「移民」で読み解く世界史

著者 :
  • イースト・プレス
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781617848

作品紹介・あらすじ

繰り返される破壊と滅亡!

悶絶するヨーロッパ、ブレ続けるアメリカ、
日本がとるべき道を、いまこそ歴史に学べ!

日本政府は少子化対策の一環として外国人労働力を受け入れる法案を可決した。しかし、歴史に目を向ければ国内問題を国外に頼って滅んだ国は枚挙に暇ない。そもそも民族の移動こそが歴史を大きく動かし、世界地図を塗り替えてきた。本書では「植民」「強制移住」「難民」を含む総体的な「移民」を切り口として歴史的教訓を紐解き、日本が歩むべき道を探る。

有史以来の事象から導き出された
17の「移民の法則」

移民の法則② 移民はかならず移住先の文化・社会・国家・民族を破壊する。
移民の法則④ 破壊が次なる民族移動を誘発させ、それがさらなる民族移動を引き起こす。
移民の法則⑨ 社会の中に「偏在」が生まれれば、これを「均質」に向かわせる力が働く。
移民の法則⑪ 移民(植民)が発生するときは、下層民・無法者から切り拓かれることが多い。
移民の法則⑮ 移民受け容れ政策は〝禁断の果実〟。
(本文より法則の一部を抜粋)

感想・レビュー・書評

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  • 平和を愛する「お人よし」のインディアンを一方的に虐殺して造られた国、アメリカ。血塗られた建国史を覆い隠すため、ポカホンタスなどの美談を捏造、宗教弾圧に苦しむ「可哀そうな」ピューリタンを演出し、宗主国イギリスからの税に苦しむ「可哀そうな」アメリカ人の独立の物語を強調。

    前漢、劉邦は匈奴(冒頓単于)に戦いを挑み敗北、前漢は匈奴の属国となる。白登山の戦い(前200年)。

    シュメール=東からやってきた人々(創世記)。シュメールの王家の紋章は菊花紋章に似ている。スメラミコト(シュメール尊)。

  •  やや過激な論調ではあったが、気候変動が民族移動を引き起こし、戦争に繋がったことは説得力がある。
     接触した両民族は宗教、先住権の対立から調和できなかったことは歴史が証明している。にもかかわらず移民政策や民族多様性を善だとする現代の世論に疑問を投げかけている。

  • やはり、歴史をしっかり学ばないと、目先のことばかりにとらわれてしまい大切なことを見落としてしまう。
    日本は万世一系の国だからこそ、ひとりひとりが自覚を持ってこの国の未来を考えなければいけないと思う。

  • 面白かった。図書館で借りる事ができてよかった。

  • 東2法経図・6F開架:209A/J52i//K

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著者プロフィール

河合塾世界史講師。世界史ドットコム主宰。ネットゼミ世界史編集顧問。ブロードバンド予備校世界史講師。歴史エヴァンジェリスト。
1965 年、名古屋生まれ。出産時、超難産だったため、分娩麻痺を発症、生まれつき右腕が動かない。剛柔流空手初段、日本拳法弐段。立命館大学文学部史学科卒。
教壇では、いつも「スキンヘッド」「サングラス」「口髭」「黒スーツ」「金ネクタイ」という出で立ちに、「神野オリジナル扇子」を振るいながらの講義、というスタイル。
既存のどんな学習法よりも「たのしくて」「最小の努力で」「絶大な効果」のある学習法の開発を永年にわたって研究し、開発された『神野式世界史教授法』は、毎年、受講生から「歴史が“見える”という感覚が開眼する!」と、絶賛と感動を巻き起こす。
「歴史エヴァンジェリスト」として、TV出演、講演、雑誌取材、ゲーム監修など、多彩にこなす。「世界史劇場」シリーズ(ベレ出版)をはじめとして、『最強の成功哲学書 世界史』(ダイヤモンド社)、『暗記がいらない世界史の教科書』(PHP研究所)、『ゲームチェンジの世界史』(日本経済新聞出版)など、著書多数。

「2023年 『世界史劇場 オスマン帝国の滅亡と翻弄されるイスラーム世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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