楽園のとなり (レガロシリーズ)

著者 :
  • イースト・プレス
3.75
  • (18)
  • (29)
  • (20)
  • (7)
  • (1)
本棚登録 : 175
感想 : 21
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781605562

作品紹介・あらすじ

「どうして立ち向かわないの!」 「お前には関係無い」  古代の言葉で「楽園」を意味する王都ドラ。 カンナはそこで王立騎士団員を目指し、日々努力を重ねていた。 入団試験の対策は万全、実力も充分。 しかし年に一度の試験では、なぜか毎回毎回思いもよらぬトラブルに巻き込まれ、受験できずにいた。 次こそはと意気込むカンナは、4度目の試験を1ヶ月後に控えたある日の夜、 衰弱し、行き倒れていた謎の美少年・シンクを拾う。 間近に迫る試験のことを気にしつつ、しかし誰かに追われている様子の彼を放っておけないカンナだったが、 

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 古代の言葉で『楽園』を意味する王都ドラ。カンナはそこで王立騎士団員を目指し、日々努力を重ねていた。入団試験の対策は万全、実力も充分。しかし年に一度の試験では、なぜか毎回毎回思いもよらぬトラブルに巻き込まれ、受験できずにいた。次こそはと意気込むカンナは、四度目の試験を一カ月後に控えたある日の夜、衰弱し、行き倒れていた謎の美少年・シンクを拾う。間近に迫る試験のことを気にしつつ、しかし誰かに追われている様子の彼を放っておけないカンナだったが、シンクは彼女の善意を疑って・・・。

    「wonder wonderful」が度肝を抜かれるほど面白くて驚いた作家さんだから期待もかなり大きかったのだけれど、その期待にしっかり応えてくれた作品。主人公のカンナが本当にいい子で癒されます。元気いっぱいだけど、落ち込むときだってあってとても人間らしい。困ってる人を助けずにはいられない本来の優しさがあるんだろうなと思う。最初シンクの印象は何て感じ悪い根暗なんだ・・・でしたが、明るいカンナにぐいぐい引っ張られるようにして、他人のために力を使うことで得られる喜びに気づく彼に、思わず気持ちを重ねずにはいられませんでした。みっともないことを嫌ってすぐに諦めてしまう自分はシンクの方が近いからかも。ラキや団長もいい人で、賑やかな物語でした。面白かった!続編をぜひ!!

  • 前向きカンナが好き!

  • 世界観もしっかりしており、何よりも主人公のカンナの頑張りに応援したくなる作品でした。そしてシンクの成長にニヤニヤしたくなる作品。
    感じが良い作品なので続きがあってもいいとは思うのですが、これは一冊で終わりなのか気になります。恋愛色もあまり描かれていないところもなかなか爽やかで好感でした。

  • wonderwonderfulがめちゃくちゃ面白かったから、期待しすぎたせいかな……あんまり心に響かなかった(´・ω・`) 面白くないことはないんだけど、物語のほんの入り口って感じというか、童話というか、教訓話というか……ヒロインが、清く正し過ぎるんだよな。なんつーか、もうちょっとわがまま言って良いと思うし、ヒーローもヒネたお子ちゃま過ぎだし。こかげとルカナ―トがとっても素敵な大人だった分、どうしても比べて見劣りしちゃうんだ。読むのが逆だったら、ここまで残念な気持ちにはならなかったと思うけど。あと、表紙&挿絵が微妙だった。物語の妨げってほどでもないけど、この作者さんのお話はイメージ崩れるくらいならなくてもいいかなって思う。

  • この本を読むより先に、同じ作者さんの「災いの魔女と幸いの王」の方を読んだため、運の悪い女の子ががんばる話、という設定に既視感を覚え、またそういうパターンか、と少々残念に思った部分はある。こちらの本の方が先に出ているので、やはり先に読むべきだったかもしれない。
    それでもこの本自体はよく練られていて、おもしろかったことは間違いない。
    シンクの謎に興味をそそられ、ひっぱられるように読まされた。

  •  上品で清潔感のある作風、破綻なく構成されたストーリー、感情移入しやすいキャラクター等どの部分をとっても良く出来ていて文章も癖がなく読みやすい。ただその長所が作品を手堅く小奇麗な小説という無難でしかないものに止めてしまっている。
     面白かったかと問われれば間違いなく面白かったと答える、ただどこがどう面白かったかと問われると答えに詰まる、そんな感じ。
     作家としての基礎は十分ある方だと思うので、その上に強みとなる「何か」を積み上げて欲しい。

  • がんばってもがんばってもうまく行かない少女と美少年のお話。

    全体にかわいかった・・・。
    ぜんぶうまくいくわけではない、というところが良い感じ。
    やっぱり作者は綺麗にまとめるのがうまいんだなー。

  • お前の頑張りは俺らが信じてるから大丈夫だ 的なくだりのところがすごく良かった(*´ω`*)

  • ボーイミーツガールで、みんないろんな価値観があるんだよ、というのを教えてくれる話。
    苦労して、苦労して、それが無駄にならないなら素敵だな。

    面白かったけど、前作がかなりのツボだったので…今回は☆x3。
    ネット小説出身の方としては上手いと思うので、頑張ってほしいな。

  • 「wonder wonderful」が素晴らしく大好きすぎたこともあって、期待感が高くてちょっと不安で買ったもののなかなか読めなかった。…が、やっぱり素敵な物語で期待にしっかり応えてもらえました。
    前作よりも文章のプロローグや背景描写がハッキリしていて読みやすく、前作と同じように人と人とのつながりの温もり、頑張ることの大切さを教わり、幸せな読後感を味わうことができました。
    あー、おもしろかったーっっ!!

全21件中 1 - 10件を表示

河上朔の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有川 浩
有川 浩
有川 浩
有川 浩
有川 浩
有川 浩
上橋 菜穂子
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×