すごい実験 ― 高校生にもわかる素粒子物理の最前線

著者 :
  • イースト・プレス
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本棚登録 : 406
レビュー : 65
  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781606248

作品紹介・あらすじ

この世でもっとも巨大な装置で、この世でもっとも小さな物質をつかまえる-深遠な宇宙の謎に挑む壮大なプロジェクト「T2K」とは?子孫のために、我々がやっておかなくてはならない「知の開拓」の物語。

感想・レビュー・書評

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  • まずは作者の風貌に驚いた!高校生向けの素粒子の授業とのことで、非常にわかりやすい。4つの力・標準模型について物理出身以外の人にも理解してもらえると思う。また最後に書いてある「この研究がなんの役に立つかわからないけど、将来のために必要」というくだりはとても同意!

  • 理図書 429.6||Ta16 11762436

  • 面白かった。てかこんな人がいるのかw見た目でものすごいインパクトww
    高校生向けということでわかりやすく書いてあったなぁ。

  • 結構前に読み終わってはいたのだけど、何度か読み返している。
    先日、ニュートリノの質量発見で梶田さんがノーベル賞を受賞された。
    報道でスーパーカミオカンデも出てきて、あぁ、あれねって、何だか得意気になれる本。

    後半若干ワケわかんなくなるけど、高校生向けに講演した内容なので全くの素人の文系さんでも、宇宙に興味があれば楽しめる。

  • 著者の風貌に驚いたという感想をいくつか読んで、いったい何のことかと思っていたが、確かに、高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所の助教が金髪の長髪だとは、普通は思わないな。こういう胸が躍るような話を直接聞いた高校生がうらやましい。好きなことを仕事にする必要はないし、仕事は好きや嫌いで選んではいけないというのは、そのとおりだと思う。素粒子物理学のような基礎物理学は、100年後の人びとのために必要だという結びの言葉に、心からなるほどと思った。未来でどんな技術がどう使われるかの予想が難しいことを示す例として、『超時空要塞マクロス』(1982年)に携帯電話が登場しないことを持ち出すとは、思いも寄らなかった。そして、ヤシマ作戦で使われたポジトロンライフルは、ガンダムのビームライフルより威力がないことが分かった。2011年10月9日付け読売新聞書評欄。

  • 素粒子物理学の本。ニュートリノって 何の役に立つか分からないものなのかー。こういうことを考えている人がいるのだなー。無用の用って こういうことを言うのだと思う。日本の未来は結構 明るいかも。

    よく分からないけど面白い。私には何の役にも立たないけど面白い。放射線治療器が、粒子を加速させてビームにして、ガン細胞を破壊したり

    衝突型加速器が 壊したい2つの粒子を時計回りと 反時計回りで 走らせて正面衝突させて、破片から素粒子を拾ったり。

  • ★科学道100 / めくるめく失敗
    【所在・貸出状況を見る】
    http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&materialid=11101635

  • 素粒子物理学の本。スーパーカミオカンデを用いた「ニュートリノ」の実験方法をについて、高校生を対象にして行った講義を書籍化したもの。
    高校生向けなので、物理学をまったくかじったことのないわたしでもすらすらと読めた。
    一番小さいものを研究するためのとても大きな施設ということで、一度見学に行ってみたいと思った。

  • 非常に面白い本。素粒子物理やニュートリノ、ビックバンなど言葉は聞いたことあるけどよくわからない世界をこれでもかというくらい噛み砕いてくれるので専門的な知識がなくてもすんなり頭に入ってくる。
    高校生への授業という形で話した内容を本にしたものなのでライブ感もあり、読んでいるだけでわくわくしてきます。
    ぜひ食わず嫌いせずに色々な人に読んでもらいたい名著だと思います。

  • 著者がその実験設備の一部を設計したカミオカンデの素粒子実験について、高校生相手に四度にわたって行った講義を収めたもの。学生向けなのでわかりやすく、かといって何かを省略してしまうわけでもなく、とてもよくできた解説本になっている。加速器の実験には大量の電気が必要で、年間50億円くらいかかっているので電気代が高い夏場は実験を中止しているというような小ネタもちょくちょく挟んで飽きさせない。学生からの質問への回答も、次の講義の内容にうまくつなげる形に使ったり、さらなる理解を助けるために使ったりと意図がみられてうまい。クォークや電磁気力/強い力/弱い力の説明もしているが、自分にとってはこれまでのどの説明よりもわかりやすかった。

    カミオカンデの素粒子実験では、2002年の小柴さんに続き、2015年に梶田さんがニュートリノ振動の検出によってニュートリノに質量があることを示したことによりノーベル賞を受賞した。本書は、ノーベル賞受賞が決まる前に出版されているが、受賞理由となったニュートリノ振動と質量の証明の関係をわかりやすく解説している。また、ニュートリノビームの生成や1秒間に1000兆個のニュートリノを作ることができる J-PARCの加速器がなぜ世界最強なのかも丁寧に上手く学生の興味を引くように説明している。

    著者は、学生からの「ニュートリノの利用法とは、どのようなものですか?」という質問に対して、「何も思いつかない」と回答する。ノーベル賞を受賞した梶田氏がテレビで同じような質問に同じように「私にも分からない」と答えていた。著者は自分たちの関わる素粒子研究について、「科学の棚を埋めるためにやっている」のだと答える。その棚を見た他の誰かが、何か役に立つことに活用するかもしれないし、何かを発展させてまたその棚を広げて埋めてくれるかもしれない。科学とはそういうもので、そういうことをやっていかないといけないと高校生に説く。素晴らしい。高校生のときに俺にも言ってほしかった。

    「成功した技術など、お金を出せばいくらでも買うことができます。しかし、失敗した経験は、どんなにお金を積んでも手に入れることができない、実際にやった者だけが手にすることができる、貴重な財産なのです」 - この言葉に、著者を含めた彼らのチームが新しい分野を切り開いてきたという強い自負がにじみ出ている。著者の言葉を信じると、ニュートリノ研究において日本は世界の最先端を行っており、カミオカンデ級の検出器はあと10年経っても日本以外では現れないだろうという。

    著者近影が金髪長髪で驚いたが、もちろんそんなことは関係なくお薦め。素粒子論など興味がないという人にまでお薦めしてもいいかなというくらいよい本だと思う。

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    なお、この本では素敵な絵や写真がたくさんあるが、Kindle Fire HD8.9で読んでいるとそのままだと小さくて読めないので、いちいち長押し選択して拡大して見る必要がある。仕様だと思うが、読書の質を落としてしまうので、何とかしてほしい → Amazonさん。

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著者プロフィール

1970年大阪府生まれ。京都大学理学研究科博士課程修了。理学博士。京都大学化学研究所非常勤講師を経て、現在、高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所、准教授。
著書に『すごい実験』『すごい宇宙講義』『宇宙のはじまり』『ミリタリーテクノロジーの物理学<核兵器>』『ニュートリノ』(全てイースト・プレス)がある。

「2018年 『放射線について考えよう。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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