生きる職場 小さなエビ工場の人を縛らない働き方

著者 : 武藤北斗
  • イースト・プレス (2017年4月16日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781615202

作品紹介・あらすじ

「出勤・退勤時間は自由」「嫌いな作業はやらなくてよい」など、非常識とも思える数々の取り組みが、いま大きな共感を呼んでいる。そして、その先にあったのは思いもしなかった利益を生むプラスの循環だった。2011年3月11日14時46分、東日本大震災。石巻のエビ工場と店舗は津波ですべて流された。追い打ちをかけるような福島第一原発事故。ジレンマのなか工場の大阪移転を決意する。債務総額1億4000万円からの再起。そんななかで考え出したのが「フリースケジュール」という自分の生活を大事にした働き方。好きな日に出勤でき、欠勤を会社へ連絡する必要もない。そもそも当日欠勤という概念すらない。これは、「縛り」「疑い」「争う」ことに抗い始めた小さなエビ工場の新しい働き方への挑戦の記録。

生きる職場 小さなエビ工場の人を縛らない働き方の感想・レビュー・書評

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  • パプアニューギニアから持ってきたエビを加工する工場で、パート社員に「フリースケジュール」という好きな日・時間に来て働ける制度を導入した社長さんが、その導入の経緯や思い・工夫を纏めた本。

    働き方改革的な流れで色々な変革が叫ばれていますが、結局そんな改革の先に求めるのは、本著のタイトルにもある「縛られない働き方」なのかもしれません。
    テレワークは場所に縛られない働き方ですが、この工場の場合は勤務時間に縛られない働き方。工場の稼働時間は8時半~17時と決まっていますが、パート社員は好きな時間に来て働くことができ、欠勤時は勝手に休めてむしろ連絡しちゃいけない。ICTに頼らずとも、工夫で新しい働き方を実現してしまうのはとても眩しく感じます。
    もちろん、パート社員だからできる(ノウハウの蓄積や承継は不要?)、扱っている商品が冷凍だからできるという指摘はありますし、著者も後者に対しては本著内で反論していますが(個人的にはあまり体を為していないように感じました…)とは言え、著者が取り組んでいることは賞賛されるべきファースト・ペンギンの取り組みなので、いち消費者としても応援していきたいと感じました。

    加えて、フリースケジュールや、嫌いな作業はやらないというルールに取り組んでみたことで、離職率の低下や作業効率の向上が達成できたというのは凄い。
    著者のポジティブな文体も相まって、固定観念に囚われていて、働く人の幸せや生産性の向上がまだまだできていない分野があるんじゃないか、と楽観的な気持ちにさせてくれる本でした。

  • 文章が面白くなくて流し読み…。

  • こんなの理想論だろと誰もが思うであろう思いと共に本をひらいた。
    しかし、読了する頃にはとても理にかなった働き方だと考えを改めた。もちろん、働く側にとって自由な時間に出社できるということのメリットは語らずとも理解できる。しかし、経営者側にもメリットになるとは驚きだ。そして、本当の意味でwin-winな関係を築き上げることができれば、そこは理想の職場になる。明るく楽しいことが職場の理想ではないということにはとても納得した。
    職場の人々は自分で選ぶことはならない。価値観も考え方も違って当たり前だ。それなのに、どうして一概に仲良くなるのが善のような考え方にななってしまうのだろう。合わない人がいて当然。それを無理に仲良くしようとするから、状況がますますややこしくなるのだ。
    フリースケジュールなどはすぐには実践しにくいが、無理な宴会や飲み会などは無くしてしまって良いのではないだろうか。それに対して近頃の若者はと言っているようではいけないのかもしれない。

  • あるNPO法人でおすすめされて読んだ本。
    何かにつけて人を縛ることが当たり前になっている今の世の中に違和感を感じていたので、著者の意見にとても賛同しました。
    個々に合わせるということは今の世の中に足りないことであり、また必要なことであると感じています。

  • 非正規雇用であるから、できると思う。
    エビの大きさは、尻尾から推測する。

  • こんな風に柔軟に考えることが日本人はできないだろうな~自信もないだろうし。

  • 「縛り」「疑い」「争う」ことに抗うパプアニューギニア海産のあり方に、私はすごく共感した。経営者の立場ではない私がどんなことをできるのか、この本をヒントに模索していきたい。

  • 時間給と固定給では違うのかもしれないけれど、こうした働き方が肯定されるのは素晴らしい。

  • 大阪にある水産品加工会社「パプアニューギニア海産」の工場長、武藤北斗氏の著書。個人の働きがいと会社の業績の関係については、自分も悩んだ事があったので大変興味深く読んだ。

    この会社では、出勤日や出勤時間をパート社員自身が決めるフリースケジュール制度や、嫌な仕事はやってはいけない規則、そして無断欠勤を認める規則など、常識では考えられない就業規則を導入しているのだが、結果的に生産効率がアップしているらしい。

    武藤氏は東北での震災を経て大阪へ移住するのだが、再出発を始めた矢先に前工場長に退職されてしまったのがきっかけとなり、従業員の働きやすさを一番に考えるようになった。単純にルールを無くしたわけではなく、武藤氏とパートの皆さんとの信頼関係の上に成り立っているのが非常に印象的だった。

    おそらくこの会社が取り組んでいるのは、働き方改革の最先端の形なのだと思う。決して会社の規模が小さいから出来たという訳では無く、経営者としてのブレない信念が可能にしたのだ。働く人が幸せで会社の業績も上がれば、こんなに良いことは無いんじゃないかな。

  • 20170731

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