人間は瞬間瞬間に、いのちを捨てるために生きている。 (文庫ぎんが堂) (文庫ぎんが堂 お 1-1)

著者 :
  • イースト・プレス
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本棚登録 : 133
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781670027

作品紹介・あらすじ

「私は誤解のカタマリみたいな人間こそ、すばらしいと思う」自らの純粋さを貫き通し、誤解され世の中に敗れ去るえなかった母、岡本かの子。彼女と運命を共に生きた父、岡本一平。苦悩、孤独、絶望、そして一瞬に煌いた二人の生と死の物語。その他、狂おしい青春と恋愛の日々、過激な男と女論、食べることへの想い、など、岡本太郎の幻の名エッセイ集が初めて文庫版で登場。

感想・レビュー・書評

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  • 熱い、熱を感じる本。岡本太郎の日常考えていることがふれだした本、無造作に1つ筋の通ったエッセイ集を作ってやろうと考えたわけでもなく、集めたエッセイ集なのだが、不思議と岡本太郎の姿が見える筋の通ったエッセイ集。
    食べるというと最近美食家は舌の先だけの味を見て上品にチロチロやっている、食べるというのは生きる喜び、動物が全身で行っているもの、自分も全身で食を楽しもうと感じた。

  • 岡本太郎は愛の人だったのかということがわかった。

  • 随分大仰なタイトルですが、家族やパリでの生活等々、個人的な事に多く触れたエッセイ。芸術論が多い岡本太郎にしてはちょっと珍しいです。特に父岡本一平や母岡本かの子に関する記述は他の著作にはないもの。この部分だけでも読む価値ありです。

  • 岡本太郎の本はどれも元気をくれるなぁ。

  • 爆発だ!
    はじめの部分。作者の父母、かの子・一平さんのところはだらだらとしておもしろいとは感じませんでしたが、青春・女と男・酒…と続く後半は、いろいろなことを感じながら読書できました。文壇の人でないだけに、文章は稚拙で読みにくい部分もありましたが、作者の生い立ち・生活を知ることができてまあまあ良い経験でした。

  • 彼の言葉には本当に衝撃を受ける
    真っ直ぐで心に響いてくる
    画家としても作家としても本当に尊敬する人の一人です。

  • そうだと思う。

  • 津本さん所持
    →12/02/26 郷倉さん返却(竹谷預かり)

  • 芸術家、岡本太郎のエッセイ集。
    一つ一つの話がつながっていないので、読み終えるのに数カ月もかかった。構成的に全くまとまりがないが、どれだけ時間を空けても気軽に手にすることができる一冊。

    印象に残った言葉。
    「つくづく思うが、音楽は音楽家、絵は画家などと、芸術創造の世界が専門家、職人だけにとざされてしまっていることがつまらない。それが今日の人間存在をいかに卑しく、空しくしているか。人間的創造は、そのわくにこだわらない、それを突きぬける平気なシロウトこそがひらくのである。」

  • 思ってた内容と違った、
    以前読んだ「自分の中に毒を持て」のように熱いものを想像していたが違うもの。

    内容が違うと気がついてからもそれなりにがんばって読んでみましたが
    結局40ページくらいしか読めずに断念。

    本屋で内容を確認してから買うべきだと思うので私の責任なのですが。

    評価はしないといけないようなので★3つで。
    参考にならないですみません。

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著者プロフィール

岡本太郎 (おかもと・たろう)
芸術家。1911年生まれ。29年に渡仏し、30年代のパリで抽象芸術やシュルレアリスム運動に参加。パリ大学でマルセル・モースに民族学を学び、ジョルジュ・バタイユらと活動をともにした。40年帰国。戦後日本で前衛芸術運動を展開し、問題作を次々と社会に送り出す。51年に縄文土器と遭遇し、翌年「縄文土器論」を発表。70年大阪万博で太陽の塔を制作し、国民的存在になる。96年没。いまも若い世代に大きな影響を与え続けている。『岡本太郎の宇宙(全5巻)』(ちくま学芸文庫)、『美の世界旅行』(新潮文庫)、『日本再発見』(角川ソフィア文庫)、『沖縄文化論』(中公文庫)ほか著書多数。


平野暁臣 (ひらの・あきおみ)
空間メディアプロデューサー。岡本太郎創設の現代芸術研究所を主宰し、空間メディアの領域で多彩なプロデュース活動を行う。2005年岡本太郎記念館館長に就任。『明日の神話』再生プロジェクト、生誕百年事業『TARO100祭』のゼネラルプロデューサーを務める。『岡本藝術』『岡本太郎の沖縄』『大阪万博』(小学館)、『岡本太郎の仕事論』(日経プレミア)ほか著書多数。

「2016年 『孤独がきみを強くする』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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