エミール (まんがで読破 MD111)

制作 : バラエティ・アートワークス 
  • イースト・プレス
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本棚登録 : 145
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781607870

作品紹介・あらすじ

18世紀フランス。すべては神に定められており、神は国王を使者として人々を支配するという「王権神授説」により、階級社会が形成されていた。このような不平等が成立する社会を改革すべく、ルソーは人間の教育に着目する。人間本来の善性を肯定し、教育のあり方の理想を追い求める、今なお教育を志す者のバイブルとして読み継がれる思想書を漫画化。

感想・レビュー・書評

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  • 教育の難しさを感じた。
    育ててくれた親や指導してくれた先生たちはよくやったなぁ、と素直に思ってしまう。

  • エミールを3冊本で何回も読むのは大変であるが、この本でたやすく復習ができるので教育学部の学生にとっては役立とと思う。ただし、3冊本を読んでからこのマンガ本を読むか、途中で挫折した学生におすすめである。

  • 「人生は短い わずかな時しか生きられないからではなく 短い時のなかで人生を楽しむ時をほとんどもたないからです 星の輝きに負けてはいけない」p.93 成人するまでに今の学生のようにソシャゲやtiktokなどで遊んでいる暇がないことがよくわかる。今の日本ではルソーの考える二十歳以下の精神年齢で死んでいく人が多いだろう。自分と比較するためにこの本を読んでほしい。

  • 歴史を通して人の心を研究する。歴史家は事象にスポットを当てるため、個人の伝記がよい。
    必要もないのに学べば、いつまでも本質を知らないままになる。
    裕福は幸福ではない。
    神とは、万物に秩序を与えるもの。

  • 規則正しい生活で、散歩の時間も決まっていたため、町の人々はその姿をみて時計の時間を合わせたという逸話のあるカント。その彼が日課の散歩を忘れてしまったほど夢中になったのが「エミール」というので、それはもうかなり期待した。まあ、親を子育て完璧呪縛から安心させるには役に立ちそうだ。でも18世紀のフランス故、女性は人間のうちにはまだ含まれていない。男の子を人間らしく育てるための話。差別的視点を民俗学的資料と捉えて流して読めば、260年前でも役にたった。子育てのためというより、大人になった自分を再教育するために。

  • ルソーの「エミール」は有名な教育書だということは知ってたけど、「エミール」という架空の子どもを育てる話だというのは知らなかった。

    "教訓を与えることではなく 訓練させること
    それが本当の教育だと思います"

  • 子育ての参考に。

  • この時代に書かれたものとしては非常に型破りで論理的、合理的でリベラルな内容で驚きばかり。ルソーという偉人の非凡さを垣間見ることができる。常人がこの時代に生きていて、それなりに書物を読んで勉強していたとして、果たしてこんなものが書けるだろうか。まず無理だろう。
    もちろん、この教育論をそのまま実践したり現実に当てはめたりすることはできない。しかし、ルソーという偉人のパラダイム転換的な思考の道筋をなぞるということは、非常にためになると思う。
    ・・・といっても、これ、非常に簡略化・省略されたマンガなんだけどね。

  • 都会から離れて子どもを育てたいと思った。

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