闇の支配者に握り潰された世界を救う技術 <現代編>

  • イースト・プレス
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781612836

作品紹介・あらすじ

STAP細胞はなぜ「抹殺」されたのか?この世の「常識」をくつがえす待望のベストセラー第2弾!

感想・レビュー・書評

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  • 人工知能におけるシンギュラリティと進化論、そしてそれが宗教嫌悪と神やユダヤ教支配からの自立と陰謀論と繋がっているのかもな。。

  • STAP細胞は本当は存在する?巧みな罠を仕掛けて封印したのは実は巨大製薬企業。老化を治してしまうSTAP細胞がビッグファーマにとって邪魔な存在だったから小保方晴子氏は潰された。巨大企業を裏で支配する「闇の支配者」は、胎児を食べたり、子供の血液を全身に浴びている。。。これは突っ込みどころ満載のトンデモ本であったが、フィクションとして読むには面白い。

  • 世界を救うの大変

  • アトランティスの話が出るまでは面白い。

  • 2015/07/07:読了
     技術のベースがあって握りつぶされたのか、コストがかかりすぎて広まらなかったのか...
     紙、蒸気機関、STAP細胞 などなど。
     たしかに、インターネットのない時代は、何か都合が悪い物は、今より簡単に握りつぶすことはできたとは思う。

  • ほんとかどうかも判らない。
    なんのために読むのか考えてしまった。

  • 昨日(2015.2.21)から読み始めたのですが凄い内容に惹きこまれて読み終えてしまいました。第1・2章には昨年話題になった「STAP細胞」と、私が社会人になった時に一世を風靡した「常温核融合」が潰された経緯が書かれています。

    ここでは私から見たらどれも似たように見える3種類の万能細胞のうち、ES細胞とiPS細胞はノーベル賞をもらうほど認められたのに対して、STAP細胞はなぜあの様な扱いを受けたのか、この本を読んで私なりの回答を得ました。

    STAP細胞は究極の再生医療へのカギになりそうなのに対して、iPS細胞は癌になる可能性もあることから、既存医薬品業界との共存ができるようですね。

    後半には、私から見たら技術革命によって今の生活ができていると思っていましたが、技術が進歩しないようにしていた勢力があると書かれていました。軍事技術は私達が使用している技術の数十年進んでいるという内容は、薄々気づいていましたが衝撃的でした。

    現在の携帯電話は第三世代のようですが、将来的には、臭い等も感知できるようになるようです。果たしてそれを使うことはあるのでしょうか。他人の脳内の記憶を自分にダウンロードする、昆虫食で食糧問題解決、人間の寿命が無限になるなど夢物語のような内容も書かれていましたが、それらの技術が世の中に出てくるのを期待したいものです。

    以下は気になったポイントです。

    ・夢の技術はコストがかかると言われるが、フリーエネルギー(永久機関)が登場するだけで良い。経済活動の6割はエネルギーコストとして消費されている(p5)

    ・人間には2種類の細胞(幹細胞、幹細胞から作られる体細胞)がある、幹細胞は決められた部位の細胞のみ製造する、体細だいたい3か月で寿命が尽きる。成人の細胞数は60兆個であるが、細胞分裂がうまくいかなくなる減少する、これが老化現象(p18)

    ・2006年山中教授は、特定の遺伝子にある遺伝子操作を加えることで体細胞が万能細胞の状態まで初期化することを発見、これをiPS細胞とした。iPS細胞は、細胞の初期化を防ぐ「ストッパー」を破壊することで万能細胞へ変化させる。ただし何かの拍子に体細胞が初期化すると、多くの場合癌細胞となる(p20)

    ・小保方氏のSTAP細胞は、弱酸性の刺激を細胞に与えると、ごく一部の細胞が万能細胞に変化するという発見である(p22)

    ・論文を書く段階で再現に失敗したが、上司たちは、予算確保と特許の兼ね合いから発表を迫った(p26)

    ・現在医療行為を受けている人の9割は健康な人、7割は「老化現象」に病名をつけられて患者にされている。残り2割は、メタボや成人病予備軍と決められている(p33)

    ・血管硬化の原因にコレステロールがある、内壁にコレステロールがつくことで血管が固くなる、それは老化で薄くなった血管の内壁を守るため。これを薬で根こそぎとると血管が切れやすくなり破裂する(p35)

    ・STAP細胞は医薬業界が築き上げてきた老化ビジネスを根本から覆す可能性がある。老化を治すのが、STAP細胞最大の薬効である(p40)

    ・誰もが幸せになれる未来技術「STAP細胞」は潰して、一般向けにはiPS細胞による再生医療を進めて、癌化のリスクを高めることで既存の医療体制を維持する(p44)

    ・核融合を行うには最初に外部から莫大なエネルギーが必要、水素爆弾は原子爆弾の核分裂エネルギーを利用する(p49)

    ・トヨタは核融合の分野で世界一の技術を持つ企業(p65)

    ・先願性に変更された米国の特許制度は、特定の軍事技術に限っては公開義務がない。(p66)

    ・特定秘密保護法の最大の狙いは、優秀な日本企業とその成果を軍事機密にネットワークに取り込む(p68)

    ・戦後日本の高い技術力は、日本の軍需産業が事実上解体されて、国内企業や研究機関に軍事機密がなくなったことが大きかった、米国には第二次世界大戦前までは軍需産業がなかった(p70)

    ・日本の技術力が世界一になったのではなく、技術力のほとんどが軍事部門で管理されて民生部門が脆弱になっているだけ(p72)

    ・阿部政権は途上国へのODAを日本製兵器に切り替えていく方針を出している(p76)

    ・トヨタはハイブリッド車用の電池において、次の技術も開発し終わっている。固体リチウムバッテリーと、空気リチウムバッテリー(p84)

    ・100年来もっとも使用されてきたはずのガソリンエンジンだが、エネルギー交換比率は2-3割程度、燃焼効率を上げるには気化ガスを薄くして酸素リッチで燃やす=リーンバーンシステムにする(p85)

    ・燃料リッチの難問を、トヨタはレーザー核融合の研究で解決しようとしている。新型バッテリー、燃焼効率を上げたエンジンを組み合わせると、リッター200キロを超えるだろう(p87)

    ・2011.2、米国運輸省おNASAは車に欠陥はなく、ほとんどが運転手のミスと最終報告したが、1兆円をトヨタは払わされた。敗訴が続けば、100兆円近い賠償金命令が出た可能性がある(p90)

    ・戦前のトヨタは正真正銘の軍需メーカであった、1937年、悪化する戦況の中で不足する軍用トラックを製造するために創業したのがトヨタ(p93)

    ・トヨタが軍事機密の国際ネットワークにとりこまれたが最後、トヨタを中核とするトヨタ関連企業、自動車部品製造で多くの技術を開発してきた多くのメーカも彼らに取り込まれる(p98)

    ・セグウェイを発明し、浄水処理器を開発して、ケーメン氏はすべての資産をジミー・ヘンデルセンに売却したが、彼は2010年に変死を遂げた(p101)

    ・BMI(ブレインマシン・インターフェイス)は実用化に達している技術で、電極をつけたヘッドギアをかぶって脳内の信号を読み取り機械を操作するというもの(p102)

    ・ブラウンガスを燃やすと炎の温度は280度と低いのに、タングステン(融点3422度)を溶かすことができる。注入したエネルギー以上のエネルギーを取り出すことができる可能性がある。水素を燃やすが燃えて水となる(p119)

    ・グノーシス派に伝わるアトランティスは、人工知能によって滅ぼされたとされている(p129)

    ・アトランティス大陸は氷河期の終わりの1万二千年前に海水面が上昇(100メートル近く)してほろんだ、それは地中海(p132)

    ・氷河期は数万年、数十万年のサイクルで温暖を繰り返す、これは地球の自転に関係する。地球の地軸がぶれていくので、温かくなったり寒くなったりする(p136)

    ・人類史上偉大な発明は、投槍器(てこの原理を使って槍を投げる道具)、これを手にした人類は、それまで太刀打ちできなかった大型動物を狩りつくすほどのハンターになった(p142)

    ・オオカミと犬の大きな差は、人間のたべもの(加工肉、野菜)を消化できるかどうか、犬は人間の腸内細菌を取り込んだ(p143)

    ・7世紀花開いた唐文明、10世紀最盛期を迎えたイスラム文明、これらがすんなりと発展したら、私達の21世紀はもっと前に到来していただろう、ギリシアローマ文明は欧州で徹底的に14世紀まで否定された。安史の乱で破壊つくされ、五大十国の戦国時代であらゆる革新技術がほうむられた、イスラム帝国はモンゴル帝国によった(p148)

    ・私達の現代文明は、いくつかの中核技術によって成り立っている。動力機関(エンジン)、電気(発電とモーター)、銃、印刷技術(活版)、西洋医術(p148)

    ・ローマンコンクリートの耐久性は、一般のコンクリートの寿命が50年に対して、2000年はもつとされている、イタリアにはローマ時代の建造物が残っている。ローマ帝国後、7世紀ごろから消え始めて12世紀には完全消滅した(p156)

    ・太平洋を横断する「地下トンネル列車」がる、トンネル内を真空にすることで、空気抵抗をゼロにして超高速で移動可能。香港からサンフランシスコまで1時間(p156)

    ・ローマ帝国崩壊の混乱に乗じて、ローマンコンクリートの製法を封印したのは、ローマ帝国崩壊後のイタリアの支配者であるバチカン、それを支配していたアトランティスの末裔であろう(p161)

    ・銃の歴史は、必ずしも殺戮の歴史だけではない。銃が普及していくなかで起きるのは、奴隷制度の廃止、市民の権利向上といった市民革命がある。主権が国民に移るという民主主義の母胎が銃の普及である(p179)

    ・軍隊の中心が庶民で構成されるようになると、権力者が庶民を奴隷のように使ったり重税を課すことができなくなる(p180)

    ・オスマントルコ帝国の軍隊は騎兵が中心、皇帝は銃で武装する兵士に「イエニチェリ」という奴隷階層(イスラム教に改宗したキリスト教)を使った。最終的に銃兵強くなり、オスマン帝国は奴隷によって支配された(p182)

    ・明治政府が全国一律で義務教育を導入したのは、
    国民皆兵のため、義務教育とは国民を徴兵可能な兵士予備軍にするのが本来の目的(p183)

    ・欧州でなぜ紙の普及が遅れたのか、その答えは活版印刷が普及して何が起きたか(ドイツ語版に訳された聖書の印刷)を見ればわかる(p189)

    ・活版印刷と現地語訳のおかげで、聖書を振りかざして好き放題していた教会から離脱し、聖書にもとづく信仰をしようとする(プロテスタント)人が現れるのは自然の流れ、それまではすべて教会のお伺いをたてていた(p190)

    ・中国では4世紀の武将の墓から、アルミニウム製らしきベルトバックルが出土している。ボーキサイトからアルミニウムを精錬するには電気が必要(p193)

    ・電気や熱機関の原理が古代に完成していたにも拘わらず2000年以上発展しなかったのは、人力のほうが安くて便利だから。電気エネルギー、熱機械の動力、牛馬は人力の代替エネルギー(p196)

    ・プラトンが説いたアトランティスの高度な文明は、ブラウンガスを使っていたと考えると説明がつく。ブラウンガスの爆発エネルギーは、電気分解に使ったエネルギーより大きいためエネルギー保存法則から逸脱しているとされてきたが、常温核融合の科学者によって研究されている(p199)

    ・これから登場する第4世代の携帯は、リアルタイムでの動画の送受信を可能、第5世代は、立体映像(ホログラム)と脳内へのダイレクト通信、第6世代は、映像音声以外の、臭いや温度、触覚、つまり五感すべてのやりとりができると言われている。2015年段階で第6世代の通信技術を開発済とされている(p211)

    ・自衛隊が正式採用した次期主力戦闘機F35は、最新鋭のステルス戦闘機。機体性能はロシア、中国のほうが良いが、最新ソフトが凄い。(p213)

    ・エアカーの車体開発は終わっているが、問題は車体の制御プログラム、誘導管制、そして自動操縦の技術にある、オートパイロット技術は、無人攻撃機プレデターで開発終了している、運用システムも軍事通信衛星を解放すればよい(p215)

    ・軍が隠し持っている技術として、スーパーソルジャーがある。アプローチは、肉体の改造と機械との融合。機械との融合では、BMI(ブレインマシン・インターフェイス)がコア技術、頭にマイクロチップを埋め込んで、念じるだけで機械操作ができる。人口眼球の研究により、脳内の映像、頭の中で思い描いたイメージを外部に取り出す研究も始まっている。脳内映像が取り出せれば、脳内記憶のダウンロードが可能になる。マイノリティリポートの世界(p219)

    ・今のテレビ、携帯電話(デジタル放送、デジタル通信)は、アナログ時代と違って、直接、音声を電波に乗せて受信機から発しているわけではない。電話の声の場合、声の特性を分析して、メモリ内の似た声を取り出して再構築した「人工の声」、テレビも送られてきたデータをテレビ本体映像処理機能で再構築したもの。(p220)

    ・心肺機能を上げる効果的な方法として、通常より酸素を多く運ぶ「スーパーヘモグロビン」の移植がある、80歳でエベレスト登頂した三浦雄一氏もその保有者(p227)

    ・超人化をするために、STAP細胞による再生医療が必要、心臓を2つにする手術はSTAP細胞から心臓幹細胞を再生、そこからつくった心臓体細胞を3Dプリンタで三次元に再構築、外科技術で埋め込む、スーパーヘモグロビンを移植すれば可能(p228)

    ・サバン症候群であるダニエル氏が自閉の傾向がなかったため、彼の研究により、サバンシステムが「共感覚」だとわかった。円周率2万桁の覚え方は、家から学校までの道を思い出す行為に近い。円周率の数字が、風景に見える。その風景を学校までの道のりの記憶とリンクさせる。これは、絵や音楽でも同様に情報をシンクロできる(p230)

    ・好きな曲を聴きながら、相対性理論を眺める。難しい相対性理論はそのまま頭にインプット。相対性理論を使うときには、その大好きな曲を思い出す(p231)

    ・宇宙旅行を可能にする、スペースシップ・ツーは、試験飛行中に謎の爆発事故を起こしパイロットが死亡し、2015年に予定していた宇宙旅行は延期となった(p244)

    ・インターネットの情報管理のために1990年代から人工知能のプログラムを使ってきているが、バージョンアップにつれて、制御を超えて暴走するようになってきた。いまでは敵対しているほどで困っている、とCIAの関係者が2011年に語った(p254)

    ・IBMがワトソンを開発したのが2009年、当時はスーパーコンピューターを使っていたが、スパコンは10年で家庭用パソコンの性能になる。つまり2020年には自分のパソコンにワトソンをインストールできるようになる(p260)

    2015年2月28日作成

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著者プロフィール

1961年カナダ生まれ。ジャーナリスト。上智大学比較文学科を経て、カナダのブリティシュ・コロンビア大学卒業。米経済紙『フォーブス』の元アジア太平洋支局長。著書に、『日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日』(光文社)、『メルトダウンする世界経済』『闇の支配者に握り潰された世界を救う技術』シリーズ(イースト・プレス)、『分断される世界経済』『戦時体制に突入した世界経済』(清談社Publico)、『一神教の終わり』(秀和システム)、『破滅する世界経済と日本の危機』(かや書房)など多数。

「2023年 『ディストピア化する世界経済』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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