渋沢栄一逆境を生き抜く言葉 (East Press Business)

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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781606118

感想・レビュー・書評

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  • 初渋沢作品。
    少しサマリしすぎかも知れませんが、人として心にしみます。
    あの時代に渋沢氏がどれだけ素晴らしい考えをもった人だったかわかります。

  • 渋沢栄一素晴らし過ぎる。
    こんな気概、気骨のある人は今いないんだろうな。
    どんどん渋沢栄一を読むつもり。

  • わかりやすかった!ちょっと物足りない感があるけど、重すぎないからちょうどいいんかな笑

    索引はこんなかんじ。
    第一章 人生の目的
    第二章 道徳と経済
    第三章 生き方
    第四章 志の持ち方
    第五章 勉強のしかた
    第六章 維新の元勲に学ぶ
    第七章 成功術・処世術
    第八章 お金とのつきあい方
    第九章 論語の読み方

    この人の考え方で特に好きなのは、
    論語と算盤っていう経済と倫理感についての考え方でそのなかでも一番好きなのは金は働きの粕っていうやつは特にすき。
    仕事そのものを楽しめるのが一番愉快ですな。

  • 親の本棚から借りました。ちょっとでも実行したい。読書メモを取ってたまに見返しています。

  • 論語、ちゃんと読んでみようと決意!拠り所になるものをもてたら人生素敵になると思う

  • ・「子が考をするのではなく、親が子に考をさせるのである」―家業に従事させるために息子をとどめようとすると、その決意の固さから息子は父の元から飛び出さざるをえず、親不孝な子にしてしまうという事です。逆に言えば、親孝行な息子にするには、親が折れるしかないということです。ここから子どもの人格を尊重し、独立を認める親の「子離れ」のあり方を学ぶことができます。
    ・蚊のたかってくるように、用のたかってくる人にならなければいかんよ。役に立つ者は用に追いかけられるが、役に立たん者は用のほうで逃げてゆく。―「頼まれごと」が多くなる働き方をする。
    ・変化に翻弄されないための「孔子の九か条」①見る、②聞く、③顔色(温和にする)、④態度(恭しく、慎み深く)、⑤言葉(忠実に言行一致)、⑥仕事(慎重に軽はずみがないように)、⑦疑問(素直に聞き、解決する)、⑧怒り、⑨利益(道義にかなうものかどうか)
    ・資本は万能ではない、もっと大切なのは人である。資本の価値も、これを活用する人によって定まるのである。「岩崎は資本を解いた。渋沢は人材を解いた。」①活用―資本をどう活用するかに価値がある。②人材―資本を活用できる人材となるために、能力と道徳心の向上が大切である。
    ・志を固めるのに、環境や年齢に左右されることはない。①環境の制約のなかで長所を生かす。②「四十歳にして惑わず」。志はじっくり固めていけば良い。いったん固まったらそれを貫く。でないとものになりません。
    ・「自分さえ・・・」の発送が人を不幸にする。①「お先にどうぞ」と相手に譲ることを学ぶ。利他。②「規則正しく」という道理。
    ・一時的に終わる成功、一生涯続く成功。実力もないのに成功の果実だけ得ようとすることーこれを無理と呼びます。成功するには、急がば回れで、実力を養うことです。つねに実力を鍛えている人は、いったん世に出れば、一時的な成功に終わることがありません。
    ・磁石力。仕事と地位を引きつける磁石力。それは①能力と②人柄。
    ・読んで心に残らぬようなことなら、万巻の書を読破した者でも、なおよく一冊を記憶する者に及ばぬわけである。ゆえに読書の要は「心記」にあるに相違ない。
    ・寝る前にする三省。①他人の相談にのったとき、相手のためを考えて十分に誠意をつくしたか。②友人との交際のときに、言葉と行動が違っていなかったか。③まだ理解が浅い事を他人に教えなかったか。
    ・教える側に求められる「四つの力」。江戸末期、儒教の漢籍などを通じて自分を修養し世を治めるという学問を学びました。しかし、維新後、「知識を学ぶ」という側面が肥大化します。その結果、同じ学ぶならおもしろく、という方向に流れるのは当然の成り行きでしょう。-人物づくりをおろそかにしたツケが、社会のモラル低下を招いてはいないでしょうか。「教師の徳望、才能、学問、人格がもう一層進まなければ、その子弟をして敬虔の念を起こさしむることはできぬ」。社会のモラルを高めるためにも、ますます教師の感化力が求められます。
    ・人間には如何に知恵があっても、人情に惇朴なところがないと、とかく悪い事をするようになりがちなものである。人物を採用するにあたって、「惇朴」であること、飾り気や策略のない真心があるかどうかが大切。
    ・三傑に共通する「君子は器ならず」。大久保利通、西郷隆盛、木戸孝允―器として何らかの役にたつ人は小人です。これに対して君子は徳を修めた人で「器ならず」といのは、容器を使う人だということです。君子は、奥底の知れないスケールがある人物だということです。
    ・議論は私事のためではなく、公のために交わすもの。
    ・維新の元勲らに、自らを富まさんとする念なく、国家を思うの念が先に立ったについては、私の考えうるところでは、孔子教の感化に与って力があったように思われる。
    ・用いられぬために駄目になってしまうような人は、用いられてもやはり駄目な人である。腐らずに勉強を続ければ、いつか必ずいい仕事に出会える。
    ・小事を粗末にするような粗大な人では、所詮大事を成功させることはできない。与えられた仕事に、どれだけ一所懸命になれるかが成功のカギ
    ・金に対する覚悟。お金を重んじすぎないこと、お金を軽んじ過ぎないこと。
    ・子孫に相当の学問を授け、その知能を啓発しておきさえすれば、充分自ら養うて出るだけの力があるはずである。必ずしも遺産をその子孫に与うることを悪いとは言わぬが、己の使命に閑却してまでも、遺産をつくるべき必要はなかろうと思う。子孫に遺すべきは、財産ではなく「自分で生きる力」である。つまり自助の能力である。そのために必要なのは①学問、②精神、③健康であり、これら三つがそろっていれば、人は自分で自分を養っていくことができます。

  • 日本資本主義の父と言われた渋沢栄一氏は心の拠り所に『論語』を持ち
    『中庸』の精神で社会に貢献した大人物である。
    もっと詳しく渋沢栄一氏の考え方・生き方を知りたくなる好著である。

  • ドラッカーからつながり、論語や渋沢にたどり着いたのは偶然ではないと思う。ユニクロの柳井さんはドラッカーを渋沢は論語を拠り所にした。

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著者プロフィール

渋沢栄一:1840(天保11)年2月13日、現在の埼玉県深谷市血洗島の豪農に生まれる。幕末はのちの将軍・徳川慶喜に仕え、家政の改善などに実力を発揮し、次第に認められる。 27歳のとき、慶喜の実弟・昭武に随行し、パリの万国博覧会を見学するほか、欧州諸国の実情を見聞し、先進諸国の社会の内情に広く通ずることとなった。帰国後は「商法会所」を静岡に設立。その後、明治政府に招かれ、のちの大蔵省の一員として国づくりに深くかかわる。1873(明治6)年に大蔵省を辞した後は一民間経済人として活動。第一国立銀行の総監役(後に頭取)として、同行を拠点に、株式会社組織による企業の創設・育成に力を入れた。また、「論語と算盤」として知られる「道徳経済合一説」を説き続け、生涯に約500もの企業にかかわった。さらに、約600の教育機関・社会公共事業の支援や民間外交に尽力。実業家のなかでは最高位となる子爵を授爵する。1931(昭和6)年11月11日、多くの人々に惜しまれながら、91歳の生涯を閉じた。

「2024年 『渋沢栄一 運命を切り拓く言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

渋沢栄一の作品

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