檸檬 (まんがで読破 MD116)

著者 :
  • イースト・プレス
3.18
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本棚登録 : 74
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・マンガ (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781608495

作品紹介・あらすじ

不吉な塊が心を終始おさえつけていた-。なぜ人間は見すぼらしく壊れたものに魅きつけられるのか?梶井基次郎は生涯死と隣合わせに生きながら、表題の『檸檬』をはじめ『桜の樹の下には』『冬の蠅』などで、そんな人間の心の深淵を詩情豊かに表現し続けた-。「近代日本文学の古典」とも言われる小品群をあわせて漫画化。

感想・レビュー・書評

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  • レビュー省略

  • まんがで読破を読破するシリーズ。
    文学史で聞いたことがある程度だった「檸檬」ですが、小品集なんですね。
    病に苦しむ芸術家の生死感。暗いですね。

  • 【きっかけ】
    2018年9月23日(日)猫町倶楽部 課題本(角川・『檸檬』)関連。

    「檸檬」「泥濘」「Kの昇天」「桜の樹の下には」「冬の蠅」「ある崖上の感情」を漫画化。プロローグとエピローグも。

    《読書クイズ》
    1「檸檬」において、「あんなに好きだった丸善」が私にとって「突然重苦しい場所」になったのはどうしてか。そのきっかけになった出来事。(もとからの心情ではないことに注意)。

    2「泥濘」おいて、ケイキチは、執筆するのを億劫に感じる自分を、あるもののある状態にたとえている。それは何か。

    3「Kの昇天」において、作中で引用されていた作家と作品を三つあげよ。

    4「桜の樹の下には」において、作者は何を見て、「墓場をあばいて屍体を愉しむ変質者のような残忍な喜び」を感じたのか。

    5「冬の蠅」において、作者は久しぶりに帰った際に、冬の蠅が死んでいたのを見て、どんなことを感じたか。

    6「ある崖下の感情」において、話し手の生島は、懸命に崖上から他人の家の窓を覗き見していると、ある感情が湧いてくる。それはどんな感情で、生島をどうさせるか。

  • 美しいだけのものなどいらない

    不吉な塊が心を終始おさえつけていたーー。
    なぜ人間は見すぼらしく壊れたものに魅きつけられるのか?
    梶井基次郎は生涯死と隣合わせに生きながら、表題の『檸檬』をはじめ『桜の樹の下には』『冬の蝿』などで、そんな人間の心の深淵を詩情豊かに表現し続けたーー。
    「近代日本文学の古典」とも言われる小品群をあわせて漫画化。


    <あらすじ>

    「私」は体の不調なとき、美しいものに心を惹かれたり、ちょっとした贅沢をしてみたくなる。そんなときは、丸善に行って、香水や煙管や小刀や、いろいろ小一時間もかけて見たあげく、一番高い鉛筆を一本だけ買ってみたりするのだが、最近ではその丸善に行くのも気が重く、避けるようになっていた。
    ある日、檸檬を買った。ちょっと不思議な感じの八百屋で買ったその檸檬は、特にめずらしいものではないのだが、単純な色彩、寸詰まりな紡錘型、ひやりとした触感や香りなどが、「私」の心を弾ませた。
    「私」は檸檬を眺めながら町を歩き、気付くと丸善の前にいた。
    普段は気が重くて避けていた丸善だったが、檸檬のおかげで気分が良く、思い切って入ってみることにした。
    ところがやはり、入った途端に気が重くなった。
    その気の重さを紛らわそうと、片っ端から本を取り出しては出しっぱなしにして、また次の本を引っ張り出して、と繰り返した。しかし、いっこうに気鬱が晴れない。
    そこでふと、「私」は一計を案じた。
    棚から取り出した本を山積みにして、その一番上に檸檬を置いて丸善を出たのである。
    その檸檬が爆発したりしたら面白いのに。そしたら、あの気鬱な丸善も木っ端微塵になるのにな。

  • 爆弾として檸檬を置いていったという話は、こんな話だったのか。

  • 短編小説集「檸檬」の中から、幾つかの短編を漫画にした漫画短編集のような構成。う〜ん、難しい。私小説でもあり、芸術を追求していた梶井基次郎。闘病生活で陰鬱さが出ているなか、見せかけの美しさは本当の芸術ではなく、それと対になる闇の部分があってこそ芸術であり、そういう部分に魅かれたのでは感じた。そして、美とは人間の身近にあるもの全てにあるのだ。

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著者プロフィール

1901年(明治34年)、大阪生まれ。志賀直哉の影響を受け、詩情豊かな小品を描いた。1925年、同人誌「青空」に、「檸檬」を発表。肺結核で1932年(昭和7年)に没。

「2013年 『檸檬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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