幸福論 (まんがで読破)

著者 :
  • イースト・プレス
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本棚登録 : 189
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781606071

作品紹介・あらすじ

なぜ人は「不幸」に思い悩み、「幸福」を求めるのか?フランスの哲学者・アランによれば、「幸福」を得るいちばんの方法は、「不幸」の原因について考えることではなく、まずは「行動」を起こすことが大事であるという。人類の永遠の命題であり、さまざまな議論が飛び交う「幸福」の問題について、「もっとも真理に近い」と評されるアランの代表作を漫画化。

感想・レビュー・書評

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  • ★まとめ
    ・悲しみや苦しみに必要以上にとらわれる。体の病気と同じく、それは心の病気である。だから苦しみにあれこれ理由を探さず、"ただ病気として我慢する"に気づく。
    →これが中々難しい
    ・運動(体操)をする
    ・考え込む必要などない。考え込みすぎると不幸を呼ぶ原因の1つ→忙しく楽しいことをして気分を変えること。

    ★所感
    ・一言で言うと「考えすぎる前に行動せよ」だからね。
    数ある"幸福論"を読んできたが、アラン氏が言うのはホリエモンの"多動力"に近しい。
    しかしね、そんな原動力すらない時だってあるのよ。それ以外になっちゃったらどうすんの?って時に出会ったのがショーペンハウアー氏の"幸福について"だ。
    俺はこっちの方があってる。

  • コミックでありページ数も少ないことからその日に読了。上機嫌や他人のイライラが伝播すること、ヒマだから考えてしまうなど役立つアドバイスが詰まっている。エッセンスは把握できたので次は活字の入門書を読んで理解を深めたい、逆に言うとサラッと読めてしまうので深みは無い。


  • 2023.1.4
    漫画で読みやすかった。
    内容が素晴らしいと思った。
    原著者のアランさんは、きっと明るくアクティブな方だったに違いない。

    でも、一読で整理して内容を理解して、記憶することは難しかった。
    新潮社の文庫本を購入することにした。
    以下、備忘録。

    ⑴人は幸福になろうと思わなくては幸福になれない
    不幸の原因を取り除こうとするより、恐怖や嫌な感情に囚われてしまいがち。
    幸せになろうとする「意志」を持つこと。
    「情念」に囚われて悲劇の主人公にならないこと。
    物事をポジティブに捉えることが大切。


    ⑵思考は身体の状態に作用される
    適度な運動やストレッチをしてリラックスすることが大切。

    ⑶考え込むよりまず行動
    悩むくらいなら、忙しい仕事に就いたり、夢中になれることを見つけた方が良い
    ただし、自ら進んで出来ることが重要。他人からやらされている状態は健全ではない。

    ⑷幸福や不幸は人に伝播する
    ひとつひとつの物事に上機嫌に接することが重要。
    他人のネガティブな感情に、ネガティブな感情をぶつけてはならない。
    ネガティブなこと、アンラッキーなことに対しても微笑みを返すこと(まず行動を起こすこと)で、心に余裕が生まれ、ポジティブに行動することが出来る。

  • 文庫でほどよいボリューム、原書の一部を物語仕立にしていて楽しめる。

    どなたの漫画だろうかと思ったら(株)バラエティ・アートワークス=沖縄県浦添市の会社で個人名はなし。大変な作業だろうに、会社名でひとくくり・イラストレーターさんは縁の下の力持ち。

    「読者の皆様には、本書が足がかりとなり、原典との橋渡しにはることを切に願っています」とのとおり、原典を読むかどうか試すにはいい本だと思う。有名だけど、全く読む気にならない本をあれこれ選んで読もう。
    ドグラマグラなど、どうやって漫画にするんだろうと興味深いものも。

  • ストーリー仕立てになっているまんがで、読みやすい。
    結局、もっと詳しく読んでみたいなぁ、と思って、図書館で、文字の本を借りました。

  • 読んだときはかなり感動した記憶があるのですが、内容を細かく覚えていない…。自分から幸福を求めようとしないなら幸福になれない、という点は心の止めております。たまに忘れるけれど。

  • 昔読んだアランの幸福論。漫画で再読。感情に振り回されない事を学んだ一冊。

  • まんがで読破を読破するシリーズ。
    ロランとドニという青年の物語を通して、幸福論を説くスタイル。
    幸福とは「情念」に襲われないこと。そのためには「行動」をおこすこと。
    ちなみに、読んだいる間、頭の中では明石家さんまの「しあわせ~って何だぁっけ、何だぁっけ、ポン酢しょうゆのある家さ♪」っていうCMソングがリフレインしていました。

  • ざっくりとは理解できた。

  • 人間は自分の幸福だけでは満足できない生き物である。だから、幸福が沢山ある世の中になる。
    そんな事が最後に締めくくられる。
    人は没頭できることがある趣味があれば人生半分は勝ったみたいなところがあり、オレの彼女もドラマの脚本が書くのが好きで習い事まで通っている。
    仕事もそれに関わる事がしたいといっているのが頷けるような気がした。そういう仕事は環境がよくないので反対はしているのだが幸福論を追求するならありかも知れない。
    帰ったら就活中の彼女と相談してみよう。

    「自分が幸福でいることが他人への一番の礼儀」う〜ん、イイね〜心うたれるわ。

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著者プロフィール

1868-1951。本名Emile Auguste Chartier。ノルマンディーに生れ、ミシュレのリセ時代に哲学者J・ラニョーの講義を通して、スピノザ、プラトン、デカルト、カント、ヘーゲル等を学ぶ。エコール・ノルマル卒業後、ルーアン、アンリ4世校などのリセで65歳まで教育に携る。ルーアン時代に「ラ・デペーシュ・ド・ルーアン」紙に「日曜日のプロポ」を書きはじめたのが、彼のプロポ(語録)形式の初めである。アランの人と著書については、アンドレ・モーロワの『アラン』(佐貫健訳、みすず書房、1964)に詳しい。邦訳されたものとして、『定義集』(森有正訳、1988)、『デカルト』(桑原武夫・野田又夫訳、1971)『プロポ』1・2(山崎庸一郎訳、2000、2003)『アラン 芸術について』(山崎庸一郎編訳、2004)『小さな哲学史』(橋本由美子訳、2008、いずれもみすず書房)などがある。

「2019年 『定義集 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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