聖の社会学 (イースト新書)

著者 :
  • イースト・プレス
3.25
  • (1)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 18
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781650821

作品紹介・あらすじ

バブル崩壊後の停滞期に入ると、平均的な家庭では、亡くなった人の供養のために払える原資が薄くなった。給与は上がらないのに、闘病や介護で資産は激減。子どもたちの教育にかかる金額も尋常でない。その結果が、「寺離れ・暮じまい」の大流行である。昭和の慣習の礎を失った現代日本人がメンタルヘルスに問題を抱えていることも、葬儀や供養の簡略化・個人化と無関係ではない。多忙な現代社会において、生きる実感を取り戻し、「いかに生き、いかに死者を弔うべきか」を示唆する聖と出会うための処方箋!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • うーん。仏教はスピリチュアルじゃなかったんだっけ。少なくともお寺の存続に必死の総代さんにとってはそうじゃない。それがどうにもめんどくさい理由の一つではあるが。宗教法人もいろいろ話をややこしくしている面があるなあ。
    201906再読。
    葬送儀礼。死の衝撃を共通の儀礼によってやわらげ、残された者たちを緩やかに日常へと回帰させる。死別を腑に落としていく。あの世感。
    家族葬。子が親に従属させられてきた関係性、認知症で強かった父母の面影はない。強かった父母の不在に折り合いはついている。悲しくない。その中で他人を呼べば沈痛にふるまう必要が出てくる。しんどい。墓じまい。1柱30万だと高い。縄文の感性に戻っているのでは。

  • 葬式法事にしか接しない僧や寺とはいえ、身近な話題ではあるだけに、ひとつひとつの体験談や最近の潮流の話は興味深い。ただ冗長なのがマイナスで、章ごとのテーマに沿って話を展開するのでなく、全体を通して似たような話題があちこち行き来するから、まるで取り留めない話を聞かされてるようだった。もっと書くことを整理し、伝えたい事の焦点を絞る事が出来たはず。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

行政書士、ファイナンシャル・プランナー、葬祭カウンセラー。『心が軽くなる仏教とのつきあいかた』(2017 啓文社書房)、『いいお坊さん ひどいお坊さん』(2011 ベスト新書)著者として、各地の僧侶研修、一般信徒向け催しでの講演多数。遺言、相続、改葬など終活分野全般の相談に応じるほか、生きづらさと向きあう任意団体<ひとなみ>を主宰し、宗教者や医師、士業者、葬送分野の専門家と一般のかたをまじえた座談会を随時開催している。

「2018年 『ワクワクを探して Let'sお墓参り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

勝桂子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×