- Amazon.co.jp ・マンガ (188ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781606712
作品紹介・あらすじ
19世紀ロシア。農奴解放令にともない、古い貴族文化は、新しい民主的文化に取って代わろうとしていた。その転期に、「ニヒリスト」なる者たちが台頭しはじめる-。旧世代と若者たちとのさまざまな議論を通して世代間の思想の相克を描きつつ、そこに新時代への曙光を見出さんとした。19世紀ロシア文学の最高傑作のひとつを漫画化。
感想・レビュー・書評
-
父と子の世代間ギャップを中心に、中世ロシアの生活を描いた作品。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
レビュー省略
-
まんがで読破を読破するシリーズ。
このシリーズでロシア文学も結構読んだけど、ツルゲーネフはこれが初めてかな。
農奴解放でこれまでの価値観が変わりつつあるタイミングのロシア。貴族文化につかった地主の親の世代と、都会に出てニヒリズムに目覚めたこの世代とのギャップ。女は男の言いなりでいればいいという考え方と、女性の自立の目覚め。いろんな価値観のぶつかり合いの連続。盛りだくさん。
とりあえず、腸チフスは怖い。 -
内容は昔も今も若者は父親世代の考え方を否定して新たな考えの思想で生きる事が書かれている。
主人公のバザーロフは何でも批判的にみるのでいろいろな人から反発される。恋愛と彼にとっては無益なものとするが、恋をして動じてしまう自分が嫌になる場面もある。
芸術は食事をするのに困っている人がいるのに無駄なものとか、イギリス紳士の品位は何も利益が産まないなど行動を起こすことを大事にするなどの事が述べられている。
俺には少し考え方が偏り過ぎてて納得しない部分が多かったが当時の考え方を理解する上では良い本だと考える。 -
ロシアが当時置かれていた世相と、それに関係なく進む恋愛。
-
タイトルから親子愛を連想したが、実は父親が殆ど出てこない、ラブストーリーだったりする。