茶の本 (まんがで読破)

著者 :
  • イースト・プレス
3.79
  • (13)
  • (10)
  • (11)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 128
感想 : 17
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781605227

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 改めて日本文化を学び直したいなと思いました。
    茶道に流れているかつての日本の精神・文化をコンパクトにまとまってあります。
    本の通り、日本人が日本のことを一番知らないのではないかと気付かされました。

  • 茶の本を読んでみようかなと思った。そのための助けとなる本。

  • ――――――――――――――――――――――――――――――○
    茶道は「不完全さ」というものを尊びます。何かをなし遂げようとする試みが茶道です。17
    ――――――――――――――――――――――――――――――○
    仏教徒の中でも南方の禅僧が道教を取り入れ、茶の作法を詳細にうちたてました。禅僧たちは菩提達磨の像の前に集まり、神聖な儀式の荘厳さのなか、ひとつの茶碗から茶を飲み回したという。この禅の儀式こそが、15世紀の日本の茶道へと発展していったのである。47
    ――――――――――――――――――――――――――――――○
    道教と儒教が対立したように、禅は正統仏教の教義と対立しました。それは禅は道教と同様、自身の心の働きに関係する個人主義を信奉し、物事の内にある本性と直接交流することを目指したからです。そして自己の内にこそ仏性があると信じ、偶像破壊主義になった者もいます。66
    ――――――――――――――――――――――――――――――○
    人々は自分の感情にかまわず世間一般がいいとするものにとびつき騒ぎたてる。彼らが欲しがるものは「高価」なものであって「高雅」なものではない。「流行」のものを欲しがるのであって「美しい」ものではない…。84
    ――――――――――――――――――――――――――――――○
    わざと何かを欠き、想像力の働きでそれを完全にする「不完全崇拝」を旨とする。133
    ――――――――――――――――――――――――――――――○

  • 清潔・質素・自然との共生・四季・不完全さ
    お茶はかじってみたいなあ。。。

  • 明治期に英語で書かれた代表作ですが、懐古主義ではなく、人としてとても大切な原理原則に触れられる内容です。茶道に関わる経験はありませんでしたが楽しめます。伝統芸能で言われる「守破離」についてもなるほど!感があります。

全17件中 11 - 17件を表示

著者プロフィール

1863~1913年 美術評論家・思想家。本名は覚三。文明開化の風潮の中で、フェノロサとともに日本美術の復興に尽くした。東京美術学校開設に尽力し、のち校長となる。その後、日本美術院を創立し、明治日本画家の指導者として活躍、ボストン美術館中国日本美術部長などを務める。英文著書による日本文化の紹介者としても知られる。著書は本書を構成する『茶の本』『日本の覚醒』に加え、『東洋の理想』の三冊が代表作。

「2021年 『茶の本 日本の覚醒 矜持の深奥』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岡倉天心の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×