菊と刀 (まんがで読破) (まんがで読破 99)

  • イースト・プレス
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781606941

感想・レビュー・書評

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  • アメリカ人の青年が日本の会社で働く中で、恩や義理を重んじる日本人の独自な国民性を理解しようと「菊と刀」を手に取って自分なりに解釈していく物語だった。
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    私自身も普段から恩と義理が当たり前な生活を送っていることに気付かされた。良くしてもらったから、何か渡さないといけないよなーとか、大学の時もゼミの先輩は先生に恩を返そうとしていたが、私は結局方向性の違いから先生から離れてしまって恩を返せず、絶対先生怒ってるよなー気にしてるだろなーと頭から離れない。
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    借りを作ったままな状態は気が晴れないことに対し、「誰の情けも受けず自力で全部解決したい」という謎のプライドが働いているという指摘はその通りだと思った。。。
    私も心のどこかで「人に助けを求める=迷惑を掛ける」という恥を持っていることに気付いた。
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    ただ、義理と恩は決して悪い考え方では無く、「他人への感謝を忘れずかつ自立して立派に生きようとする心である」と、本の終わりに肯定的に締めてくれたので心が晴れた。
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    原著を読もうと思わせてくれた。

  • 菊と刀のダイジェスト漫画ではなく、そのエッセンスを紹介した本。分りやすく面白い。

  • まんがで読破シリーズ1冊目

    まんがの方が抵抗感なく入っていける、ということで試しに買ってみた。1時間ほどでサッと読めるのが利点。他人にも薦めやすいし。

    アメリカ人のティムが日本社会で遭遇する違和感と向き合っていく。日本の研究するに際してティムが手に取るのが「菊と刀」…という筋書き。

    「恩」や「義理」のことを「借金か債務のよう」というティムの見方は新鮮だった。というより、そんなことを意識することもなく自分に「恩」や「義理」の考え方が染み付いてるんだな、ということか。

    次は原書に当たってみるつもり。

著者プロフィール

Ruth Benedict 1887―1948。アメリカの文化人類学者。ニューヨークに生まれ、コロンビア大学大学院でフランツ・ボアズに師事し、第二次世界大戦中は、合衆国政府の戦時情報局に勤務し、日本文化についての研究を深める。晩年にコロンビア大学の正教授に任じられる。主な著書に、『文化の型』『菊と刀―日本文化の型』など。


「2020年 『レイシズム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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