすく、物語にして説明してくれています。
すべては空であること、とらわれのない心に生きること。
そして、相互に支え合う慈悲。
仏はわたしたちの中にいるということ。
これからも心をこめて、仏道修行に励みたい。
合掌。