猫はふしぎ (イースト新書Q)

著者 :
  • イースト・プレス
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781680071

作品紹介・あらすじ

どうして猫は気まぐれなの?ノラ猫たちは夜中に集まって何をしているの?猫はおよそ1万年も昔から人と暮らすようになりましたが、まだまだ多くの「ふしぎ」があります。また、あまりにも身近なために私たちは人と猫の気持ちは違うということも忘れがちです。本書では、気まぐれな性格や突飛な行動にかくされた猫の秘密を科学的に解き明かします。知れば知るほど猫の気持ちがわかり、そしてもっと親密になれるでしょう。「猫に愛される人」とは猫を知り尽くした人なのです。

感想・レビュー・書評

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  • ◯印象に残った話
    猫パンチや木登りができる理由
    毛づくろいの効果
    転位行動
    関門作用

  • 752

    今泉忠明 いまいずみ・ただあき
    哺乳動物学者。「ねこの博物館」館長。
    1944年東京生まれ。東京水産大学(現・東京海洋大学)卒業。国立科学博物館で哺乳類の分類学、生態学を学ぶ。文部省(現・文部科学省)の国際生物計画(IBP)調査、環境庁(現・環境省)のイリオモテヤマネコの生態調査などに参加する。トウホクノウサギやニホンカワウソの生態、行動などを調査している。上野動物園で動物解説員を経て、現在は奥多摩の自然を調査している。『小さき生物たちの大いなる新技術』(ベスト新書)や『猫語レッスン帖』(大泉書店)など著書・監修多数。


    さて、話をネコ島に戻しましょう。人間とネコがお互いに影響しあって生きてきた長い歴史から見れば、「ネコ島」はそのほんの一部にしかすぎません。ネコ島は東北だけでなく九州にもいくつかあり、瀬戸内地方にもあります。また、北海道の 天売島 や小笠原諸島では、海鳥やもともといた小動物の保護のために、ネコを捕獲・移住させています。  なぜ、島にネコがたくさんいるのかというと、それは島にあるのは漁村が中心だからでしょう。漁から帰ってくる船が大量の魚を持ってきても、大きな町の漁港ではないので、鮮魚がすぐに競りにかけられて売れるわけではありません。だから、島では積荷を降ろしたと同時にさばいて干すなど加工をします。すると、大量の不要な「あら」が出ます。  これを 狙うドブネズミもいたでしょうが、ネコのおかげでドブネズミは姿を消し、ネコはたっぷりご 馳走 にありつけたというわけです。

     役立たずのレッテルが貼られてしまったかと思いきや……不思議なことにドブネズミは姿を消しました。天敵の脅威に恐れをなしたのでしょうか、漁師たちは、大群をなして海を泳ぎ四国本土へ渡ろうとするドブネズミに出くわしたといいます。ドブネズミの遊泳距離はせいぜい300mだから、おそらく海の 藻屑 と消えたのでしょう。  島からドブネズミがいなくなってからはというと、アオダイショウはもともとあまり好まれないから姿をひそめ、イタチやフェレットは獲物がいなくなって消滅し、ネコは島の人々に愛されエサをもらえたため残り、ネコ島が誕生しました。

  • 言うまでも無いが本日2月22日は「猫の日」である。しかも今年は「2022年2月22日」と、2が6つも揃うフィーバー、ではなく「スーパー猫の日」とも呼ばれている。これだけ2が揃っているだけあり、インターネット上では猫の話題が満載であり、なおかつ企業の公式Twitterでも1日限定で猫に因んだ名前に改名している。

    猫に関しての書評を行った際に何度も書いているが、私も猫が大好きで、猫のニュースや動画などを視聴してはほんわかしてしまうこともあれば、地域猫がいると、猫の鳴き声を真似して、振り向かせようとして楽しむ。

    さて本書であるが、猫には様々な「不思議」があるのだという。本書はそのことについて紐解いている。

    …続きはこちら(↓)
    https://kuramaetrack.com/2022/02/22/%e7%8c%ab%e3%81%af%e3%81%b5%e3%81%97%e3%81%8e/

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/729589

    表紙からして可愛い。

  • 猫の世界は縦社会?横社会?
    集会の意味とはいったい!?犬は嗅覚が鋭いことで有名だが、猫もすごいんだぞ!

    って話がされています。所々かわいくて、わかりやすいイラストがありさらっと読めます。

    猫を飼ってる人にはぜひ読んでもらいたい

  • 猫に愛されたいなぁ。

  • 有川 浩さんの「旅猫リポート」を読み、愛猫と暮らし始めて5年ちょっと、猫のこと大部わかってはきましたが、まだまだわからない魅力がいっぱいの生きものです(^-^) 今泉忠明先生がわかりやすく整理されています。「猫はふしぎ」、2015.9発行です。気まぐれの秘密は、移り変わる4つの気分とか。①子ネコ気分(甘えやフミフミ)②親ネコ気分(獲物を持ってくる)③飼いネコ気分(無防備な姿)④野生ネコ気分(トイレハイ)。 時々、ネコは人間の言葉を理解してるなと思います(^-^) また、空気を読むのが上手ですね(^-^)

  • 文字通り、猫の生態について解説した一冊。

    今まで知らなかった猫の実態について知ることができた。

  • .<目次>
    はじめに
    第1章  ネコの体について学ぶ
    第2章  ネコの習性・行動について知る
    第3章  ネコのココロを読み解く
    第4章  ネコと心地よく暮らすために
    第5章  もっと知りたいネコのこと

    <内容>
    動物の生態を研究している人の本。わかりやすい書きぶりで、ネコの生態や習性、飼い方の最低限のポイントが書かれている。特にしっぽの動き、耳の動き、表情についての解説は、ネコと付き合うために大事かも…

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著者プロフィール

今泉 忠明(いまいずみただあき)
動物学者。日本動物科学研究所所長。東京水産大学(現・東京海洋大学)卒。上野動物園で動物解説員を務めたのち、現在は、日本動物科学研究所所長、静岡県伊東市の日本ネコ科動物研究所所長・ねこの博物館館長を歴任。『飼い猫のひみつ』(イースト・プレス)、『図解雑学 最新ネコの心理』(ナツメ社)、『ざんねんないきもの事典 正・続・続々』(高橋書店)『愛くるしすぎるイキモノ パンダのすべて』(廣済堂出版)など著書、監修書多数。

「2023年 『マヌルネコ 15の秘密』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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