強襲 (新・競馬シリーズ)

制作 : 北野寿美枝 
  • イースト・プレス
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本棚登録 : 24
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781612782

作品紹介・あらすじ

ファイナンシャル・アドバイザーのフォクストンは首の骨折で引退を余儀なくされた元競馬騎手。グランドナショナル観戦に出かけたところ、彼の真横で同僚のハーブが射殺された。プロの仕業と思しき手口だが、殺される理由には皆目見当がつかない。なぜかハーブの遺言執行者に指名されていたフォクストンがクレジットカード履歴を調べると、どうやら彼はインターネットギャンブルに手を染めていたようだ。そんな折、同居する恋人の態度が急変し、別の男の存在が気にかかりはじめる。やがて投資の急な解約を迫ってきた騎手の顧客サールが何者かに襲われ、別の巨額投資に疑いを抱くロバーツ大佐は急死した。事件を追うフォクストンの元にも銃を持った暗殺者がやってくる。電話線が切断され、携帯電話も通じず、母と恋人を巻き込まざるをえない状況で-。父の死後、ひとりで書いた本作は本国でも絶賛された。フェリックス・フランシスによる新・競馬シリーズ、ここにスタート!

感想・レビュー・書評

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  • ディック・フランシスの晩年の作品に貢献し、共著者となっていた息子のフェリックス。
    フェリックスが単独で書いた「新・競馬シリーズ」の一作目になります。
    忠実にディック・フランシスの作風を継いでいるので、
    フランシス・ロス(喪失感)が癒されます!(笑)

    フォクストンは今は、ファイナンシャル・アドヴァイザー。投資の相談にのる仕事をしています。
    もとは競馬騎手で、首の骨折でやむなく引退。

    グランドナショナル観戦に出かけたところ、人ごみの中、同僚のハーブが襲われる。
    ハーブの遺言執行者に指名されていたフォクストンは、不審なクレジットカード履歴に気づく‥
    ハーブは何に手を出していたのか?

    そんなとき、同居する恋人の態度がおかしくなり、悩むことにもなります。
    顧客の騎手サールが何者かに襲われる事件が起こり、別の投資で問題を仄めかしたロバーツ大佐が急死。
    フォクストンはなぜか命を狙われ、恋人も連れて逃亡することに!

    ディック・フランシスのあの作品のスリル、ああいうモチーフと、いろいろな要素がきちんと入り、現代的な要素と、自身の経歴を生かした要素も入れて。
    楽しみなシリーズです!
    ちゃんと翻訳してくださいね☆

  • ディックフランシスの息子 フェリックス氏の単独作品です。ファイナンシャルアドバイザーが前身らしく、お金にまつわる話の部分が多いのですが、終盤脱走馬に乗っての逃走シーンは、かつてを思いださせます。
    邦訳は、されてませんが、他にも競馬シリーズがあるもよう、続けて出版されるよう願います。

  • (15-52) 共感できて応援したくなる主人公に次から次へと襲い掛かる試練。事件だけでも大変なのに、私生活にもいろいろ大変なことが起き。信頼すべき人は誰なのか判断できず、警察も頼りにならない、というより敵対しそう。でもともかく最後には・・・。という今までのディック・フランシス路線を忠実に踏襲してるフェリックス・フランシスでした。共著の頃からフェリックスはたくさん貢献してたんじゃないかな。満足です。
    ショックだったのが原作は2011年に出てて、その後2作も本国では出版されてるってこと。しかもこれ早川じゃない。ディック亡き後息子に作者が変わって、早川ブランドじゃなくなって、それでも売れるのだろうか?売れないと次は無いらしいし、心配だ。

  •  ディック・フランシスは二度死んだ。そう、最初は取材源であり創作の右腕であると言われた夫人のメアリ・フランシスが逝去したとき。その失意と取材の右足としての夫人の存在を失ってから、彼が立ち直るまでに7年の時間を要している。高齢での立ち直りに手を貸したのが、ディックの成長した子息フェリックスであった。その再起作となった『祝宴』の出来栄えの見事さと、復帰を果たした競馬シリーズへのリスペクトとで胸がいっぱいになったのを今でも覚えている。

     そして父子二人の共著で長篇四作を遺し、ディックは本当の自身の死を迎える。それが本当の二度目の死かと思われた。ところが、奇跡とでも言いたいほどのことが競馬シリーズに生じる。共著ではありながらディックの競馬シリーズに参加してきたディックの愛息フェリックスが、本書では単独で執筆してきたのだ。

     父の偉業を継ぐことがとてもハードルの高い作業であることをフェリックスは間違いなく認識しているだろう。それでも果敢に挑戦し、このような形で新・競馬シリーズの名が冠された一冊を書店で手に取ることができるようにしてくれたこの人は何という勇気の持ち主だろう。グランド・ナショナルでのチャンピオン・ジョッキーであった父の勇気を血に受け継いだとしか言いようがない、まさに小説界の奇跡が本書なのである。

     本書は言わばフェリックスの門出となる作品である。亡き父の遺志を継いでの競馬シリーズ。内容は、ページを繰る手が止まらないほどスピーディでスリルに満ちており、そして男の矜持、騎士道精神、ハンディをものともせぬ勇気と、そして何よりも愛する女性との葛藤の末の誓いと、エンターテインメントというばかりではなく人間ドラマとしての感動に満ち溢れている。

     ラストシーンで、主人公はディックの初作『本命』を髣髴とさせるシーンを演出してくれる。数ある競馬シリーズにおいても、騎乗シーンをアクションに使ったのは『本命』と本書だけではないのか。ある意味、フェリックスの決意を表すシーン構想であるように思えて歓びにたえない。

     フェリックスはこの後も二作ほど新作を刊行済みとのこと。なんと、シド・ハーレーのシリーズ五作目まで書いてしまっているらしい。早く次作の翻訳が読みたい。喉から手が出るほど、この手に欲しい。

  • ディック・フランシス逝去ののち、共著者である息子のフェリックスが単独で書いた「新・競馬シリーズ」第一作。
    ファイナンシャル・アドバイザーのフォクストンは首の骨折で引退を余儀なくされた元競馬騎手。グランドナショナル観戦に出かけたところ、彼の真横で同僚のハーブが射殺された。プロの仕業と思しき手口だが、殺される理由には皆目見当がつかない。なぜかハーブの遺言執行者に指名されていたフォクストンがクレジットカード履歴を調べると、どうやら彼はインターネットギャンブルに手を染めていたようだ。そんな折、同居する恋人の態度が急変し、別の男の存在が気にかかりはじめる。やがて投資の急な解約を迫ってきた騎手の顧客サールが何者かに襲われ、別の巨額投資に疑いを抱くロバーツ大佐は急死した。事件を追うフォクストンの元にも銃を持った暗殺者がやってくる。電話線が切断され、携帯電話も通じず、母と恋人を巻き込まざるをえない状況で―。父の死後、ひとりで書いた本作は本国でも絶賛された。フェリックス・フランシスによる新・競馬シリーズ、ここにスタート!

    早川書房ではない版元から出た理由は分からないが、十分に楽しめる一冊。次作もお願いします。
    余談 ロバート・B・パーカーのスペンサーやジェッシイ・ストーン・シリーズも作者を変えて続いている。どこかで翻訳出版されないかな?

  • これは競馬シリーズを書いていたディック・フランシスの息子さん。学校の物理だったかの先生してたのが、もともと父親の執筆のための下調べをながいことやっていたので、両親の亡き後、一人で続きを書いていくことにしたらしい。父親が書いていたものとはやはり違う。

  • 十分だ、早川は何してたんか説明すべきでは。

  • これまでの競馬シリーズとはやはり、かなり違うような気がします。これまでは読み出すと最後まで一気に読んだ記憶がありますが…。はっきり言って、最後まで読み通すにはかなり努力が要りました。ディック・フランシスはやはり偉大だったと…

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フェリックス・フランシスの作品

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