- Amazon.co.jp ・マンガ (186ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781606071
作品紹介・あらすじ
なぜ人は「不幸」に思い悩み、「幸福」を求めるのか?フランスの哲学者・アランによれば、「幸福」を得るいちばんの方法は、「不幸」の原因について考えることではなく、まずは「行動」を起こすことが大事であるという。人類の永遠の命題であり、さまざまな議論が飛び交う「幸福」の問題について、「もっとも真理に近い」と評されるアランの代表作を漫画化。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
文庫でほどよいボリューム、原書の一部を物語仕立にしていて楽しめる。
どなたの漫画だろうかと思ったら(株)バラエティ・アートワークス=沖縄県浦添市の会社で個人名はなし。大変な作業だろうに、会社名でひとくくり・イラストレーターさんは縁の下の力持ち。
「読者の皆様には、本書が足がかりとなり、原典との橋渡しにはることを切に願っています」とのとおり、原典を読むかどうか試すにはいい本だと思う。有名だけど、全く読む気にならない本をあれこれ選んで読もう。
ドグラマグラなど、どうやって漫画にするんだろうと興味深いものも。 -
読んだときはかなり感動した記憶があるのですが、内容を細かく覚えていない…。自分から幸福を求めようとしないなら幸福になれない、という点は心の止めております。たまに忘れるけれど。
-
昔読んだアランの幸福論。漫画で再読。感情に振り回されない事を学んだ一冊。
-
まんがで読破を読破するシリーズ。
ロランとドニという青年の物語を通して、幸福論を説くスタイル。
幸福とは「情念」に襲われないこと。そのためには「行動」をおこすこと。
ちなみに、読んだいる間、頭の中では明石家さんまの「しあわせ~って何だぁっけ、何だぁっけ、ポン酢しょうゆのある家さ♪」っていうCMソングがリフレインしていました。 -
ざっくりとは理解できた。
-
人間は自分の幸福だけでは満足できない生き物である。だから、幸福が沢山ある世の中になる。
そんな事が最後に締めくくられる。
人は没頭できることがある趣味があれば人生半分は勝ったみたいなところがあり、オレの彼女もドラマの脚本が書くのが好きで習い事まで通っている。
仕事もそれに関わる事がしたいといっているのが頷けるような気がした。そういう仕事は環境がよくないので反対はしているのだが幸福論を追求するならありかも知れない。
帰ったら就活中の彼女と相談してみよう。
「自分が幸福でいることが他人への一番の礼儀」う〜ん、イイね〜心うたれるわ。 -
たとえ作り笑いでも、その後の事態の変化に大きな影響を与える。「情念」に襲われずに済みます。笑っているときに怒る事はできない。幸福を求めよう。201412
-
原本(小説)を読んでから漫画で再読するのと、その逆とでは違うようだ。当然のことであるが。
哲学書や古典は大いに興味はあるのだが、原本では硬すぎて難解な気がしてどうも食指が伸びないでいたところに、先日、夏目漱石の「こころ」(小説で読了済み)の「まんがで読破」を、ガソリンスタンドの待合室で偶然に読み、この「まんがで読破」シリーズの存在を知り、ポイントを要領よく押さえている感想を受けたことから、「まんがで読破」シリーズなら、お気軽に内容を把握できるのではという安易な気持ちも働き、当シリーズをいくつか検索してみて本書に辿り着いた次第だ。
やはり原本を読んでこそだと、一応は納得した。でも豆知識程度の内容把握と割り切れば、このシリーズも悪くないとも感じた。書き留めておきたい言葉もあった。これを受けて原本を読んでみるべきか、豆知識の充足のためにいくつかのシリーズに目を通すべきか、悩ましいところだ。
要は、心の持ち方次第だ、ということか。
しかしながら、「衣食足りて礼節を知る」のであるから、心の持ち様で対処できるためには、やはり最低限の社会的状況は確保されている必要がある。現在の日本は概ね確保されていると考えるが、世界を見渡すとそうではない国・地域とそこに暮らす人々も存在する。
心の持ち様くらいで悩んでいられる現在の自分は恵まれている。あらためてそう感じた。
著者プロフィール
アランの作品





