雇用・利子および貨幣の一般理論 (まんがで読破 MD134)

著者 :
  • イースト・プレス
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本棚登録 : 452
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781613383

作品紹介・あらすじ

世界恐慌の発生で、失業率が25%に達したイギリス。「いずれ時が解決する」といった古い考えにとらわれ続ける古典派経済学に失望した気鋭の経済学者ケインズは、進歩した社会の問題を解決できるまったく新しい経済理論を生み出す難事業に、たった一人で挑む!経済学の常識を覆し、世界経済のかたちを一気に変えた名作をマンガ化。

感想・レビュー・書評

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  • メンタリストDaiGoが動画の中でおすすめしてたので購入。

    ケインズが提唱する大枠の概要は
    「政府が経済に積極的に介入することで、景気は改善される」ということ。
    もう少し具体的にいうと、適切な金融緩和と無駄な公共事業を行うことで景気は良くなるという話で、これを漫画でわかりやすく詳細に解説されています。

    経済学とはそもそも「市民の幸せのために存在する」ことが大前提であり、それらを適切に整備するのが政府や司法のお仕事です。
    しかし、この一般理論が広まる前の古典経済学は不況を解決するにはあまりにも非力でしたがケインズやその妻の奮闘により打破され今日(こんにち)における経済学の発展があったといっても過言ではありません。

    現代の経済の仕組みの原点を理解するには非常にいい本だと思います。

  • わかりやすくて良かったです。
    現代の経済がケインズの理論の基礎の上に成り立っており、ここに書かれた内容を知っているのといないのとでは、ロイターニュースを読むときの理解度も変わるでしょう。
    もっと早く出会いたかった本です。

  • ケインズの名作の漫画版。

    恐慌時にアダムスミスをはじめとする古典派の経済学は機能せず、ただただ賃金削減→デフレ→不景気という悪循環を繰り返していた。

    ケインズは、自由社会主義の名の下に、政府による公共事業や資金注入など一定の操作を必要とするという考え方で、この限界に挑戦した。

    今多くの国ではこれに近い政策が採られていることからすると、先見の明があったと言わざるを得ない。

  • ケインズ理論がケインズの妻であるリディアとの掛け合いの中で平易な表現で説明されている。
    総需要曲線や限界貯蓄性向などのグラフも丁寧に解説されており、私は数学に苦手意識があるが大変分かりやす内容だった。

  • NDC(9版) 726.1 : 漫画.挿絵.童画

  • 何度か読み始めては挫折して…
    今回は、なんだかスッと読み終わった!
    理系の僕にとって、聞いたことなある言葉「一般理論」
    時代背景と理論の成り立ち
    ケインズの気持ち

    すごく感じることができた!

  • ケインズ理論を分かりやすく理解するために漫画化された本。従来の市場原理による経済学では解決が難しかった不況に対し、利子率を引き下げ、有効需要を作り出すという方法を生み出したケインズの理論が説明されている。

  • とても読みやすい。活字が苦手な私でも1時間程度でサクッと読めた。それでいて内容はしっかり頭に入った。ケインズを理解する入門書としてぴったりだと思う。

  • 本来なら前提としてある程度の教養が必要な古典と呼ばれる書籍たち。それを誰にでも読める「漫画」という形に落とし込んだ『まんがで読破』シリーズ。
    その中でもイチオシなのが今回の一冊。
    ジョン・メイナード・ケインズの『雇用・利子および貨幣の一般理論』である。
    普段なら、もうタイトルからして読む気にならない(笑)正直、ここまで興味をそそられないタイトルも、そうないのではないかと思うほど、そそられない。その証拠に、今まで購入した『まんがで読破』シリーズで、ここまで長い期間積読にしたのはこの本だけだ。

    今回、やっとの思いで「えいや!」と開いて読み始めてみた。これが意外や意外、めちゃくちゃ読みやすい。実生活を舞台に展開する経済学の話がここまでおもしろいなんて、思ってもみなかった。『まんがで読破』シリーズになった事で、専門外の人間が経済学という馴染みのない学問分野の面白さを知るのにはうってつけの本になった。
    日本のまんが文化の可能性すら感じた超おすすめの一冊。

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