すごい宇宙講義

著者 : 多田将
  • イースト・プレス (2013年6月29日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781609911

作品紹介・あらすじ

基礎となる理論から最新の実験・観測の方法まで、異端の素粒子物理学者が100を超えるスライドと共に語った、3時間×四日の一般公開講座"完全版"。

すごい宇宙講義の感想・レビュー・書評

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  • 一般対象の宇宙物理学の全4回分講義をまとめたもの。
    ビッグバン、ブラックホール、宇宙の創成などについて、解説されます。

    金髪ロン毛の華やかなニュートリノ素粒子物理学者、多田将先生。
    講演会がおもしろかったので、著書を読みました。
    文系頭には宇宙物理はかなり難しい話でしたが、図を多用し、かみくだいて(さらにくだけた口調で)説明してくれます。

    磁気の力は電荷の運動によって生じます。
    電気の力と磁器の力は同じもの(=電磁力)。
    物質間に力が働くのは、素粒子が媒介するから。
    電荷を持つ素粒子に働く電磁気力を伝えるのが、光子(フォトン)。
    電子は電磁力によって原子に閉じ込められているそうです。

    図には数式が載っており、さっぱりわかりませんでしたが、理系には嬉しい情報なのでしょう。
    素粒子の話は難しくて、一度読んだだけではまだ理解しきれていませんが、宇宙の話から入っていったため、とっかかりやすいものになりました。
    それにしても超マクロから超ミクロへの転換の幅広さ、科学の視点の雄大さには驚くばかりです。

  • この人の本は、本当にわかりやすい。ありがたい。

  • この本は「宇宙についてこんなことがわかってるよ」といった結果ではなくそこに至るまでの過程に着目して書かれていた。何かを知りたい時ぱぱっと本なりなんなりで知識を得られることは便利だけど、その知識が産出されるまでに先人達が多大な努力をしてきたんだなぁとしみじみ思った。頭のいい人が挑戦と失敗?と検証を繰り返しているからこそ科学が発展するんだね。だから私が死ぬまでにこれまでの常識がひっくり返ったり新たな事実が明らかになったりする可能性があるんだね。私はこの年齢になってもいまだに「宇宙の端っこがあるとするならその先になにがあるのかなぁ」とか思っている。私が生きているうちにこれが明らかにならないかしら。

    平成29年2月上旬読了

  • 『すごい実験』に続く第2弾。
    どのような観測でブラックホールがあるとわかったのか、分かりやすい解説。
    また、以前祖母がガン治療でガンマナイフを受けたのだけれど、反物質の件で現代医療にも関わっていることに驚き。
    こうやって一つ一つ、謎が解明されたり覆されたり、でもまだ宇宙は謎多き存在。
    物理学では結果より考え方が大切と力説される多田さんが好きだな。
    学生時代、難しそうなイメージから物理学は専攻しなかったのを今さら後悔。でも、興味ある今だからこそ、楽しめるのかな。

  • 宇宙の専門家ではなく、ニュートリノの研究をしている著者の宇宙に関する講義を本にしたらしい。

    結果よりもそこに至る過程に重点をおいて面白く解説されてる。 
    過去の失敗が数百年の時を経て別の形で理論に組み込まれたりとか。

    同じ事象の観測や実験でも、その時代においての最先端の科学技術の差で別の結果になるんだねぇ。 
    そりゃ肉眼より望遠鏡。望遠鏡より大気圏外で観測できる望遠鏡ってな具合。

    これがあるならそれが出来る過程でこんな現象が起こってこんな物質があるんじゃね?って理論で、実験してくのは面白いね。

    後書きで講義の段階では正しいとされていた数値が、本に起こしている最中に書き換わったってのがあったけど、この本が出版された2013年にはまだ検出されていなかった重力波が2016年には検出されていて、2017年10月に俺が手に取る少し前にはノーベル物理学賞を受賞してたってのもタイムリーですげぇってなったw

    この分野の進歩は目覚ましいね。

  • 一昔前まではニュートリノやヒッグス粒子が見つかっていなかったせいで昔は今の宇宙観とはまったくかけ離れたものかあるいは雲を手でつかむくらい宇宙について何も分かっていなかった。でも、今はそれが見つかったおかげで少しずつ宇宙の謎が解かれている。宇宙の物質の大半を占める暗黒物質と暗黒エネルギーの正体はまだ分からないけれど、これから解かれていくのだと考えるとわくわくした。もしかしたら、これから先の未来で今までの物理学が根底から覆されることもありえるのかもしれない。二重スリット実験ではこの世界の矛盾が表れたし、ブラックホールの反対側にはホワイトホールがあるという仮説が立てられた。そしてそのワームホールを使えば未来に行ける可能性がある。そういった謎の一つ一つが解明されればもしかしたら宇宙多元論の可能性が濃厚になってくるし、世間一般的なビッグバン理論も改変されるのかもしれない。人間の寿命は限られているから、自分が死ぬまでにもっとたくさんのことが解明されればいいなと思った。

  • なかなか難しい話なんやけど、おもしろい。わかったような気になるけど、もっかい読み返してみると、あれ?こんなこと言っとったっけ?なんてことも。
    完全に理解したとは言えんけど、なんとなくわかったような気になったことで、よしとしようかな。
    何度も読み返さんと理解できんかな。いや、何度読み返しても理解できんかも。
    でも、こういう好奇心っていうの?満たしてくれるのはうれしい。

  • 佐藤勝彦さんの、「眠れなくなる宇宙のはなし」のレビューの一つで、「このほんの方がいい」とあったので、読んでみたいと思った本。

  • 非常に分かりやすく楽しめた.特に相対性理論の説明はこれまで読んだ中で最も理解できた.また,イラストが簡潔でよく理解できるようになっているのも素晴らしい.簡単な事例をあげて説明する手法は特に良い.ただp299以下の「素粒子物理学で考える暗黒物質の姿」はやや難しすぎると感じた.

  • 純粋に面白かった。ロマンがある。

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