イスラム 中国への抵抗論理 (イースト新書)

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  • イースト・プレス
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781650319

作品紹介・あらすじ

中国共産党による弾圧と植民地化。民族独立をめざす新彊ウイグル人の抗いは、旧ソ連中央アジア諸国の影響やイスラム過激派の思惑と絡まり合いながら近年ますます過激化し、中国共産党一党独裁体制への脅威となりつつある。現代イスラム政治研究の第一人者が、現地取材により、中国が内包する知られざる少数民族弾圧の実態をつまびらかにする。

感想・レビュー・書評

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  • 無理やり国境を広げ、異民族を取り込み、税や資源を搾取する。文化や習慣、宗教を取り上げたり、好き勝手に弄ったり。そんな事をすれば、反発を生むのは容易に想定できる。ベストな併合とは何か。そして、何故容易に想像できるような悪業に手を染めてしまうのか。

    反発を受けず、欲しいものを手に入れるには、自らを隠す技術が必要だ。生活レベルで言えば、マナーや習慣で他人と同調する事で隠す方法。政治的には詭弁を弄すこと。国家間では、共存共栄。闇雲に搾取するという方法は、全く、隠す必要性に応じられていない。

    中国というのは、隠せない国家だ。欲も、力も、無知も、社会現象も、民衆も。それ故、報道を統制し、歴史を改竄し、少しでも隠そうとしている。隠すためには、晒さなければいけない。視線を逸らす必要があるからだ。つまり、政治への反発を隠すために、日本への敵意を晒す。

    では、民族問題では、何を晒したか。

    無知や欲は確かに晒したが、それ以外。稚拙で直上的な行為の裏には何が?その事を、考えさせられる。

  • テーマについて知識があり、中文ニュースを読めるのであれば、第五章「中央アジアとウイグル独立派」を読むだけで足りる。
    著者はイスラム 専門家であるが、中国内政は専門でないことに留意。

  •  中央アジアのイスラム情勢について最新情報を入手できる珍しい資料。ただし推敲が不十分で、情報の整理ができておらず、重複が多いため、分かりにくい。

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プロフィール

現代イスラム研究センター理事長。1955年生まれ。慶応義塾大学大学院文学研究科史学専攻修了。UCLA大学院(歴史学)修了。専門は現代イスラム政治、イラン政治史。著書『現代イスラムの潮流』(集英社新書)『中東イスラーム民族史』(中公新書)『アメリカはイスラム国に勝てない』(PHP新書)ほか

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