カオスノート

著者 :
  • イースト・プレス (2014年9月7日発売)
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本棚登録 : 264
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781612423

作品紹介・あらすじ

「楽しんで描きました」(吾妻)

失踪日記、アル中病棟、そしてカオスノートへ。
吾妻ひでおの真骨頂、めくるめくセンス・オブ・ナンセンス。

感想・レビュー・書評

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  • 作者はナンセンスギャグと言ってはいるが、どちらかというと「うつうつひでお日記」不条理編といった感じ。

    「失踪日記」から入った人にはちょっと受け入れ難いかも?
    自分としては久々に『吾妻ひでおの漫画』を読んだ気にさせられた。

    囚人となった作者の牢屋にグラドルの篠崎愛のポスターが貼ってある辺り、当時の作者の好みがわかるなあ(笑)

    フリーマーケットで貰った(!)朝・昼・晩、毎食 素麺しか作らない奥さん(人妻)の話が個人的に好き。(ラストがなんとなく切ない………かな?)

    カバー折り返しの一問一答、Q「読者に一言」で「楽しんでもらえれば幸いです。」と答えているけど、こちらとしては…………

    楽しめました…………

    それなりに。

    いやいや、充分に(笑)

  • 昔の「不条理日記」から
    先行作品などのパロディを除去したような仕上がり。
    いろいろ突き刺さりました(笑)

  •  吾妻ひでお、今となっては晩年の傑作。
     サイレントマンガが多いので、翻訳したら海外で受容されそうだ。
     自画像のTシャツに SOBER と印字されている。そういうブランドがあるのかと思ったら「しらふ」という意味だった。
     176頁の北海道に青函トンネルの穴が開いている!
     182〜183頁、230頁のモブシーンに瞠目する。

  • ところどころ怖い‪⋯‬。「おまえを怨んでいる人がいる」「私よ」(p.205)

  • 作者との出会いは「ふたりと5人」当時小学生だった私には刺激的な漫画だった。作者が描く二次元美少女は魅力的だが、本書の美少女は私の郷愁を誘うものではなかったが、自身の肖像でもある片目を見開いたようなキャラクターは懐かしい。死や異形の生物、美少女との妄想など内容はまさにカオス。アルコール中毒と闘うなかで作者の溢れ出る思考が具現化したようだ。

  • 最高の一作!吾妻さん天才といっていっていいと思う。不条理とかナンセンスとかいうものではなく、自らの病的な心象風景を客観的に絵にしているところ凄い。
    少し精神が疲れ気味の方々は感情移入できること請け合いだ。

  • ナンセンスギャグと銘打ってはいるものの、ほとんど詩。ロリアニメ絵で描かれる鬱と悪夢と内臓。

  • カオスノートという名前の通りとてもカオスな作品でした。自殺願望や殺人衝動そのようなものも包み隠さず描かれていて軽く気分悪くなりかけましたが面白かったです。いい意味でクレイジーでした。

  • 一コマに奇想がぶち込まれた不思議な漫画。
    よくこんなに思いつくな〜と感心しつつも意味がよく分からんというのが正直なところ。

  • センス全開の短編集。恐ろしさすら感じる冗談と暗さ、淡々さで読むものを圧倒する。個人的に散文詩調の漫画が良かった。

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著者プロフィール

漫画家。1950年、北海道生まれ。1970年代に『ふたりと5人』『やけくそ天使』などで人気作家に。その後、不条理漫画や自費出版の同人誌「シベール」でおたくの教祖的存在になるも、80年代末から失踪やアルコール依存症を繰り返す。その体験記『失踪日記』で、日本漫画家協会大賞、文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、手塚治虫文化賞マンガ大賞、日本SF大会星雲賞ノンフィクション部門を受賞、話題に。

「2015年 『文庫 逃亡日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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