武士道―日本精神の「華」は、いかに鍛えられたか (座右の名著シリーズ)

著者 :
制作 : 齋藤 孝 
  • イースト・プレス
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本棚登録 : 56
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781603933

作品紹介・あらすじ

鍛錬に鍛錬をかさねて鍛えあげた「武士道」の勁さ。「精神と行動」力の原点。

感想・レビュー・書評

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  • 武士道の根幹をなす、「義」「勇」「仁」「礼」「誠」「名誉」「忠義」「克己」さらに「刀」「婦人の教育および地位」「大和魂」を、論理的に記述。
    武士道を一言でいえば「責任を取ること」とあるが、その対象が国や主だけでなく、家族や同朋そして自分自身とすると、復古趣味や右翼保守的思考ではなく、現代にも通底する人間の普遍的「道」であるともいえると思う。
    既に古臭い人間となってしまっているせいなのか、その精神がかすかに残っていたり、うなずけたりする部分もあったのは半面捨てたもんでもないということもできる。
    新渡戸稲造のバックボーンにある博識には改めて感心。

  • 【書評】
    初めて世界を意識して書いたと言われる、言わずと知れた新渡戸稲造の名著。
    「武士道」とは?ということについて書かれたもの。

    まず、大きい感想としては、今後国による文化の違い、価値観の違いというのは、確実に消えていくなというのが率直な感想。建物や、物理的な違いは、100年〜200年の長いスパンで見ても確実に残り続けるだろう。しかし、人種間における思想や、価値観の違いは、急速に小さくなる。

    物理的にも、海外へ行くことが容易になったが、それよりもインターネット(特にSNS)の発展により、世界は急速にフラットになりだしている。

    そして、今の日本を見ればわかるが、価値観や思想において、日本がワールドスタンダードになることはあり得ない。

    戦後の世代から、ベビーブームの世代、そして僕たちの世代、僕たちの子供の世代、その又子供の世代。あくまでも直感的だが、ここらへんで実感としては消えるのじゃないかなと思う。


    100年近く前に書かれたこの本を見て、「日本人の精神的な支柱となった武士道」というものを学ぶことによって、気付かないだけで多くの武士道精神が、今の日本人に深く深く根付いているものは確実にあると思った。

    それと同時に、考え方はわかるけど、同意できない・確実に消えていると思える部分も非常に多くあった。

    それが良いかどうかはわからない。
    ただ、今後確実に「武士道」という日本人独特の精神は失われつつあると感じた。

    武士道の精神には、今のワールドスタンダードとはかけ離れ、グローバル化していく上でネックになるような部分も確実にあるだろう。

    しかし、このイントロダクションにも書かれているが、「武士道」の精神は、日本に貢献したことは事実であるし、その精神のおかげで今の日本があると言ってもそれは過言じゃないかもしれない。

    それ以外の「日本人にしかない素晴らしいところ」というのは確実に武士道の中に存在する。

    だからこそ、改めてこの著書を学んで、人生の中に5%でいいから武士道精神を取り入れたら、非常に豊かな人生になるのではないだろうか。

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プロフィール

1862年南部藩士の子として生まれる。札幌農学校(現在の北海道大学)に学び、その後、アメリカ、ドイツで農政学等を研究。1899年、アメリカで静養中に本書を執筆。帰国後、第一高等学校校長などを歴任。1920年から26年まで国際連盟事務局次長を務め、国際平和に尽力した。辞任後は貴族院議員などを務め、33年逝去。

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