蒲団 (まんがで読破 MD117) (まんがで読破 117)

著者 :
  • イースト・プレス
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本棚登録 : 64
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781608501

作品紹介・あらすじ

家庭があり、知識も分別もある中年作家の竹中時雄は、平凡な日々の生活に鬱屈とした心情をつのらせていたが、ある日横山芳子という女学生を弟子にとることにする。はじめのほうこそは仲睦まじい師弟であったふたりだが…。作者の実体験をもとに現実を赤裸々に描いた自然主義文学の代表作『蒲団』他、『一兵卒』『ネギ一束』『少女病』を漫画化。

感想・レビュー・書評

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  • もう一度若い娘と恋したいとか、何て身勝手な。
    妻も子もいるじゃないか、ちゃんと「持っている」じゃないか。
    それに、若い限定ってなんなんだろう。
    自分は年齢を重ねているのに。
    でも、そういうものなのかもしれないね。
    既に存在するものは当たり前になってしまい、また新しい刺激を求める。
    でもそんなん身勝手です。
    だけど本当には手を出さないところが大人なのかもしれません。
    妄想で済ませる分には…でも、すでに奥様は振り回されているんですけどね…。

  • レビュー省略

  • まんがで読破を読破するシリーズ。
    文学史で、田山花袋・蒲団と覚えたのがこれなんだなと思いながら。
    でも、中年おっさんの変な妄想話なんだよな。

  • 蒲団 田山花袋 イースト・プレス

    何とも暗い
    まわり中を不幸にしていく愚かしいが
    笑えない話
    インテリーが陥る堂々巡りの中で
    性的抑圧に翻弄される
    ジメジメとした鬱陶しい物語である
    こうした状態も
    人生の通り道なのだろうと
    妙な納得を得ながら読むことになる

  • 中年親父の妄想エロ漫画とすれば、結構楽しめる。
    主人公の若い女性に対する恋愛感情、妄想、嫉妬等は今も昔も不変で理解はできるが、これが、自然主義文学であり、私小説であり、センセーショナルな作品といわれると、ちょっと首をかしげたくもなる。

  • 2015年7月23日読了。「まんがで読破」シリーズ、私小説の走りとして有名な田山花袋「蒲団」ほか数編を収録。蒲団は青空文庫で読み結構印象深かったが、マンガだといかな名作でも「特にドラマも起伏もない、ふつーの話」に見えてしまうのがつらいところ…。実写映画化ならイケメン・美女俳優を使うという手もあるが、マンガの場合の工夫はまた難しそうだ。この漫画家のタッチは少年マンガっぽくて私小説には不向き(とくに「蒲団」はもっと官能っぽさが必要では)と感じたが、収録されている各短編の「アッという間に読み終わってしまう」感じは原作の無常観のようなものを掴み取れている感じがして(未読だが)、なかなか読みごたえがあった。

  • 2013年読了

  • 熱情が胸に迫ってくる
    一気に読んだ

  • 若くて美しい娘ともう一度 恋をしたい−

    家庭があり、知識も分別もある中年作家の竹中時雄は、平凡な日々の生活に鬱屈とした心情をつのらせていたが、
    ある日横山芳子という女学生を弟子にとることにする。
    はじめのほうこそは仲睦まじい師弟であったふたりだが…。
    作者の実体験をもとに現実を赤裸々に描いた自然主義文学の代表作『蒲団』他、『一兵卒』『ネギ一束』『少女病』を漫画化。

  • 処女への幻想てんこもり。

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著者プロフィール

1872年群馬県生まれ。小説家。『蒲団』『田舎教師』等、自然主義派の作品を発表。1930年没。

「2017年 『温泉天国 ごきげん文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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