すごい人のすごい話

著者 :
  • イースト・プレス
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本棚登録 : 239
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781607788

作品紹介・あらすじ

荒俣宏と15人の賢者たちの"元気が出る歓談"。

感想・レビュー・書評

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  • どうみても好きな事だけやってるように見えるアラマタさんが会いたい人にあって話を聴くという大変うらやましい企画を書籍化。よく知らない人が多いが守備範囲が本当に広い。

    元河川行政マンの竹村公太郎さんによると江戸城の正門は半蔵門、大手門は湿地の埋め立て地で雨が降るとドロドロになってたはずで、だから半蔵門から甲州街道がメインルートだと。話はここから赤穂浪士へ飛ぶ。16人ほどが隠れてた麹町は旗本屋敷の番町と徳川御三家の紀尾井町に挟まれた最も警護の厳しいあたりでなんでそんなところに隠れてられたのか。しかも吉良家は討ち入り直前に内堀の一等地からこれまた湿地帯の本所へ引っ越しさせられている。そして四十七士の墓は家康が建てた泉岳寺に。黒幕は幕府じゃ!日本人の軽小短薄好きは江戸時代には始まっていた。ローマの時代から馬車で走る街道を持つヨーロッパと違い、東海道でもやっと馬が1頭通れる程度の幅しかなく荷物は担いで歩いてた。「スモール・イズ・ビューティフル」当時は体も小ちゃかったしね。

    渋滞学者の西成活博さんによると高速の自然渋滞は車間距離のつめ過ぎでブレーキを踏むのが原因だとか。小仏トンネルで渋滞が発生すると、自分で車を走らせて渋滞を取りに行く。相模湖あたりから車間距離を40m開けて時速70kmほどでゆっくり走るとそのうちその早さが心地いい車のブロックができる。そのまま八王子まで3往復すると渋滞が亡くなるらしい。へぇ〜っ。ただし中国の行列は人に譲るとどんどん後ろに回されるので効かなかったって、残念!

    阪大教授の板見智さんが研究するのはハゲ。頭を洗いすぎるのがよくないとか、皮脂が溜まるのがよくないとかは根拠がないそうだ。男性型脱毛症に関しては男性ホルモンに働く酵素を阻害すれば効果があることがわかって来たらしい。商品名「プロペシア」で医師の処方がいる。ただ効果が出るのには年単位らしい。月1万円ほどだそうです。抗がん剤を飲むと毛が抜けるのは細胞分裂の一番活発な毛髪の細胞を攻撃してしまうから。逆にすごく毛髪の細胞分裂を加速する薬は、がんの増速もしてしまうかも、なかなかうまくは行かないようである。

    映画評論家の町山智浩さんによるとイラク侵攻はエリートのパパ・ブッシュが「サダムを攻撃するな」というのに出来の悪い息子が「いいや、俺は攻撃するぞ!」と反抗したのが原因だとか(映画「ブッシュ@オリバー・ストーン」より)この映画の構図が「エデンの東」と同じなんだそうだ。ジェームズ・ディーンかっ!アメコミヒーローの変遷もすさまじく、60年代までは単純な正義の見方だったのに、ベトナム戦争後にはキャプテン・アメリカは髪を伸ばしてやさぐれるヒッピーになり9・11後にまた愛国者へと変身スーパーマンも80年代にグレている。

    霊長類学者の鈴木晃さんは地獄谷温泉の温泉猿を発見した。というか餌付けしたえさが露天風呂に落ちて小猿が落ちたのが始まりなので教えたといっていいのでは?四至本アイさんの対談では朝ドラに出てる葉山蓮子(仲間由紀恵)のモデル柳原白蓮の想い出話が登場し、魚類学者の林公義さん真冬の葉山で天皇陛下といっしょにハゼとり。先に見つけたけど待つしかない・・・他にも鯨、演歌、ウイルスからお遍路までと盛りだくさん。

  • 「なんてすごい人なんだ」と著者の荒俣宏氏が、どうしても拝聴したい人達との対談話。話題は、死、感染症、オラウータン、アメリカン・コミックだとか文化的な話題がほとんど。荒俣氏の興味の幅広さも相当なものだ。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「荒俣氏の興味の幅広さも相当なものだ。」
      ホント怪人です(この本は未読)。
      「荒俣氏の興味の幅広さも相当なものだ。」
      ホント怪人です(この本は未読)。
      2014/04/24
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  • 対談は2008年1月から2009年12月までの間みずほ総合研究所の会報誌に連載されたものだそうだが、対談集としてまとめられたのは2013年4月のこと。
    「時代の雰囲気を色濃く反映」する対談集は、時代の転換により陳腐化することが多いが、この本に書かれていることは陳腐するどころか、3・11以後の日本にとって、その意義がさらに高まる内容を含んでいる(まえがきより)
    すごい人々はスケールも、経験も、発想もすごかった。
    四至本アイさんと早坂暁の話は特に印象深い。

  • リゾナーレ八ヶ岳Bookcafe 2016.3

  • 様々な分野の専門家との対談集。
    印象に残っているのは、土地から歴史が見えてくる話と、インドと中国では渋滞学が通用しないという話。面白かった。

  • 四国のお遍路の話が一番印象的だった。四国はある種特別な場所で、行き場がなくなった人でも受け入れられるという話、罪や穢れを清めるために歩くという話。お遍路に初めて少し興味を持った。

  • 専門家の面白い話が読める。
    対談形式はわかりやすくていいな。
    四至本アイさんとの対談に実際に会ったという柳原白蓮の話が出てきて興味深かった。
    (今、朝ドラに登場しているので)
    大正3大美人と言われ、普通の人とは全く佇まいの違う貴族ののお姫様だったらしい。

  • 20140512読了
    なんとなく聞いたことがある程度の認知度だった荒俣宏氏。書籍を初めて読む。あらゆる分野で活躍する人たちとの対談。●どの対談も興味深くておもしろかったが、何よりも、こんな多岐にわたる領域の話なのに、相手と同等くらいに踏み込んだレベルで切り込む荒俣氏の多彩さに、何者なんだこの人は、と驚愕した。●渋滞解消法。5キロ手前から時速70キロを保って走る!●地形から歴史を読み解くっておもしろいんだな!と思った。信長と石山本願寺だとか、関東平野での家康の街づくりだとか。●福岡伸一氏の話、「生物と無生物のあいだ」を読んでいたのでなおさらおもしろかった。万物は流転する。私たちのからだも常に入れ替わっている。機械のように悪くなった部分だけにアプローチするのは不自然。すべてが連動している。●中年以降のハゲは「自然がさせてくれる’出家’」に笑った。こんな捉え方があるとは。

  • 荒俣宏が感銘を受けた人々との対談本。地形から歴史を考える学問は面白かった。あと江戸時代の日本人のすごさなど、とてもためになった。対談が面白いのは聞いている荒俣宏の引き出しが広いからなんだろうな。

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著者プロフィール

1947年、東京都生まれ。作家、翻訳家、博物学者、幻想文学研究家として、多彩な執筆活動を行う。シリーズで350万部を超える代表作『帝都物語』(角川書店)で日本SF大賞受賞。『世界大博物図鑑』全7巻(平凡社)ではサントリー学芸賞を受賞。おもな監修・著書に『モノのはじまりえほん』(日本図書センター)、『日本まんが』全3巻(東海大学出版部)、『すごい人のすごい話』(イースト・プレス)、『サイエンス異人伝』(講談社)、『江戸の幽明』(朝日新聞出版)など多数。

「2018年 『しらべる・くらべる・おぼえるチカラが身につく! うんこ図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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