十五少年漂流記 (まんがで読破 MD115)

著者 :
  • イースト・プレス
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781608327

作品紹介・あらすじ

1860年。ニュージーランドから15人の少年を乗せた船スルギ号が、事故によって漂流、さらに2週間に及ぶ嵐にみまわれ、見知らぬ陸地へ漂着する。探索の結果そこが無人島だと知った少年たちは、救助が来るまで生きのびようと知恵を出しあい生活しはじめたが…。H.G.ウェルズと並ぶSFの巨匠ヴェルヌによる、冒険小説の傑作を漫画化。

感想・レビュー・書評

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  • 幼少期に原作を読んだが、今でも強烈に印象に残っている一作。自分の冒険物語の原点はヴェルヌともいえる。ニュージーランドにいた少年たち15人が無人島に漂着し、皆で力を合わせて生きて行く。規則を作り、リーダーを決め、地名をつけ、持てる知恵と力を集結させて脱出するその日を目指す。漂流に至る原因についても子供の心理を上手くついており、ドニファンたちの離反など綺麗ごとだけじゃなく、キャラ一人一人の感情をしっかりと表しており、生きるための厳しさと社会性について盛り込まれている。子供でも社会を学びながら楽しめる逸品。

  • レビュー省略

  • まんがで読破を読破するシリーズ。
    タイトルは聞いたことがあったけど、中身を読むのはこれが初めて。
    2年間もよく耐えられたなと思う。やっぱり、リーダーは必要だな。
    それにしても、ちょっとしたいたずらがきっかけで漂流したってのは本人ショックだろうな。俺もいたずらっ子だったから、他人事ではない。

  • 冒険小説を読みたかったけど時間がなかったので漫画で読むことにした。

    30分とかからずに読み終えることができるのはやっぱり魅力的!漫画だから深く考えることなく、絵だけを追ってストーリーを感じることができた。ただ、どうしても省略しなければ収まらないという事情があり、物語の唐突感は否めない。また15人の少年の描き分けもビミョーで誰が誰だか分からない(笑)

    有名タイトルの本の概要を知るという意味で、今後も「まんがで読破シリーズ」を読みたいと思う。

  • [墨田区図書館]

    ふとみた図書館のティーンズ本コーナーで見つけた、「まんがで読破」シリーズ。知る人ぞ知るで有名なシリーズのようだったけれど、これまで知らなかった!のでとりあえず息子が読みそうな「昆虫記(ファーブル)」と「動物記(シートン)」、続いて「おくの細道(松尾芭蕉)」と「銀河鉄道の夜(宮沢賢治)」と読ませ、今回は第三弾。

    少し絵本的な話から小説的な話で身近に感じそうなものを、と選んだのは「十五少年漂流記(ヴェルヌ)」と、「緋色の研究(コナン・ドイル)」の二冊。

  • 1860年。ニュージーランドから15人の少年を乗せた船スルギ号が、事故によって漂流、
    さらに2週間に及ぶ嵐にみまわれ、見知らぬ陸地へ漂着する。
    探索の結果そこが無人島だと知った少年たちは、救助が来るまで生きのびようと知恵を出しあい生活しはじめたが…。
    H.G.ウェルズと並ぶSFの巨匠ヴェルヌによる、冒険小説の傑作を漫画化。

    無人島に漂着した15人の少年たちの冒険から、
    友情、協力、勇気を感じさせる場面がある一方、
    年齢や考えの違いから仲間割れと派閥が出来たりと、
    人間が集団で生活する上での過酷さもあり、人と人との関係の大切さが良く分かる。

    ニュージーランドの寄宿学校の生徒を乗せた帆船・スラウギ号が、南洋の無人島に漂着する。
    8歳から14歳の少年15人だけで、この苦境をどうやって切り抜けるのか-。

    荒れ狂う夜の海で船を沈めないように苦闘する冒頭のシーンからずっとハラハラドキドキ。
    たどりついた島から他の陸地は見えず、さらに50年前の遭難者の骸(むくろ)まで見つけ、
    子供たちの絶望が深まっていく。
    生き延びるために試行錯誤するが、そのうちに協力しなきゃいけない仲間が対立し-。
    大団円を迎えるまでまったく息が抜けない。

     十五少年だけど、物語の核になるのは年長者の3人。
    いつも冷静で論理的、大人っぽい言動のゴードン。
    尊大で怒りっぽいドニファン。
    気立てが良くてみんなに好かれるブリアン。
    子供のころは、ドニファンのやることなすことに腹が立ったけど、
    いま読んでみると愛すべきキャラクターなのだ。
    そんな人物の造形、孤絶した島の表現、ドラマの展開、
    こうすれば物語は面白くなるというお手本のような作品だと再認識した。

  • 2013年読了

  • 子どものときに読むべきだったのだろうが、おとなになってから読むと、なんか違うもの、隠されているものが見えてしまうような気がする。

  • 15人の少年がいて、年齢差、性格、言わば派閥など複数の人間がいれば当然あるしがらみと言うのかな、そんな集団生活の中で冒険はもちろん、協力、友情、勇気等を感じる場面がたくさんあり、人間社会での生活と、人と人との関係性について感じるものがある作品だと思った。しかし、物資と知識が豊富なのが気になる(笑)。このシリーズは、原作を漫画によって大まかに分かりやすく楽しめるから好きだけど、この作品に関してはあっさりし過ぎているため、冒険物らしい情景、風景描写をもっと味わいたいし、原作のほうが断然楽しめそうだと感じた。

  • 殺し合いのシーンが見事にあっけないが、少年たちの友情シーンは感動である。

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著者プロフィール

1828年フランス、ナント生まれ。H・G・ウエルズとともにSFの開祖として知られる。1905年逝去。

「2008年 『地底旅行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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