- Amazon.co.jp ・マンガ (188ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781604695
作品紹介・あらすじ
世界でもっとも信者が多く、『聖書』を教典にさまざまな地域で信仰されるキリスト教。しかし、その教典の裏には、一神教の矛盾と人々に及ぼす悪影響、そして「聖なるウソ」が隠されているという。キリスト教を信じて疑わぬ西洋人に、ひとりの老人が立ち向かう…!現代でも多くの論争を呼び、西洋文化の発展と繁栄の裏側をも暴きだす、ニーチェの問題作を漫画化。
感想・レビュー・書評
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今でこそキリスト教の批判も至るところで聞くようになったが、ニーチェの生きた時代(19世紀)に本書で描かれるような主張をするのは、余程の覚悟がなければ出来なかったのではないかと思う。
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ヨーロッパはまだ仏教を
受け入れられるほどには成熟していない -
キリスト教批判。漫画なので内容は理解できましたが、深いですね。
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レビュー省略
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まんがで読破を読破するシリーズ。
ニーチェはこのシリーズ3作目。
西洋文化の基礎となっているキリスト教は邪教なのか。
信仰してしまうと、盲目的になってしまう宗教を振り返り、批判する難しいテーマ。それが「宗教」じゃんって思ったりもするけれど、異端の新興宗教ならいざ知らず、キリスト教をぶった切ってしまうところがスゴイなとは思う。 -
★本書を一言で
人の作り出す思想に洗脳されず、自分の頭で考えて行動しろ -
一神教の矛盾と人々に及ぼす悪影響 だがその殆どは臆病な妥協の産物に過ぎない‼︎所詮それらは姑息な平和にしがみついているだけなのだ 自業自得 性懲りも無く デカダンス(虚無的な) とんでもない誤謬ごびゅう 陥ってしまった 意義のある目的に没頭する もし人々に本当に生きる意志があるのなら心から生きたいと思えるなら人に教えられた答えなんかじゃなく自分で考えた答えに正直になれるはずだから そうしてはじめて人間は新しい世界を創っていけるんだ
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反キリスト者は読んでいたが、よく纏まって漫画になっているのは感心。牧師の息子で、大学の神学部で学んだニーチェなのに、このことによく気付いたしあの時代にここまで辛辣に批判出来たものだと驚いてしまう。我々日本人はクリスチャンが少ないから、その内包する矛盾を忽ち見抜けるし歯牙にも掛けないのだが、キリスト教社会で反旗を翻すのはどれだけ勇気が必要だったろうか。
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ニーチェがキリスト教を批判した話。
キリスト教はありもしない空想の世界をあたかも現実の世界であるように説いている。だからそこで信じる者も目標が達成されるわけでは無いとある。
簡単に満たさせるものではすぐに用済みになってしまう。だからキリスト教は空想の世界だと説く。
またキリスト教のホントの教は考えて実際に行動することを重要と説いている。しかし、当時の僧侶が世の中を支配するため、人の思考力を低下させるためにキリスト教の教えを説いたとある。
まさに、アンチキリスト教と言える。
キリスト教などの宗教が一番恐れるのは科学であると書かれている。原因と結果を追求する学問なので宗教の不透明とは真逆だといえる。