- Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781606903
作品紹介・あらすじ
19世紀ヨーロッパを筆頭に各地でおこった産業革命より、 さまざまな商品があふれ飛躍的に人々の生活が豊かになった。 しかし時代が進むにつれ、富は集約され、貧富の差は拡大するばかり。 その根本原理とはなんなのか?また、我々がとるべき対応策とは…? 現代経済学の基礎を築いたとされる世界的名著を漫画化。
感想・レビュー・書評
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・国富論
ひとりひとりが別々に生産したものを交換し合うことができればお互いに満足することが可能となる。このような生産と消費の循環が経済活動と呼ばれる。人々の豊かさとは何か、富の出現の要因についての考察。
18世紀のイギリスは西欧の大陸勢に対抗できる産業の発展を熱望し、国の発展をかけた一大事業として、貿易を行なった。このとき、イギリスが力を入れた産業が綿織物だった。
産業を発展させるとき、生産と分配と消費のサイクルを上手に回さなければならない。当時のヨーロッパの製造の主流は工場制手工業で、人口も土地も劣るイギリスは他国の生産力に適うはずがなかった。そこでイギリスは、機械一つで人間の何倍もの生産量を生み出す工場性機械工業を生み出した。
→イギリスで蒸気機関が発明された理由はなぜか?時の偶然か?
大陸側のヨーロッパでは絶対王政が続いていたため、一部の王侯貴族などの支配階級と裕福な市民層しかいなかった。一方、イギリスでは名誉革命以来、王は君臨すれども統治せずという伝統が生まれたため、ヨーロッパ史でもいち早く市民が政権を獲得できて、自由経済が推し進められ、個人が財を築けるようになった。
→今のイギリスの産業構造、経済の特徴は何か?
→今のイギリスにも繊維業はあるのか?
→ロンドンが金融センターになった理由は何か?歴史的背景は?
なぜ人間は活発に経済活動を行うようになったのか?それは、人間にものを交換するという性質があるから。自然界に比べて個体の身体能力に劣る人間は生き抜くために他者の助けを必要とする種である。
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いくら機械化やデジタル化が進んでも、日本は少子化が進んでいるなかでどう富を生み出すのか考えるにも至った。そして経済活動をするうえでの教育の重要性を改めて感じた。
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今まで国富論を知らずに政治経済を語っていたのが恥ずかしい、今読んでも凄い本です。長いので漫画で読みましたが…。
響いたのが、労働階級の賃金を上げ人口を増やすことで国の生産性を上げるという点です。日本は逆なんですよね -
アダム・スミスは「近代経済学の父」と呼ばれているが、哲学者だけあって哲学的思想が根底にあるのだろう。
重商主義を批判し、生産性を高める分業も「モノの値段」も
利己心で成立する。
利己心によって個人が利益を追求していった結果、社会的分業体制となり「見えざる手」によって価格が均衡していく。
また、担うべき3つの国の役割が、(1)国防(2)司法(3)公共施設の整備(公共事業)という点には深く共感する。 -
2020.35
・分業が進み、単純労働ばかりしてると、思考力、問題解決力、工夫して取り組む力が衰える。
・教育については市場原理から外し、公共事業で行うべきである。
・長期的に、建設的な努力が必要。 -
レビュー省略
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まんがで読破を読破するシリーズ。
「見えざる手」で有名な経済学の父アダム・スミス。その主著である国富論を資本家の息子で自らも工場経営に乗り出すエドウィンの取り組みを通して描く。途中、エピソードで語りきれないところにはアダム・スミスを登場させてレクチャーするスタイル。
産業革命によって発展を遂げたイギリス。貴族の社会からブルジョアとプロレタリアートの対立する資本主義社会へ。なにが最適な「富の分配」なのか。難しいですね。 -
有名な「神の見えざる手」という言葉に頼っていないし、研究者の間で近年強調されてるらしい「道徳感情論」との関係を感じさせる物語を通じて語られています。立派な入門書だと思いました。
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マンガで読むとつまらなかった、ドラマパートが悪い?
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なんとなーく知っていたアダムスミスの国富論。
経済の基礎って言われる意味がわかった!
バラエティ・アートワークスの作品





