中国の「爆速」成長を歩く

著者 :
  • イースト・プレス
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781618678

作品紹介・あらすじ

そして人民は幸せになったのか?

お金、不動産、食べ物、観光、IT、民族、格差
あまりにも急激な成長がもたらしたものとは……

90年代初頭から現代までの
変化をたどる渾身のルポ!

歴史に残るこの変化を、私はこの目で確かめたくてどうしようもなくなった。
GDP世界2位。十数億人が体験した経済成長を中国はどう果たしたのか。
90年代初頭、経済発展前の中国を訪れた著者が、今再び中国へ…
発展前と後を比較する定点観測の旅の先に見たものとは?

感想・レビュー・書評

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  • ノンフィクション作家の西牟田靖さんが、現在の中国の「爆速成長」に迫った一冊。1991年当時大学生だった著者がバックパッカーとして訪れた中国と、GDP世界2位に成長した現代中国を再度訪問しての比較となるので、ここ30年の間に中国がどのように成長したかが一目でわかる内容となっている(他の本にはなかなかない新疆ウイグル自治区の話もある)。都市開発・食べ物・交通・不動産・出版・観光まで、広範囲のありとあらゆる分野の中国の成長を実感できる(過去・現在の写真満載で読みやすいのも◯)。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/756507

  • 今の中国の現状を知りたくて読んでみた。
    まさしくSF小説のような全体主義国家が生まれようとしている。更に先端技術が発展していけば『1984』

  • 献本御礼。
    1990年代末期の中国を旅した筆者が、現在の中国各所を訪ね歩く旅行記。
    深センでは「メイカーズのエコシステム」も参照されてるほか、様々な自分の行ったことない地域が見れて面白く読めた。

    無理矢理ドラマやストーリーをこじつけたり、トンデモネタをひねり出す演出ではなく、事実をメインに、自分の感想を正直に付加する書き方なので、読んでいて気持ちいいし、参考になる。ポジティブな面もネガティブな面も事実をベースにわかりやすく記述されている。

    「中国の変化」や「中国の現在」みたいな本で、そういうスタンスの本はけっこう少ない。「自分が言いたいことを言うために、断片的な事実をこじつける」みたいな本の方が圧倒的に多い。言いたいことを言うのはいいけど、それを「中国情報」として提供するのは不誠実だと思う。(少なくとも僕は好きじゃない。布教活動は布教活動としてやればいいと思う)

    なので、範囲が広くてスタンスが誠実なこの本は、とてもありがたい本だった

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著者プロフィール

フリーライター。1970年(昭和45年)大阪生まれ。旅・現場・実感にこだわった作品を発表し続けてきた。近年取り組んでいるテーマは、日本が抱える国境離島の問題と防衛のあり方、さまざまな親子のかたちと共同親権、入管法改正案や移民の是非など。こうした賛否の分かれる国内の政治的な課題について、イデオロギーに追随しない、まっすぐで公平な取材・執筆にこだわっている。旧日本領のその後を訪ね歩いたルポ『僕の見た「大日本帝国」』(2005年、情報センター出版局)、書斎の床が本で埋まった体験を出発点に本と人の共存を考えた『本で床は抜けるのか』(2015年、本の雑誌社)、爆発的な経済成長を遂げた中国を四半世紀ぶりに回った『中国の「爆速」成長を歩く』(2020年、イースト・プレス)など話題作多数。

「2023年 『誰も国境を知らない 令和版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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