ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法 (文庫ぎんが堂)

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  • イースト・プレス
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レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781671000

感想・レビュー・書評

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  • 著者の本を読むのは初めて(伊賀泰代の本は読んだことがある)。多分この人の頭の中にはいくつかのフレームワークがあって、そこに材料を放り込むだけでコラム一丁上がりなのだろう。

    この人の重要な切り口が「逆バリ」で、逆バリは確かに目立つことができるし、物事には大概両面があるので、逆に張っても大間違いにはならない。ただ個人的には、真理を伝えることより、悪目立ちすることを優先する人に全幅の信頼を置くことはできないな。

  •  人気ブロガーちきりんさんのデビュー作。ブログやツイッターではユルい文体で「ふつうのおばちゃん」と自称しているようだが、プロフィールをみると強力な発言力の裏にある充実した経歴が覗える。そして穏やかさのなかにはフツフツと煮えたぎった闘志が伝わってくるのも見逃せない。

     その内容は、いわゆる「少数派」を励ますようなものが多く、読んでいると「もう少しがんばってみようかな」という気になる。しかしこうした考え方を持った人が増えてきたということは、最早「少数派の思想」とは言えなくなってきているのかもしれない。それとも、以前から誰もが考えていたことをみんな口にし始めたということなのだろうか。どの考え方が正しい正しくない以前に、その内容が表現されなければ議論の土俵に乗ることもない。自分の思いを気の済むまで口にできるという世界は健全である。結果他人から非難されることがあってもそれはその人のスタイルなのである。

     最近では希少価値を狙っているのか、リベラルな意見に反対する意見を言う人が多いように思う。「リベラルさ」は様々な価値を認めるための基礎だとは思うのだが、それに反対することもまたリベラルさ故である。こうした「議論のすり合わせ」が物事を前に進めていく絶対条件なのではないか。自分の意見に反対する人間には一切耳を貸すことなく邁進するヒトはある意味スゴイと思うが、価値観の偏りは論理の精密さをも破壊していくことも覚えておきたい。

     事実が報道されて、ちきりんさんのような発言力を持った人達がそれに対する見解を発信する。それをもとにさらなる議論が交わされる。こうした状態が保たれていれば、世の中は極端な方向へ向かうことはない。事実を隠し、発言を封殺し、それが常態化してしまうことを防ぐためには、どんな状況であっても口を閉ざさないこと。力を持っている人間が言論に圧力をかけてくるという状況は今や当たり前になっているが、それに対しての発言も決してやめてはならない。そのためには相手に対しての弱みを極力なくしていくことではないか。

著者プロフィール

【ちきりん】社会派ブログ「Chikirinの日記」運営者

「2013年 『強く生きるノート 考え方しだいで世界は変わる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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